長らくお待たせした。
T子以下、ホールバーグファンの皆様。
久々にマブダチT子の「王子」ことデイヴィッド・ホールバーグに関してプチ記事書きます。
最近ホールバーグ氏は年末とあってタキシードで華やかなシーンに登場する機会が多い模様。
先日ケネディ・センターで行われた、ナタリヤ・マカロワの表彰式(35TH ANNUAL KENNEDY CENTER HONORS)にゲストとしてABT(American Ballet Theater)の人たちが踊ったようです。
王子自身ツイートで「26日CBSに出るよ!」とつぶやいていました。
I will be on CBS Dec. 26 8/9c for The Kennedy Center Honors dancing for honoree Natalia Makarova. Teaser here: http://www.cbs.com/shows/kennedy_center_honors/video/
上記のティーザーはもはや削除されてしまって見られませんが、これにも王子はちらっと出ていました。
そしてこれが本番フルレングスのYouTube動画。
https://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=IVHekqk3e-g
17'00くらいのとこから、ナタリア・マカロワの紹介が始まります。そしてABTによるパフォーマンス。
23'00くらいのとこで、「アザー・ダンス」。
25'00くらいのとこで、アリーナ・コジョカルとアンヘル・コレーラの「ジゼル」
コレーラ、相変わらず目ェでかいなあ・・・
27'15くらいのとこから、ジュリー・ケントとデイヴィッド・ホールバーグの「ロミジュリ」。
T子には悪いけど・・・ケントの顔の小ささが目立ちますなぁ・・・・
最後30'00くらいのとこで、マルセロ・ゴメス登場!
ヴェロニカ・パートの黒鳥がグラン・フェッテ。なんか回転遅い?
そして皆が登場してフィナーレ。
観客、スタンディングオベーション!!
さて王子とジュリー・ケントが踊った「ロミジュリ」のバルコニーシーンのパドゥドゥ、バレエ初心者のStellaも、今年だけで
マリア・アイシュヴァルト=マライン・ラドマーカー組
アリーナ・コジョカル=ヨハン・コボー組
吉田都=ロベルト・ボッレ組
と、3つ見ることができました。❤
ということで、来年もさらに王子にははばたいて欲しいものですね!
Stellaは今冬休み。
バレエの原作を読む冬!と題して、
「オネーギン」「椿姫」「アンナ・カレーニナ」をアマゾンで買って読んでます!
まだカレーニナにはいたってない(上中下と3巻あってこれが一番手ごわいトルストイ・・・)けど、オネーギンと椿はとってもおもしろくてスイスイ読んじゃった!
じゃ、みなさんも良いお年をね!!
fin.
2012年12月28日金曜日
2012年12月15日土曜日
箱根ラリック美術館
こんにちは。
Stellaは今週末は強羅温泉で疲れを取りに来ています。
幾つか気に入ったのをここにあげとくわね。
D’Orsay社の香水テスター。5つの小さな花のしたには小瓶が。
Stellaは今週末は強羅温泉で疲れを取りに来ています。
フランス人のお友達、ジェニファーと一緒だよん♡
箱根は残念ながら軽く雨模様。てなわけで、芦ノ湖も庭園が美しい彫刻の森美術館も明日にまわして、今日はのんびりラリック美術館で美しいものを見て心を潤すことにした。
そして美味しい料理と貸切露天で今日はぐっすりよ!( ̄+ー ̄)
Stellaは美しいもの全般を愛してるけども、けっこうアール・ヌーボー、アール・デコ好きなのよね。
去年高山に遊びに行った時もたまたま雨で、飛騨高山美術館に行ったらものすごく目の保養になるアール・ヌーボー、アール・デコのガラス芸術を見ることが出来てシアワセ…♡な気持ちになったワ。
そん時はエミール・ガレ先生のコレクションが最も際立っていたけど、やっぱラリークもイイわね!!幾つか気に入ったのをここにあげとくわね。
花瓶。オパシティガラスの厚さの違いを巧みに利用してるから、乳白色やオレンジ、ブルーなどの様々な色と光が楽しめる。
「Fire Bird」ピンクの光が反映して綺麗だった。
D’Orsay社の香水テスター。5つの小さな花のしたには小瓶が。
「Quatre soleils」4つのお花の形をした太陽が内から光っているように見えるのは、中に鏡が埋め込まれているから。
ゼフィルス(ギリシャ神話の西風の神だから口から風が出てる)
トンボのブローチ。彼の作品のモチーフとして、ツバメや蛇と共に多用されているトンボ。
Stellaは今、温泉宿の部屋で音楽聞きながら就寝前のリラックスタイム。
T子にDVDから音楽だけ抽出してもらった「マルグリットとアルマン」が最近お気に入りのBGMなの。
北京公演でのマッシモとシルヴィを思い出したりしながら心安らぐひとときよん♪バレエ音楽はイイわね~
いつもStellaのためにいろいろとやってくれるT子、ありがとぅ~~
皆さんお休みなさーい
fin.
