毎日暑いですねー。
今日は外にでたらキケン!!と思ってStellaなんかスペイン人みたくシエスタしちゃったよ
そして日本のバレエシーンも熱い!
レポートに時間かかりましたが、Stellaは世界バレエフェスのAプロ2日目を見てきましたよ!
いやーホットですね~
第13回世界バレエフェスティバル <プログラムA>
8月3日(金)18:00開演 会場:東京文化会館
■第1部■ 18:00~18:45
「スターズ・アンド・ストライプス」
振付:ジョージ・バランシン/音楽:ジョン・フィリップ・スーザヤーナ・サレンコ ダニール・シムキン
「モペイ」
振付:マルコ・ゲッケ/音楽:C.P.E. バッハフリーデマン・フォーゲル
「幻想~『白鳥の湖』のように」より第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキーエレーヌ・ブシェ ティアゴ・ボァディン
「ドリーブ組曲」
振付:ジョゼ・マルティネス/音楽:レオ・ドリーブ上野水香 マシュー・ゴールディング
■第2部■ 19:00~19:45
「扉は必ず...」
振付:イリ・キリアン/音楽:ダーク・ハウブリッヒ(クープランの「プレリュード」に基づく)オレリー・デュポン マニュエル・ルグリ
「海賊」
振付:マリウス・プティパ/音楽:リッカルド・ドリゴポリーナ・セミオノワ イーゴリ・ゼレンスキ
「セレナータ」
振付:マウロ・ビゴンゼッティ/音楽:アメリゴ・シエルヴォナターリヤ・オシポワ イワン・ワシーリエフ
「瀕死の白鳥」
振付:ミハイル・フォーキン/音楽:カミーユ・サン=サーンスウリヤーナ・ロパートキナ
■第3部■ 20:00~20:55
「ロミオとジュリエット」より第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・クランコ/音楽:セルゲイ・プロコフィエフマリア・アイシュヴァルト マライン・ラドメーカー
「ジュエルズ」より"ダイヤモンド"
振付:ジョージ・バランシン/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキーアニエス・ルテステュ ジョゼ・マルティネス
「ディスタント・クライズ」
振付:エドワード・リャン/音楽:トマゾ・アルビノーニスヴェトラーナ・ザハロワ アンドレイ・メルクーリエフ
「パガニーニ」
振付:マルセロ・ゴメス/音楽:ニコロ・パガニーニマルセロ・ゴメス
「ラ・シルフィード」第2幕より
振付:ヨハン・コボー オーギュスト・ブルノンヴィルに基づく/音楽:ヘルマン・S.レーヴェンスヨルドタマラ・ロホ スティーヴン・マックレー
■第4部■ 21:10~22:10
「ブレルとバルバラ」
振付:モーリス・ベジャール/音楽:ジャック・ブレル、バルバラエリザベット・ロス ジル・ロマン
「明るい小川」よりパ・ド・ドゥ
振付:アレクセイ・ラトマンスキー/音楽:ドミートリイ・ショスタコーヴィチアリーナ・コジョカル ヨハン・コボー
「カンタータ」 (世界初演)
振付:ナチョ・ドゥアト/音楽:ヨハン・セバスティアン・バッハディアナ・ヴィシニョーワ ウラジーミル・マラーホフ
「オネーギン」より第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・クランコ/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキーポリーナ・セミオノワ フリーデマン・フォーゲル
「ドン・キホーテ」
振付:マリウス・プティパ/音楽:レオン・ミンクスオレシア・ノヴィコワ レオニード・サラファーノフ
指揮:ポール・コネリー
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
チェロ:遠藤真理、ハープ:田中資子(「瀕死の白鳥」)
ヴァイオリン:チャールズ・ヤン(「パガニーニ」)
ヴァイオリン:チャールズ・ヤン(「パガニーニ」)
では、バレエ初心者Stellaの感じたまんまレポート、行きまっす!
★Stellaを泣かせた2演目★
「ブレルとバルバラ」
ジル・ロマン、エリザベット・ロス
感動したのは、ジル・ロマン。
Stellaはシルヴィ・ギエムの「ボレロ」に感動して、モーリス・ベジャールという偉大な振付家の存在を知り、彼と彼のバレエ団を継ぐジル・ロマンに焦点を当てたドキュメンタリー映画「ベジャール、そしてバレエは続く」(BEJART:LE COEUR ET LE COURAGE)を観たことがある。
ジルが踊るのを目の前で見たのは初めてで、本当に感動させてくれる素晴らしいダンサーだなと思いました(ジルは1960年生まれで今回出場のダンサーのなかで最年長らしいですが、ちっとも51歳に見えない。Gさんの言うとおり、すでに神の領域?)。来年3月に来日するモーリス・ベジャールバレエ団を見るのが非常に楽しみです!
