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2013年3月10日日曜日

Stellaのイタリア旅行⑥F子とパルマ編

2月20日(水) T子が去り、F子登場 in Milano

長く思えたStellaのイタリア滞在もあと残り3日となった水曜日。この日は、やったら早く日本へ発ったT子かなりパリから遅く着いたF子のために、思いがけず長~い1日となった。


1分でもいいから多く寝ることに無尽の幸せを感じるStellaと違い、「どうせ4時起きだから、いっそのこと寝ない」作戦に出たT子。しかも、フランクフルト乗り継ぎ便の長ーーーいフライトの後、木曜日の朝日本についてそのまま出勤ていう。ありえん・・・

T子も去り、F子がパリから飛んでくるのは今日の夜10時ごろ。初めて一人ぼっちになって急に手持ち無沙汰になったStella。寂しいなー・・・T子ぉぉ・・・

どぉしよっかなぁ・・・やる気しないなぁ・・・。大好きなイタリアにありながら、唐突に中だるみのStellaである。遠出する気もしなければ、物欲も感じず買い物する気も起きない。かといって美術館に行って集中して絵画を鑑賞できるような気もしない。でもイタリアくんだりまできて仕事もいやだ(今まで散々してるし)・・・

というわけで、ミラノの街をプラプラとあてもなくさまようStella。あまり寝ていないせいか、アムスからの疲れがたまったのか、なんだか体調もイマイチである。しかし食いしん坊のF子がきたら、おいしいレストランに行かなくては・・・!ということで、ホテルで休憩。

そして現れたF子。
彼女も、仕事で色々あってストレス溜まってるみたい。

ヨシッ、美味しいもので解毒しよう!とばかり、もはや「遅くなった時の定番」と化しつつあるホテル近くのリストランテAqua Salaへ。
あったかくて柔らか〜なタコとルッコラのサラダをシェアし、Stellaは前回食べて感動したモチモチのショートパスタ、海老ととろとろモッツァレラ入りを再オーダー。


F子は前回「何これウドンみたいー」と文句?を言っていたボンゴレのパスタが実は気に入っていたのか、リピート。しかし今回、なぜか前回よりも麺が細く普通のパスタだったので、ウドンを期待していたF子は若干がっかり。


2月21日(木) 雪の中、パルマへ。

朝起きてシャワーを浴びていたら、F子が「雪だー」と声をあげる。
なぬ?!聞いてないぞ。

窓の外を見ると雪がしんしんと降っている。うーん、これはどこへ行くにもちょっと・・・美術館日和か?とも思ったが、予定通りグルメの街・パルマへ行くことに。

パルマと言えば、ご存知パルマハム。そしてパルメザンチーズ。エミリア街道は知る人ぞ知るグルメ街道なのである。
当然、食いしん坊のF子とStellaがそろえば、「目的=美味しいものを食べる、そして買う」となる。雪のせいで観光モチベーションはやや低い。地図も持たずに出かける。パルマ駅へ着くと、さっそくツーリストインフォメーションはどこですか?と尋ねる。駅前にはなく、街の中央にあるという。歩いてすぐだよ、という地元の人を信じ、雪の中をてくてく歩きだす。

確かに街は小さく、中心部は歩いて10分もかからないくらいだった。途中、おいしそうなハムがたくさんぶら下がった店の前を通る。2軒目に入ってみた。
パッケージもおしゃれな、パルメザンチーズたち。
おいしそう。俄然、ここで帰りに買い物する!!とF子。
それにしても、しんしんと雪は振り続ける。ブーツのStellaはいいが、スニーカーのF子はそのうち限界を迎えるであろう。


さらにてくてく歩いていくと、今度は店のショーウィンドーに、素敵な靴たち。ついつい入って物色。そしてお買い上げ。今日のような寒い雪の日にぴったりの、中がボアになったかわいいブーツをゲット。またもや良い買い物をした。
ついでに店のおばちゃんに、「この辺でお薦めのレストランはないか」と尋ねる。いかにも美味しいものをたくさん食べていそうなおばちゃん、「パルマ料理が食べたいの?お薦めならあるわよ。La GreppiaとTrattoria Corriere」。

よしっ。あとは場所を突き止めるためにツーリストインフォメーションで地図をゲットして尋ねよう。美味しいもののことになると俄然熱心な二人である。
ツーリストインフォメーションの女性によれば、この街の見どころのひとつであるGalleria Nazionale di Parmaは13時半で閉まってしまうらしい。お!それじゃあランチを食べていては間に合わぬ。というわけですぐに美術館へ向かう。