2012年12月14日金曜日
ディアナ・ヴィシニョーワが「ボレロ」に!
と思っていたら何やら最近のゔぃしにょーわ様はジル・ロマン(Stella、結構スキ❤)の指導をみっちり受けて、新たな企みをしている模様。
スイスのローザンヌにあるOpéra de Lausanneで、2/17に「ボレロ」踊ることになったようです。
ゔぃし様は無論とてもご満悦。
「ボレロ」出演を公表するヴィシニョーワのFB公式ページ |
何しろベジャールの「ボレロ」を踊るのは「マリヤ・プリセツカヤ以来、ロシア人女性で史上二人目」とかで、そりゃーあのプリセツカヤと比べられたりしたらゔぃし様自尊心はくすぐられるでしょう。
っつーか、いいなぁ~ジル様の個人指導❤
さらに大先輩・エリザベット・ロスの指導付き。
うなだれている、珍しいお姿 |
頑張れ、ゔぃし様。
コンスタンチン・ズヴェレフくんと、「ジゼル」 リハの様子。@マリインスキー |
練習がんばってね
fin.
2012年12月13日木曜日
スカラ座「ノートルダム」予約完了‼
はろー皆様。
Stella、行けるかどうかもわかんないスカラ座の「ノートルダム・ド・パリ」のチケット、マッシモ・ムッルの出る日は両日(2013 2/19,21)押さえました!
Stellaってば発売当日(12/10)、「5時〜、5時〜」(発売開始時間がイタリア時間の9:00amだったため)って念仏のように唱えてたのに、仕事がテンパり過ぎて夕方からすっかり忘れて、帰りがめっちゃ遅くなったから真夜中に自宅から予約したの。
帰りの山手線の中でスマホ使ってスカラ座の予約サイト見てたら、ボッレ・オシポワ組の日とか、残り0枚とかになっちゃっててビックリしたわ。
ってゆーかなんでマッシモの出る日はこんな不人気なのよっ!!! 怒
日本時間12/11深夜の残席状況。2/10, 14,16の枚数がほぼ0になっている。 |
ロベルト・ボッレさんもTwitterで・・・
「俺様の『ノートルダム』は数時間で売り切れたぜ!!!」
と、ご満悦のご様子。
あたしはマッシモさえ見れればいいもーん。・・・ちょっとオシポワとか見たかった気もするけど。
だって。
なんですもの。 あとは仕事頑張るのみよ!!!
さーーStellaはこれからバシャウマのように働くわよ!!
fin.
