少しご無沙汰していました。
バレエイベント目白押しな夏なのに気付いてみたら8月の投稿が今までで一番少なくて、こりゃーいかん。。。と思いつつ、8月最終週。
今週は、英国ロイヤル&バーミンガムロイヤルによる、「ロイヤルエレガンスの夕べ」を東京と鎌倉とで2回見ました。
スティーヴン・マックレーが好きなので勢いで2枚もチケット取っちゃいました。反省
マックレーは団長?のような感じで皆を引っ張っていて、得意技てんこ盛りのオリジナルの演目をあいだあいだに入れて構成、個性も思う存分発揮といったところでしょうか。
★前振り★
8月26日には渋谷チャコットで出演ダンサーによるトークショーもあったけど、Stellaは行ってない。
左からチー、佐久間、キッシュ、モレーラ |
しかし大好きなスティーヴンの短パンとむき出しの白い脚にはちょっと引いた。 |
http://www.facebook.com/home.php?#!/DanceToursInternational.Japan
この「ロイヤルエレガンスの夕べ」に際しても、出演ダンサーそれぞれのインタビュー動画、ロイヤルの公演の写真など、いろんな情報が盛りだくさん。
ちなみに:
ダンスツアーズ・インターナショナルとは何ぞや?
⇒ワークショップやダンスツアー、海外名門バレエスクール、バレエ団のオーディションの数々を、日本を初め世界のバレエ学生にお届け。また、長期/短期バレエ留学のお手伝い(スチューデントサポート)や、海外バレエ団への就職の斡旋(キャリア・サポート)も。
そのダンスツアーズさんが本番前日リハーサルの模様をYouTubeで公開していたのでちぇけらしました。
http://www.youtube.com/watch?v=HeJMIQ3ivuE&feature=plcp
1分25秒あたりのところで、皆がカーテンコールのリハ(?)をしています。
こんなのも練習するのか??微笑ましいですね。
しかしディレクターのジャスティン・マイスナーさん(会場で見かけましたがイケメン紳士です!)からのメッセージというのがBGMとかぶっていて、後半ほとんど聞こえないのが残念です。字幕もないし。折角ならもう少しちゃんと作ってほしかった。
★プログラム★
【演目】 「リーズの結婚」より第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:フレデリック・アシュトン
音楽:フェルディナン・エロルド
ラウラ・モレーラ/スティーヴン・マックレー
「ウィンタードリーム」
振付:ケネス・マクミラン
音楽:ピョートル・チャイコフスキー
サラ・ラム/ネマイア・キッシュ
「ファサード」
振付:フレデリック・アシュトン
音楽:ウィリアム・ウォルトン
崔 由姫
「海賊」よりパ・ド・ドゥ
振付:マリウス・プティパ
音楽:アドルフ・アダン
佐久間奈緒/ツァオ・チー
「リーベストゥラウム」*日本初演
振付:リアム・スカーレット
音楽:フランツ・リスト
ラウラ・モレーラ/リカルド・セルヴェラ
休憩 20分
「クローマ」よりパ・ド・ドゥ
振付:ウェイン・マクレガー
音楽:J.タルボット、J.ホワイト
パ・ド・ドゥ:サラ・ラム/リカルド・セルヴェラ
ソロ:スティーヴン・マックレー(特別編集)
「カリオペ ソロ」エリートシンコペイションズより
振付:ケネス・マクミラン
音楽:ジェームス・スコット
ラウラ・モレーラ
「白鳥の湖」より白鳥のパ・ド・ドゥ
振付:マリウス・プティパ
音楽:ピョートル・チャイコフスキー
佐久間奈緒/ツァオ・チー
「ジュエルズ」よりルビーのパ・ド・ドゥ
振付:ジョージ・バランシン
音楽:イゴール・ストラヴィンスキー
チェ・ユフィ/リカルド・セルヴェラ
「マノン」より第1幕ベッドルームのパ・ド・ドゥ
振付:ケネス・マクミラン
音楽:ジュール・マスネ
ラウラ・モレーラ/ネマイア・キッシュ
「アイヴ・ガット・ザ・リズム」
振付: スティーヴン・マックレー
スティーヴン・マックレー
「アンド・ザッツ・ミー」
振付: ジョナサン・ワトキンス
チェ・ユフィ
「エレクトリック・カウンターポイント」
振付: クリストファー・ウィールドン
音楽: バッハ
リカルド・セルヴェラ
「水に流して」
振付: ベン・ヴァン・コーウェンバーグ
音楽: エディット・ピアフ
サラ・ラム
「サムシング・ディファレント」
振付:スティーヴン・マックレー
スティーヴン・マックレー
★感想。★
Stella的に演目としてすごく良かったのはいくつもあって、
①エディット・ピアフのシャンソンに合わせて踊ったサラ・ラムのソロ「水に流して」
②「クローマ」よりパドドゥ(サラ・ラム、リカルド・セルヴェラ)
③マックレーのソロ I've got the rythm
④日本初演の作品「リーベストゥラウム」(ラウラ・モレーラ、リカルド・セルヴェラ)
上記を見ると、まるでリカルド・セルヴェラが好きな人みたい。笑
リカルドは支えるのに徹する地味なタイプかと思ってたら、最後に披露してくれたソロが素敵で肉体も美しかったです。
サラファーノフに面影が似ていて(サラ君ファンも同意)誠実そうな彼ですが、スペイン人らしくもう少し明るいオーラを出してくれたらなお良し! でも、超がつくほどいい人( ´∀`)
★ご贔屓マックレー★
元からお気に入りでこの公演の唯一の目的だったと言っていいくらいのスティーヴン・マックレーはもちろん、なんと4演目も踊ってくれて、どれも彼にしか出せない味で素晴らしく、実は彼の踊ったのは全部お気に入りとして挙げたいくらいです。
「リーズの結婚」ではキュートなマックレー |
得意のタップダンスを日本で初公開、今回のような手作りイベントだからこその貴重なプログラム!