ここにはダ・ヴィンチの著名なLa Scapigliataという絵がある。


そして、これも有名。パルミジャニーノによる「トルコの奴隷」


トリップアドバイザーによれば:
フラ・アンジェリコ、ホルバイン、エル・グレコ、ヴァン・ダイク、ミュリロ、ティエポロ、カナレット等錚々たる顔ぶれに加え、レオナルド・ダ・ヴィンチの素描「女性頭部」が2枚のガラス板に挟まれて壁に飾られている。これがいかにもレオナルドという秀逸な作品。
更に、チーマ・ダ・コネリアーノ、フランチャ、コッレッジョ、パルミジャニーノ等のパルマが生んだ天才画家達が勢揃いするのだからたまらない。

確かに、中世のお城のような建物の外観からは想像もつかないような快適(この日は寒かったので中の暖かさが印象的だった)で整然とした内部。石の壁を活かしつつモダンな展示の仕方とほのぐらいライティング。美術館が嫌いでなければ是非おすすめの場所である。


さて、いよいよ本日のクライマックス・ランチタイム!!!

雪の中歩きたくない・時間がないという理由で、ふたつお薦めしてくれたレストランのうち、今居る所に非常に近い「La Greppia (ラ・グレッピア)」に行くことに。


まずは、前菜を1人一皿。その後のパスタとメインコースは、半皿ずつにして、デザートのお腹を開けておく作戦。ただし、ワインはたっぷりと。

F子が食べたのはパルマ産のハム、最高級ハム「クラテッロ」と柔らかいサラミの盛り合わせ。Stellaはパルメザンチーズのスフレ。
パスタはアーティチョークなどを使った野菜のパスタ。添えられてきたクッキーの人形がお茶目で可愛い。


メインはなんと、ヤギのお肉
ものすごくジューシーで柔らかい上に、くせがなく優しいお味。キャラメリゼした薄切りの生姜(一見、寿司のガリに似ている)のソースが絶妙!!F子も絶賛の美味しい一皿であった。このコンビネーションは後にも先にもなさそうで、非常に印象に残った。
もちろん、最後にパルメザンチーズ食べたよ。


あー、あー、あーおいしかった。
パルマに何しに来たって、半分食べに来ただけって感じだけど、それもいいのだ。
マジでマッシモに生ハム土産に買っていこうかと思ったくらいだぜっ(この日の夜はスカラ座「ノートルダム」2日目)
また来たい、パルマ。グルメ街道ばんざい。

fin.

Stellaのイタリア旅行⑤T子とヴェネツィア編

2月18日(月) フィレンツェからヴェネツィアへ。


花の都の次は水の都ヴェニス。

時間の限られたT子を連れ、大忙しのツアコン兼通訳・Stella。
これまた天気は上々、まったくツイているT子である。

しかしながらフィレンツェがかなり気に入ってしまったT子とStellaは、時間を予定よりも延長して午後の列車でヴェニスへ移動。着くともう夕暮れ時であった。
「船に乗りたい」(注:ヴァポレットのこと。)というT子(T子の望みはいつだってシンプルだ。)を連れて、たっか~~~いヴァポレットの60分券(7ユーロ)を買い、リアルト橋のあたりへ。

夕暮れのリアルト橋。

そうこうしているうちに、ヴェニスにすむStellaの友人、エマちゃんとの夕食の時間!!

といいつつも、「ヴェネチアンガラスのピアスが買いたい」というT子のため、リアルト橋のたもとで見つけたなかなか素敵なお店でショッピング。ね?T子の望みはいつだってシンプル。。。

ヴェニス特有の、バカーロというバーのような飲み屋で、スプリッツというこれまた典型的な飲み物でアペロ。リアルト橋の近くにあるこのAntica Osteria Ruga Rialto (そう、奥の方はこじんまりしたオステリアになっていて食事もできるし、美味しいらしい)は、店は常連客ばかり、しかもおじいちゃん率高し。仲間と集って飲みながら語る小洒落たおじいちゃんたち、かわいいな~。
T子なんかちゃっかり、一緒に写真とか撮っちゃって。おじいちゃんたちも大喜び。

エマちゃんのオススメで連れていってもらった人気のリストランテ「Paradiso perduto(パラディーゾ・ペルドゥート)」。失楽園という名のこの店は観光客の往来も少ないFondamenta della Misercordiaにある。ディナーには、「焼いた魚が食べたい」とT子。…実は、今日の昼にフィレンツェでランチを食べたレストランで、隣に座っていたイタリア人女性が焼いた魚をオリーブオイルと絞ったレモンでシンプルに食べていたのを見て以来、T子の頭は焼いた魚で侵食されていたのだ。
ね、単純でイイでしょう?この子は。

Stellaは、ヴェネツィアに来たら絶対食べたいのが、Fritto misto。魚介のフリットの盛り合わせ。その前に、みんなで前菜盛り合わせ・・・・を頼んだら、もーーんんのすごい盛り合わせが来ちゃって、ビックリ!!