2012年12月11日火曜日
スカラ座「ロミジュリ」キャスト発表
昨夜、スカラ座「ロミオとジュリエット」サシャ・ヴァルツ版のキャストが発表になった。
この新解釈のバレエはパリオペのエトワール、エルヴェ・モローとオレリー・デュポンのために振り付けられ、彼らが五月にパリオペで踊ったロミジュリは、ヨーロッパの映画館で200回以上にわたり上映されている。
その2人の客演が12月に3回、あとはアントニノ・ステラとエマヌエラ・モンタナリ、エリック・ネジャとペトラ・コンティ。
Dupont/Moreau 19, 28, 29/12
Montanari/Sutera 30/12, 2, 5, 8/01
Conti/Nezha 3, 4/01
http://www.teatroallascala.org/en/season/opera-ballet/2012-2013/romeo-et-juliette.html
興味深いことに、エトワールのロベルト・ボッレは4月のシーズン発表当時の意向を一転し、出演を断念。
主役に没頭・専念するにはリハーサル期間が不十分と判断したもよう。新解釈だから難しいのでしょうが、ちょっと意外。彼のスカラ座での今シーズンの出番は、ノートルダム、ジゼル、マノン。
In the opening performances of the new ballet Season, Roméo et Juliette by Sasha Waltz will showcase the talents of the two stars who gave life to the debut of the choreography at the Paris Opéra and for whom the ballet was created. Aurélie Dupont (in the performances of 19, 28 and 29 December, plus a Preview dedicated to young people on 16 December) will rediscover her partner Hervé Moreau: the pair of artists also featured in the recent revival of Roméo et Juliette at the Opéra in May 2012, screened in more than 200 cinemas in Italy and around Europe.
Contrary to statements of last April, Roberto Bolle will not, in fact, be participating in the production. Owing to difficulties in harmonizing the commitments of the protagonists, Roberto Bolle decided that the rehearsal periods foreseen would not have been sufficient to allow him to immerse himself totally in a new style. For the 2012-2013 Season, his following commitments at La Scala in Notre-Dame de Paris (February 2013), Giselle (April 2013), and L’histoire de Manon (November 2013) are confirmed.
そんなことよりStellaが気になるのは、今日の日本時間17時に発売開始の、「ノートルダム・ド・パリ」(ローラン・プティ振付)。
マッシモ・ムッル(2/19,21出演)目当てのイタリア旅行、また直前まで仕事終わるかドキドキしながらあと二ヶ月過ごすことになるのね。
Stellaは11月のギエムとの「マルグリットとアルマン」の北京公演も、事の都合がギリギリまで見えないこと承知の上、いざとなればすべて捨てる覚悟で飛行機、ホテル、公演チケットすべて押さえた。結果的に無事北京でのお目当ての公演を2回とも観ることが出来たが、今回もまた運悪く仕事がヤバイ、似たような状況。(。-_-。)
天に幸運を祈ることと仕事終わらせるように地道に頑張るしか方法はない。
神様、いやこの際だからホトケ様も、Stellaを無事イタリアに行かせて下さい。
アーメン。
fin.
この新解釈のバレエはパリオペのエトワール、エルヴェ・モローとオレリー・デュポンのために振り付けられ、彼らが五月にパリオペで踊ったロミジュリは、ヨーロッパの映画館で200回以上にわたり上映されている。
その2人の客演が12月に3回、あとはアントニノ・ステラとエマヌエラ・モンタナリ、エリック・ネジャとペトラ・コンティ。
Dupont/Moreau 19, 28, 29/12
Montanari/Sutera 30/12, 2, 5, 8/01
Conti/Nezha 3, 4/01
http://www.teatroallascala.org/en/season/opera-ballet/2012-2013/romeo-et-juliette.html
興味深いことに、エトワールのロベルト・ボッレは4月のシーズン発表当時の意向を一転し、出演を断念。
主役に没頭・専念するにはリハーサル期間が不十分と判断したもよう。新解釈だから難しいのでしょうが、ちょっと意外。彼のスカラ座での今シーズンの出番は、ノートルダム、ジゼル、マノン。
In the opening performances of the new ballet Season, Roméo et Juliette by Sasha Waltz will showcase the talents of the two stars who gave life to the debut of the choreography at the Paris Opéra and for whom the ballet was created. Aurélie Dupont (in the performances of 19, 28 and 29 December, plus a Preview dedicated to young people on 16 December) will rediscover her partner Hervé Moreau: the pair of artists also featured in the recent revival of Roméo et Juliette at the Opéra in May 2012, screened in more than 200 cinemas in Italy and around Europe.