ジャック・ブレルとバルバラはいづれもフランスやヨーロッパで大変有名なシャンソン歌手で、この作品の冒頭で用いられているジャック・ブレルの「Ne me quitte pas(行かないで)」などはフランス人なら大人も子供も誰でも知っている名曲です(あのStingさえもカバーソングを出していますね)。
Stellaはフランスに少し住んでいたので、こういった曲を聞いたときに仏人の中に沸き起こってくる感情の様々なニュアンスというのが想像出来るんだけど…。仏語を理解せず、曲を知らず、この音楽を音として純粋に受け止める日本の観衆が抱く印象は全く違うのではないかと少し心配になったけれど、その壁を越えるのがきっと偉大な振付であり表現者としてのダンサーなのでしょう。
このベジャールらしい作品はとってもフレンチであると同時に日本を愛したベジャールならではのジャパニーズ・タッチとでも言うべき要素がところどころに見られ(エリザベット・ロスが白い打掛のような衣装を身にまとい、日本舞踊の足運びで舞台を移動するところなど)、興味深いと感じました。
エリザベット・ロス(ベジャールバレエ) |
そして「瀕死の白鳥」!!
ロパートキナも泣かせてくれた。
何も言葉が出ません。Stellaはロパートキナも「瀕死の白鳥」も初めて見るから余計にそうなのかもしれない。
サン・サーンスの生演奏がさらに感動を煽ります。
サン・サーンスの生演奏がさらに感動を煽ります。
今年11月~12月にマリインスキーが来日しますので、そこでも「白鳥の湖」を堪能させてもらおうと思います。
★印象に残る面白い演目★
「モペイ」
フリーデマン・フォーゲル
こちら「モペイ」は先日ブログでもご紹介した(http://i-diari-di-stella.blogspot.jp/2012/06/danza-award.html)、フォーゲルが受賞したイタリアの栄えある舞踏手賞Danza&Danza受賞の際にも話題になっていましたね。
この演目は世界バレエフェスAプロに急遽追加されたものなので、生で見られる機会が思いがけず訪れてStellaはウレシイ (=´∀`)人(´∀`=)
シュツットガルトバレエきってのスター、いけめんプリンシパルのフリーデマン・フォーゲル。
しかし自分で自分を10回ビンタ!(思わず数えた)しながら舞台袖に消えていったのには思わず笑ってしまいました。素早くお尻歩きをしてみたり。
そんな感じで結構コミカルな振りにも関わらず、フォーゲルの溢れんばかりの魅力は老若男女の認めるところでしょう。メジャー嫌いのStellaもそのリーンな美しい体から放たれるフェロモンに思わずやられそうになりました。(マッシモみたい♡♥←これ、Stella最高の褒め言葉ね。)
強いて言うなら、アゴ割れ過ぎです。
フリーデマンはポリーナ・セミオノワと「オネーギン」第一幕のパドゥドゥにも出演。
先ほどの爽やかかつコミカルなコンテンポラリーのフォーゲルは何処へやら、別人かと思うような雰囲気をまとってすっかり「オネーギン」に変身していたのには舌を巻く。
6月にシュツットガルトバレエ来日で見た、やたらとニコニコしていた「白鳥」のジークフリート王子ともまた違う。
今フェスティバル、いや、今まで見た中で、ジュテ・アントルラセの美しさはピカイチ!!でした。背中の柔らかさでニカ様(ニコライ・ツィスカリーゼ)と張っちゃうかもしれない。ムムム・・・
ちょっと素敵な
ゴメス「パガニーニ」
(バイオリン:チャールズ・タン)
ラストの美しいジャンプ。 |
自らの振付で自在に舞うABTのスター、マルセロ・ゴメス。
ゴツイ外見だけどお茶目でキュートな中身が見え隠れするパフォーマンスでした。
ファンが多いのもナットクの美しいポーズやジャンプ、そして細かな動きもとても器用にこなしていた。
初めて生で見たけど。。。。あえて言わせていただきますと、腹割れすぎです。(by T子)
Marcelo Gomez and Diana Vishneva photo by Patrick Demarchelier |
大人気、オレリー・デュポンとマニュエル・ルグリ
「扉は必ず・・・」
ひときわ拍手の大きかった、ルグリ・デュポンペア。
ルグリ様はやっぱり健在。流れるような動きで複雑な振付もなんのその。
パリオペきっての美人エトワール、オレリー・デュポン。(これまたStellaは初めて実物を拝見)
あなたホントに子供二人も生んだんですか?と聞きたくなるような、バリバリ現役エトワールの堂々たる風格と気品です。
イリ・キリアンの作品にしては、コンテンポラリーを苦手とするシロウト・Stellaにも楽しめるような、面白い作品でした。
イリ・キリアンの作品にしては、コンテンポラリーを苦手とするシロウト・Stellaにも楽しめるような、面白い作品でした。
★眼福なミューズたち★
M先生の言う「踊るために生まれてきた」ボリショイきってのプリマドンナ。
Stellaの失笑を買った母の「イトヨリで作った人形みたい」発言は実は正しいということ判明の、驚愕の細さと人間離れしたプロポーションはもはやモデル並どころの話ではない。