Stellaはタップ詳しくないけど、どう見てもマックレーのタップは相当ハイレベル。専門家の意見を聞いてみたいなあ。
「I've got the rythm」はタップとバレエの融合、最後の「Something different」はその題名が示唆するとおり、バレエではなくタップ。パンフにも「全く違う自分を見て欲しい」とのメッセージ。
スティーヴンにしか踊れないユニークな作品に仕上がっています。
マックレーがタップの名手であることを知らずに見た人はびっくりしただろうけど英国ロイヤル「不思議の国のアリス」でもマッド・ハッターならぬ「マッド・タッパー」とまで呼ばれていたスティーブンです。
最後の「Something different」はもう完全にタップ。
今回の公演では、下の写真のようにタイはしていなくて、ジーンズに白シャツ、シルエットのステキなジャケットを着用。
ちょっと小人だけどやっぱり好き。
★サラ・ラムのソロと「ウィンタードリーム」★
ブロンドに前髪パッツンのアメリカ美人なサラ・ラム。
「クローマ」ではその美しいラインとどこまでも開いていく体と脚の伸びにただひたすらうっとり。
このウェイン・マクレガーの作品、生で見たのは初めてなのですが、スティーヴンのソロパートは風変わりな振付~って思って見てましたがサラとリカルドのパドゥドゥは流れるように美しくて一瞬たりとも目が離せない。
ウェイン・マクレガーの才能を見た気がします。((((;゚Д゚))))
ソロ「水に流して」ではシンプルな七分袖・膝下丈・Vネックの黒いフレアーのワンピースで出てくる。
この人のピルエットはものすごくシャープ!!ソフトそうな外見と裏腹の切れるような回転に目が釘付けです。速度も早いし、顔が最後まで残っているので余計にそう見えるのだと思う・・・
さすがプリンシパル~一人でもすごく見ごたえがあるわ!!って思う作品でした。
ちなみにこのシャンソンの歌詞はどんな感じかというと、「私は何も後悔しない、感情を集めて燃やした、憤りも悦びも私にはもう必要ない、私はゼロから再スタートするのよ!」といったことを明るく歌った爽快な曲。
先日のバレエフェスAプロでベジャールバレエの「ブレルとバルバラ」も良かったし、シャンソンとバレエの組み合わせ結構好きかも。♪( ´▽`)
「ウィンタードリーム」は打って変わってソフトで女性らしいムード。
はかなげな姿態が役柄にとても合っていると思った。
泣けるわ、この作品。
★バーミンガム・ロイヤルのお二方もグー!!★
チーと佐久間さんも、「海賊」「白鳥」とまさに定番!な演目をきっちりと美しくノーブルに踊ってくれて、このペアが踊る10月の新国立「シルヴィア」(ビントレー版)に期待が高まります。
ツァオ・チーは何年か前「小さな村の小さなダンサー」に主演していて、大好きな映画なので実物見たくて「シルヴィア」を予約したのですが、この「ロイヤルエレガンスの夕べ」でもまさか見られることになろうとは思いもせず。
ラッキー
佐久間さんも容姿も踊りもとってもお美しい
下記、「シルヴィア」の魅力などを語る佐久間さんインタビュー。
http://www.ballet-factory.com/watanabe/sp/index.html
★お久しぶりな「マノン」寝室のPDD★
Stellaがバレエにハマったのは去年マッシモ・ムッルとシルヴィ・ギエムの「マノン」寝室のパドゥドゥを見て以来。それ以来の同演目だったわけです。
やっぱりこのマスネの曲は何回聞いても泣ける!!
ラウラ・モレーラもまあ良かったけど、初めて見たマッシモとシルヴィの「マノン」の寝室のPDDがスタンダードになってしまっている不幸(幸せ)なStellaは改めて、シルヴィって美しい人なんだなと思いました。(マッシモは言うまでもない)
ラウラとネマイアには比較して申し訳ないが。。。
ネマイアはなかなかノーブルで素敵だったような気がする。ラウラと身長差がすごくて、デグリュのターンをアン・オー(上)で支えるときポワントで立ってもやっとだったのが印象深い。
ラウラはコンテのほうが合っていると思いました。
日本初演の作品「リーベストゥラウム」はとても良かった。
振付をしたリアム・スカーレットは若干20代半ば(‼)の男性で、パンフを見てビックリ仰天したくらい完成度の高い作品で、特に振りの美しさのみならず男女の内面深くを描写していたのが印象的。
★お茶目なカーテンコール★
最後のカーテンコールでは、ティアラこうとうの時は普通だったけど、鎌倉30日は皆とっても陽気な感じで何かやりながら出て行こうって決めたんでしょうねきっと。
トリのスティーヴンがタップシューズでカツン、と合図すると、まず下手からサラ・ラムが高速シェネでひたすらくるくる回りながら登場。あまりに回り過ぎたため、ちょっとよろめいて両手を可愛いく❥床についてました。
そして上手からリカルド・セルヴェラがシューっと滑り込んできた。笑。
次に下手からチェ・ユフィがこれまた勢い良く走って来て、きれいに側転を決めたかと思うと、上手からバーミンガムロイヤルの2人が「白鳥」のリフトのまま(けっこう距離あるので辛そう)登場。
対する英国ロイヤルのデグリュ・ネマイヤ、高々とマノン・モレーラを掲げてお出まし。
全員揃って華やかなカーテンコール。
あー、楽しかった!
演目の構成も良く、充実☆のプログラムでした!
fin.
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