Contrary to statements of last April, Roberto Bolle will not, in fact, be participating in the production. Owing to difficulties in harmonizing the commitments of the protagonists, Roberto Bolle decided that the rehearsal periods foreseen would not have been sufficient to allow him to immerse himself totally in a new style. For the 2012-2013 Season, his following commitments at La Scala in Notre-Dame de Paris (February 2013), Giselle (April 2013), and L’histoire de Manon (November 2013) are confirmed.
そんなことよりStellaが気になるのは、今日の日本時間17時に発売開始の、「ノートルダム・ド・パリ」(ローラン・プティ振付)。
マッシモ・ムッル(2/19,21出演)目当てのイタリア旅行、また直前まで仕事終わるかドキドキしながらあと二ヶ月過ごすことになるのね。
Stellaは11月のギエムとの「マルグリットとアルマン」の北京公演も、事の都合がギリギリまで見えないこと承知の上、いざとなればすべて捨てる覚悟で飛行機、ホテル、公演チケットすべて押さえた。結果的に無事北京でのお目当ての公演を2回とも観ることが出来たが、今回もまた運悪く仕事がヤバイ、似たような状況。(。-_-。)
天に幸運を祈ることと仕事終わらせるように地道に頑張るしか方法はない。
神様、いやこの際だからホトケ様も、Stellaを無事イタリアに行かせて下さい。
アーメン。
fin.
2012年12月1日土曜日
北京バレエ鑑賞旅行記(4) ~楽屋裏侵入編~
11月17日(土) 「エチュード」「マルグリットとアルマン」2日目
★スパイ大作戦★
Stellaを見つけると、てきぱきと今日の行動プランについて話してくれた。
まずシルヴィ(マッシモを忘れないで~)にあなたたちがわざわざ遠くからやってきていて、会いたがっていると告げる。もしも彼女が会うのが無理ということであれば、サインしてほしいものを今あずかって、彼女にサインを頼む。彼女が対応できるのがいつなのか(舞台前か、休憩中か、舞台後か)はまだわからないが確認するー
ということだった。
アメリカ人母娘もすぐに現れ、この計画に賛同の意を表し、グレースの親切心と機敏さを讃えた。もはや単なるバレエファンではなく、共産圏で何か怪しいことを企む危険分子になったような気分である。
アメリカ人母娘からシルヴィサイン用の写真を預かり、場内へと消えていくグレース。いい知らせを持ってきてくれることを祈りつつ、彼女の姿が再び現れるのを待つ。
しかし6時半の開場時間になって人々がセキュリティーゲートに並び始めても彼女は戻ってこない。心配になったStellaは彼女の携帯に電話をかける。
いわく「シルヴィもマッシモもまだ到着していない。10分後にまたかけて」と。確かに、開演は7時半だが彼らの出番は8時半ごろだから、まだ着いていなかったとしても不思議はない。
10分後にかけると、「シルヴィに会って話をした。」そしてなんと「是非あなたたちに会いたいって言ってる」と!!!!アメリカ人母娘、大コーフン。
シルヴィ優し~~~~い
Stellaのお目当てマッシモは、まだ捕まえられてない、とグレース。「マッシモのほうは会ってくれるかわからないけど、きっと会ってくれると思う」とポジティブなグレースの言うことが本当でありますように。じゃっかん不安なStellaだが、とにかくこのけなげなアメリカ人母娘は確実にシルヴィに会えるのだ。良かった!