もちろんテクニックも完璧、ひたすら美しいの一言。
お相手のアンドレイ・メルクーリエフには悪いけど、ザハロワに夢中で全然見てませんでした。ザハロワの相手にしては、ちょっと精彩に欠けるし華が足りない、とセンエツながら思ってしまう。それほどザハロワが圧倒的な美しさと輝きを放っているってことですね。
美しすぎ。 |
Stella好みのポリーナ・セミオノワ姫もまた本当にお美しい。
でも、これまた身長が高くて「オネーギン」でも”よっこらしょ”的なリフトになってしまっているのは否めないかと・・・
ザハロワやセミオノワ嬢のように美しすぎる人はある意味演じる幅が限られますね。例えばジゼルとか。恋もロクにしたことない16~17の田舎娘にはとうてい見えません(そしてこんなプロポーションの美女たちがオーストリアの村に居たらコワイ)。
★これぞバレエ!な定番演目★
きらりと光る、アイシュヴァルトの「ロミジュリ」(クランコ版)
この方は、舞台での可憐さはピカイチ!ジュリエットを演じても、タチアナを演じてもはまる。うぶな18歳の少女も、中年の人妻も、自由自在。
そしてパドブレの細かい事と言ったらない。無垢な少女の打ち震えるような胸の高鳴りを感じた。
そしてパドブレの細かい事と言ったらない。無垢な少女の打ち震えるような胸の高鳴りを感じた。
ロホ、マックレーによる「ラ・シルフィード」
Stellaの好きなニヒルでダンディーなダンスール・ノーブル、マックレー。
「ドン・キホーテ」他では高速シェネと揺るぎないバランス、美しいトゥール・ザンレールなどで魅了してくれた。
「ラ・シルフィード」でも正確な足さばきと美しい(これまた高速)アントルシャにStellaはハートを打ち抜かれまくりです。
★その他★
コジョカル・コボーペアは爽やかに控えめに
明るい小川(Bright Stream)は初めて見ました。黒地に白の水玉模様のワンピースを身につけた"小さな巨人"コジョカルは本当にピュアな愛らしさ満載で、年齢不詳なルーマニア美少女である。
実生活でもパートナーであるヨハン・コボー(同じ英国ロイヤルのプリンシパル、デンマーク人)と仲良く揃って側転をかますシーンでは、どう見てもコジョカルの方がキレがあるのが気になりました。
コジョカルが公私ともパートナーに選んだこのブルノンヴィルの貴公子ヨハン・コボー氏は振付とプロデュースの才にも長けている。Aプロでロホとマックレーが踊る「ラ・シルフィード」は彼による改訂版である。
「ドン・キホーテ」
サラファーノフ、ノヴィコワ
モンチッチみたいででこっぱちがキュートなサラ君、奥さんにイイとこ見せようと張り切ってるのか、とっても冴えてるジャーン!!
Stellaが思うに、白タイツの似合う男No.1だな。ノーブルでお品が良いから。お行儀のよい感じで好感持てます。
「ドン・キホーテ」
サラファーノフ、ノヴィコワ
モンチッチみたいででこっぱちがキュートなサラ君、奥さんにイイとこ見せようと張り切ってるのか、とっても冴えてるジャーン!!
Stellaが思うに、白タイツの似合う男No.1だな。ノーブルでお品が良いから。お行儀のよい感じで好感持てます。
Stellaのお気に入りの一枚。「海賊」を踊るサラファーノフ |
Stellaの好きなビゴンゼッティ振付の「セレナータ」
オシポワ、ワシーリエフ
こないだStellaのイタリア旅行中、ミラノにたまたま帰って来ていたため公演でお目にかかることの出来た、NY在住のビゴンゼッティ。
マッシモ・ムッル主演の「メディテラネア」(2008)他の振付家でもあり、今を代表するコンテンポラリーの振付家。その彼がオシポワとワシーリエフの為に振り付けたという、なんとも南イタリア・地中海な雰囲気のこの作品。
先日ミラノで見た「H più」「Absolutely Free」とビゴンゼッティ版「ロミオとジュリエット」、マッシモの「メディテラネア」、ロシアとアメリカのダンサーによる「Kings of the Dance Opus 3」など、どれを見ても斬新で素晴らしかった。もっと色々見てみたいです。
オシポワ、ワシーリエフ
こないだStellaのイタリア旅行中、ミラノにたまたま帰って来ていたため公演でお目にかかることの出来た、NY在住のビゴンゼッティ。
マッシモ・ムッル主演の「メディテラネア」(2008)他の振付家でもあり、今を代表するコンテンポラリーの振付家。その彼がオシポワとワシーリエフの為に振り付けたという、なんとも南イタリア・地中海な雰囲気のこの作品。
先日ミラノで見た「H più」「Absolutely Free」とビゴンゼッティ版「ロミオとジュリエット」、マッシモの「メディテラネア」、ロシアとアメリカのダンサーによる「Kings of the Dance Opus 3」など、どれを見ても斬新で素晴らしかった。もっと色々見てみたいです。
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