セルゲイ・フィーリン監督について、Telegraph紙より1月26日付けのニュースです。
http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/europe/russia/9828581/Bolshoi-Theatre-acid-attack-Sergei-Filins-eyes-treated-with-stem-cells.html
1/17に硫酸を顔にかけられるという事件から10日、数回にわたりベルギーとモスクワで手術と治療を受けているフィーリン監督ですが、モスクワ病院の医師団の発表によれば、特に失明の心配をされていた片方の目も、顔の火傷も快方に向かっており、本人の具合も良くなってきているとのことです。火傷のひどかった右まぶたと片耳の後ろの部位も含め、今のところこれ以上の形成外科手術は必要なく、目が完治するまで数ヶ月に及び継続的に治療していくそうです。次の手術は明日、1/28です。
医学界で注目のStem cellを用いた治療も行っているとの報告もあり、監督を救うために最先端の医療技術を行使しているようですね!新生児のへその緒から抽出した特殊な組織の移植により、酸の反応を止めるという試みもされたとか。
Bolshoi Theatre spokesperson Katerina Novikova told reporters: "A transplant of special tissues extracted from the umbilical cord of newborn babies was used on Sergei – these are young cells which should stop the action of the acid."
ところで、ブログの前の投稿で紹介した別記事でもボリショイのプリンシパル、ニコライ・ツィスカリーゼが新聞のインタビューに自分は関係ないとコメントしたことを書きました。テレグラフ紙によれば、なんとツィスカリーゼは先週金曜日に警察の取り調べまで受けたとのこと。
Police revealed on Friday that they had interviewed Nikolai Tsiskaridze, a principal dancer at the Bolshoi, over the attack, as well as employees of the theatre and Mr Filin's relatives.
Mr Tsiskaridze, 39, who has long-running disputes with the Bolshoi's management over its artistic direction, passionately denies any involvement in the assault, which he called "monstrous" and "a tragedy". He claimed he is the subject of a campaign by detractors to discredit him.
警察はツィスカリーゼ以外に、ボリショイ劇場で勤務する人々やフィーリン監督の親戚にも聞き取り調査をした。39才のツィスカリーゼ長きにわたり、ボリショイの幹部と芸術的方向性について論争しているが、当事件への関与を強く否定。むしろ自分を陥れようとする企みの犠牲者だと言う。
一方フィーリン監督は誰がこの襲撃事件を起こしたと推測するか、コメントすることを断ったものの、事件が自分の仕事と絡んでいると考えている。
fin.
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