★昨日よりマシだった「エチュード」★
さてさて昨日はずいぶんとお粗末だった招聘元の中国人ダンサーたち。いくらなんでもそりゃーないでしょ。「Etude & Marguerite and Armand」って一応シルヴィ・マッシモに並ぶんだからさー、恥かしくない程度に踊ってよ!と思っていたら、根性を出したか?反省して猛練習したのかしら。2日目は初日より格段に良くなっていた。まだふらついてる人とかひとりだけ他と音ずれてる人とかいるけど、全体的に昨日より見やすくて安心した。
★昨日よりさらにパーフェクトだった「マルグリットとアルマン」★
マッシモがキテる!!昨日よりさらに熱く、情感がこもって涙をそそります。ああ~見に来てよかった。と涙ぐむStella。
Stellaは今年だけでも、マッシモとエマヌエラ・モンタナリの「マルグリットとアルマン」をミラノで3回、ニーナ・アナニアシヴィリのを東京で1回、あとシルヴィとニコラ・ル・リッシュのをビデオで観ている。ニコラとシルヴィのはシルヴィの演技力がすごくてDVDとは言え泣けるし、実は個人的にエマヌエラ・モンタナリの可憐ではかなげなマルグリットがけっこう好きだった。アルマンの父親が別れを宣告した後の悲壮感の表現が特に好き。
でもテクニック的にはやはりシルヴィにかなうものはないって思ったね。それに、マッシモとの並びがとってもお似合いで美しい❤
★楽屋裏に侵入!★
もはやマガジン・エディターではなく、シークレット・エージェントと化したグレース。無線片手に、007ばりに指示を飛ばす。
我々をどうやって責任者の目に触れず楽屋裏に入れるか、ベストタイミングを模索しながら奔走してくれた。
しばらくすると、スタッフ入口から顔をのぞかせた彼女から、「Now‼」と鋭いサイン。キャー!!!いよいよよッ!!
いざ、突入ー!
廊下にはシルヴィの着た赤・白・黒のドレスがかかっていた。そして間もなくシルヴィが現れた~~~
舞台見てる時は正直ちょっと年食ったなーとか思っていたのだが、やっぱり近くで見るとすごくにこやかで華奢で笑顔がやさしくて、本当にステキ。
アメリカ人母娘は感動のあまり涙。良かったね、はるばる飛んで来た甲斐あったね。
「じゃあ、またね。」去ろうとしたシルヴィに、あっ!待って。
アメリカ人母娘に遠慮して黙ってたStellaがいっこだけ聞きたかった質問。
「来年の日本公演は、何を踊るの?」
「マッツ・エックの『カルメン』とアクラム・カーンの『Sacred Monster』よ」
マッツ・エックのカルメンということは…
パートナーはまさか!
「だ、誰と…?」
「マッシモ・ムッルと」
マッシモが来年日本に来る…!!
ありがとうシルヴィ様。あなたの住んでるスイスの方角にはもう二度と足を向けて寝ません。
★そしてマッシモ★
さて、シルヴィは去って行ってしまって、アメリカ人母娘は興奮冷めやらず、Stellaも来年マッシモが日本に来るとわかり感激だけど、マッシモにはやっぱり会えないのか…しゅん。
っと思ったら間髪入れずグレース「じゃ、次マッシモ」とStellaの背後にあるドアをノック。気づかなかったけど、なんとその楽屋には Massimo Murru の文字が‼
空いたドアからカバンや荷物がチラリと見える。
ぎゃーーーっっ
控え室から出てきたホンモノのマッシモ!を目の当たりにしたら、毎度のことながら頭真っ白。
日本に来ると聞いて嬉しいです!楽しみにしてます…
っていう事だけは伝えられたけど。
ああっもう!なぜこうもうまくいかぬ・・・
アメリカ人ママ、哀れに思ったか助け舟出してくれたりして。そもそもさっきからStellaのコート持ちまでしていただいてるし、ホントすんません。
★生き延びたプレゼント★
マッシモに渡そうと日本から持って行ったお土産は無事マッシモの手に渡った。実はこの土産、何度か開封・没収の危機を生き延びてここまで来た。
先述の通り、北京市内のセキュリティチェックは異常に厳しく、いちいち地下鉄に乗る度荷物をスキャンされるし、博物館とか劇場とかに入るときに持って入れるものが制限される。
例えばペットボトルの水を持って万里の長城行き電車に乗ろうとすると、中の液体が怪しい何かでないことを証明するために、「飲め」と言われる。最初、飛行機に乗る時と同じで全部その場で飲むか捨てろという意味かと思って飲み干そうとしたら、一口飲んだところで相手の注意は次の人へと移ったので、なーんだそういう事?(注:Stellaと北京市民は共通言語を持たない)と理解した。但し劇場へはただの水であっても持ち込めない。
マッシモへの土産はいちいちスキャンに引っかかった。この日昼間行った中国国立博物館でも然り。
お前、危険物を持ってるな?と言われているのか、鋭利なものを持ってるだろう、と言われているのか全くわからないが、とにかくStellaの土産は彼らのセキュリティ基準に引っかかるらしい。
カバンから取り出して怪訝な面持ちで包みをひっくり返してみたり、開けたそうにしている。
そうはさせるか!マッシモへのプレゼントなんだぞー!と必死のStella。どう見たって贈り物の包装よ、それ。わざわざ日本から運んで来たのよ。開けないでぇぇ
此贈物
我不可開 ←必死。
とか漢字を羅列し筆談で訴えようとするStella。それを見て相手も筆談で応戦してくるが、相手の中国語はホンモノ(当たり前だ)のため、意味がわからない。
お互いの言葉が通じず、困惑してプレゼントを睨む集団。
別にこれ、持って入りたい訳じゃないから、なんならここに預けてもいいから、お願い!開けるのはよしてー…
結局、英語の話せるスタッフに電話でつないでもらう。「あなたはガラス製のものを持っていますか」うん。でも、何でガラスがいけないの??
「それは外のクロークに預けて下さい」 お安い御用よ、さっきからそれを提案してたのよ!
てなわけで一件落着、マッシモへの土産は危機を脱したのだった。
★「マルグリットとアルマン」舞台裏★
楽屋侵入ついでに舞台にも行ってみた。
じゃじゃん!
「マルグリットとアルマン」舞台装置片付け中。これからこのセットたちは何処へ帰るのかしら。Stellaが東京やミラノで今年何回も見たのも、このセットだったのかな。
★「マルグリットとアルマン」舞台裏侵入大作戦 総括★
そんなわけでStellaの舞台裏侵入・スパイ大作戦は成功裏に終わった。
行きたくもなかった北京まで飛んでった甲斐あって、マッシモにも会えたし、無事プレゼントも渡すことができた。
結論。
持つべきものは協力者、語学力と行動力である。あと、ひたむきに諦めないことも。
グレース、アメリカからわざわざ飛んできた愛すべきシルヴィ・ファンのマリヤとお母様。
チケット取ってくれたNくん、本当にありがとう。
fin.
★スパイ大作戦★
昨夜のうちに早速グレースから「6時に劇場に来て」と指示があった。
ちなみに国家大劇院のセキュリティー管理は厳しく、公演開始の1時間前までは入場できず、セキュリティーチェックも厳しい(空港のセキュリティチェックと同じレベル。水とカメラは持ち込み禁止)。
だから開場30分前の「6時に来い」ということは、もしかすると開場前にシルヴィ(とマッシモ)に会えるかも?!という淡い期待を抱かせる指示である。
だから開場30分前の「6時に来い」ということは、もしかすると開場前にシルヴィ(とマッシモ)に会えるかも?!という淡い期待を抱かせる指示である。
5時50分に劇場入り口に着くと、すでにそこには我々を待ち受ける敏腕エディター・グレースの姿が。笑
Stellaを見つけると、てきぱきと今日の行動プランについて話してくれた。
まずシルヴィ(マッシモを忘れないで~)にあなたたちがわざわざ遠くからやってきていて、会いたがっていると告げる。もしも彼女が会うのが無理ということであれば、サインしてほしいものを今あずかって、彼女にサインを頼む。彼女が対応できるのがいつなのか(舞台前か、休憩中か、舞台後か)はまだわからないが確認するー
ということだった。
アメリカ人母娘もすぐに現れ、この計画に賛同の意を表し、グレースの親切心と機敏さを讃えた。もはや単なるバレエファンではなく、共産圏で何か怪しいことを企む危険分子になったような気分である。
アメリカ人母娘からシルヴィサイン用の写真を預かり、場内へと消えていくグレース。いい知らせを持ってきてくれることを祈りつつ、彼女の姿が再び現れるのを待つ。
しかし6時半の開場時間になって人々がセキュリティーゲートに並び始めても彼女は戻ってこない。心配になったStellaは彼女の携帯に電話をかける。
いわく「シルヴィもマッシモもまだ到着していない。10分後にまたかけて」と。確かに、開演は7時半だが彼らの出番は8時半ごろだから、まだ着いていなかったとしても不思議はない。
10分後にかけると、「シルヴィに会って話をした。」そしてなんと「是非あなたたちに会いたいって言ってる」と!!!!アメリカ人母娘、大コーフン。
シルヴィ優し~~~~い
Stellaのお目当てマッシモは、まだ捕まえられてない、とグレース。「マッシモのほうは会ってくれるかわからないけど、きっと会ってくれると思う」とポジティブなグレースの言うことが本当でありますように。じゃっかん不安なStellaだが、とにかくこのけなげなアメリカ人母娘は確実にシルヴィに会えるのだ。良かった!
★昨日よりマシだった「エチュード」★
さてさて昨日はずいぶんとお粗末だった招聘元の中国人ダンサーたち。いくらなんでもそりゃーないでしょ。「Etude & Marguerite and Armand」って一応シルヴィ・マッシモに並ぶんだからさー、恥かしくない程度に踊ってよ!と思っていたら、根性を出したか?反省して猛練習したのかしら。2日目は初日より格段に良くなっていた。まだふらついてる人とかひとりだけ他と音ずれてる人とかいるけど、全体的に昨日より見やすくて安心した。
★昨日よりさらにパーフェクトだった「マルグリットとアルマン」★
マッシモがキテる!!昨日よりさらに熱く、情感がこもって涙をそそります。ああ~見に来てよかった。と涙ぐむStella。
Stellaは今年だけでも、マッシモとエマヌエラ・モンタナリの「マルグリットとアルマン」をミラノで3回、ニーナ・アナニアシヴィリのを東京で1回、あとシルヴィとニコラ・ル・リッシュのをビデオで観ている。ニコラとシルヴィのはシルヴィの演技力がすごくてDVDとは言え泣けるし、実は個人的にエマヌエラ・モンタナリの可憐ではかなげなマルグリットがけっこう好きだった。アルマンの父親が別れを宣告した後の悲壮感の表現が特に好き。
でもテクニック的にはやはりシルヴィにかなうものはないって思ったね。それに、マッシモとの並びがとってもお似合いで美しい❤
★楽屋裏に侵入!★
もはやマガジン・エディターではなく、シークレット・エージェントと化したグレース。無線片手に、007ばりに指示を飛ばす。
我々をどうやって責任者の目に触れず楽屋裏に入れるか、ベストタイミングを模索しながら奔走してくれた。
しばらくすると、スタッフ入口から顔をのぞかせた彼女から、「Now‼」と鋭いサイン。キャー!!!いよいよよッ!!
いざ、突入ー!
廊下にはシルヴィの着た赤・白・黒のドレスがかかっていた。そして間もなくシルヴィが現れた~~~
ぎゃーーーっ シルヴィ綺麗❤
舞台見てる時は正直ちょっと年食ったなーとか思っていたのだが、やっぱり近くで見るとすごくにこやかで華奢で笑顔がやさしくて、本当にステキ。
アメリカ人母娘は感動のあまり涙。良かったね、はるばる飛んで来た甲斐あったね。
「じゃあ、またね。」去ろうとしたシルヴィに、あっ!待って。
アメリカ人母娘に遠慮して黙ってたStellaがいっこだけ聞きたかった質問。
「来年の日本公演は、何を踊るの?」
「マッツ・エックの『カルメン』とアクラム・カーンの『Sacred Monster』よ」
マッツ・エックのカルメンということは…
パートナーはまさか!
「だ、誰と…?」
「マッシモ・ムッルと」
マッシモが来年日本に来る…!!
ありがとうシルヴィ様。あなたの住んでるスイスの方角にはもう二度と足を向けて寝ません。
★そしてマッシモ★
さて、シルヴィは去って行ってしまって、アメリカ人母娘は興奮冷めやらず、Stellaも来年マッシモが日本に来るとわかり感激だけど、マッシモにはやっぱり会えないのか…しゅん。
っと思ったら間髪入れずグレース「じゃ、次マッシモ」とStellaの背後にあるドアをノック。気づかなかったけど、なんとその楽屋には Massimo Murru の文字が‼
空いたドアからカバンや荷物がチラリと見える。
ぎゃーーーっっ
控え室から出てきたホンモノのマッシモ!を目の当たりにしたら、毎度のことながら頭真っ白。
日本に来ると聞いて嬉しいです!楽しみにしてます…
っていう事だけは伝えられたけど。
ああっもう!なぜこうもうまくいかぬ・・・
アメリカ人ママ、哀れに思ったか助け舟出してくれたりして。そもそもさっきからStellaのコート持ちまでしていただいてるし、ホントすんません。
★生き延びたプレゼント★
マッシモに渡そうと日本から持って行ったお土産は無事マッシモの手に渡った。実はこの土産、何度か開封・没収の危機を生き延びてここまで来た。
先述の通り、北京市内のセキュリティチェックは異常に厳しく、いちいち地下鉄に乗る度荷物をスキャンされるし、博物館とか劇場とかに入るときに持って入れるものが制限される。
例えばペットボトルの水を持って万里の長城行き電車に乗ろうとすると、中の液体が怪しい何かでないことを証明するために、「飲め」と言われる。最初、飛行機に乗る時と同じで全部その場で飲むか捨てろという意味かと思って飲み干そうとしたら、一口飲んだところで相手の注意は次の人へと移ったので、なーんだそういう事?(注:Stellaと北京市民は共通言語を持たない)と理解した。但し劇場へはただの水であっても持ち込めない。
マッシモへの土産はいちいちスキャンに引っかかった。この日昼間行った中国国立博物館でも然り。
お前、危険物を持ってるな?と言われているのか、鋭利なものを持ってるだろう、と言われているのか全くわからないが、とにかくStellaの土産は彼らのセキュリティ基準に引っかかるらしい。
カバンから取り出して怪訝な面持ちで包みをひっくり返してみたり、開けたそうにしている。
そうはさせるか!マッシモへのプレゼントなんだぞー!と必死のStella。どう見たって贈り物の包装よ、それ。わざわざ日本から運んで来たのよ。開けないでぇぇ
我不可開 ←必死。
とか漢字を羅列し筆談で訴えようとするStella。それを見て相手も筆談で応戦してくるが、相手の中国語はホンモノ(当たり前だ)のため、意味がわからない。
お互いの言葉が通じず、困惑してプレゼントを睨む集団。
別にこれ、持って入りたい訳じゃないから、なんならここに預けてもいいから、お願い!開けるのはよしてー…
結局、英語の話せるスタッフに電話でつないでもらう。「あなたはガラス製のものを持っていますか」うん。でも、何でガラスがいけないの??
「それは外のクロークに預けて下さい」 お安い御用よ、さっきからそれを提案してたのよ!
てなわけで一件落着、マッシモへの土産は危機を脱したのだった。
★「マルグリットとアルマン」舞台裏★
楽屋侵入ついでに舞台にも行ってみた。
じゃじゃん!
「マルグリットとアルマン」舞台装置片付け中。これからこのセットたちは何処へ帰るのかしら。Stellaが東京やミラノで今年何回も見たのも、このセットだったのかな。
★「マルグリットとアルマン」舞台裏侵入大作戦 総括★
そんなわけでStellaの舞台裏侵入・スパイ大作戦は成功裏に終わった。
行きたくもなかった北京まで飛んでった甲斐あって、マッシモにも会えたし、無事プレゼントも渡すことができた。
結論。
持つべきものは協力者、語学力と行動力である。あと、ひたむきに諦めないことも。
グレース、アメリカからわざわざ飛んできた愛すべきシルヴィ・ファンのマリヤとお母様。
チケット取ってくれたNくん、本当にありがとう。