Stellaが頼んだ、フリットミスト。黄色いのはとうもろこし粉を練ったポレンタ。これも典型的な付け合わせ。
T子の頼んだ魚。この夜、焼いた魚をもっとたくさん食べる夢を見たらしい。笑
エマは日本語を勉強していたので、日本語で会話ができる。そして、日本文化に詳しい。今、日本のキャラクター文化について卒論を書いていて、Stellaはその卒論のための資料となる本を何冊か日本から頼まれた。こんな本を日本語で読むなんてソンケーしちゃうぜっ。それに私らよりキャラものに詳しいよ・・・ヽ〔゚Д゚〕丿スゴイ

ディナーはおいしかった。いつの間にか、入口の外にたくさんの人が待っていた。(というか外にはみ出して飲んでいた)


2月19日(火) ヴェネツィア散策、そしてミラノへ。



今日も晴れのヴェネツィア。
昨日着いたのが夕方だったため、なんと私らはまだサンマルコ広場に行っていなかった。ヴァポレットに乗らずに、歩いて行く。

通勤・通学途中のヴェネツィアっ子と狭い道ですれ違う。家と家とが寄り添うように建ち並び、間の通りには日が差さない。そんな通りと、井戸が必ず真ん中にある大小の広場(カンポ)と、運河にかかる小さな無数の橋を繰り返す。
ちょっとした迷路のようなこの街を歩くのがStellaは好きだ。…などと浸っていると、日本から仕事の電話がかかって来て長々と捕まってしまった。あちらさん、火曜の夕方。お疲れさんです。しかし人が公休取ってるのに堂々と邪魔するのは、遠慮して欲しい…T子すまん。

サンマルコ大聖堂も、フィレンツェのウフィツィ美術館と同様、あまりの長蛇の列にいつも諦めて素通りしがちな観光スポットである。
しかしながら、一体何が起きたのか、ほとんど列は無いも同然、あっさりと入ることができた。先週カルネヴァーレが終わったばかりで、観光客がいったん引いたのか?いずれにせよ行列で時間を無駄にしたくない我らにとってはラッキー。

いつになく待つ人の行列が短い、サンマルコ聖堂前。

Stellaは三度目のサンマルコ大聖堂にして初めて、宝物庫と上階の美術館(大聖堂内部を見下ろせるだけでなく、サンマルコ広場を見渡すテラスにも出られる)も見学出来た。

大聖堂のテラスから見下ろしたマルチャーナ図書館とサンマルコ小広場

サンマルコ宮殿を出て、目の前にある鐘楼(カンパニーレ)に登って、ヴェネツィアの街を見渡そう。天気もピーカンだしね。

カンパニーレから見下ろした、ドゥカティ宮殿とサンマルコ大聖堂。

本来ならドゥカティ宮殿も見せたいところだが、Stellaほど美術館が好きではないT子のために、ちょっと買い物がてらヴェネツィアの街をぷらっとしよう。俄然元気になるT子。ヴェネツィアにも高級ブランドショップが軒を連ねるエリアはある。ほとんど全部をクイックにチェックし、フィレンツェで見た品も含めて幾つかめぼしい候補は絞れたものの、ミラノのブティックを見て決めることになった。そう、我々はあと数時間もすればミラノへ戻る。しかも明日早朝発つT子にとって今日はショッピングも食事も最後の日!
アカデミア橋からの眺め。

13:30の列車時刻が近づく。
余裕を持ってホテルへ荷物を取りに向かったつもりが、まんまと迷路のようなヴェネツィアにやられた…。最後のランチを、という儚い夢はヴェネツィアの運河の泡と消え、駅前のバールでサンドイッチとビール(うひ)を買って列車に飛び乗る。
さようならヴェネツィア、また近いうちに…


fin.

2013年3月9日土曜日

Stellaのイタリア旅行④T子とフィレンツェ編

2月17日(土)フィレンツェ散策

やってきました、花の都フィレンツェ。天気も最高。

何を隠そう、T子とStellaはこの日のために「冷静と情熱のあいだ」を10年ぶりくらいに再読していた。というかT子から借りたStellaは「blu」をまだ読んでいる途中だった。
何はともあれ、ホテルに荷物を置いたら、街へと繰り出そう。

しかし肝心のドゥオモに来てみたら、ミサ中で開くのは13:30からと言う。そうか、今日は日曜日。なーんだ。

じゃあ、ってことでStellaのガイド付きフィレンツェ観光の始まり。

まずはレップブリカ広場。フィレンツェ名物のイノシシ像。そしてジェラートを頬張りつつ(ウマ~い♡)、何の祭りかわからないが中世の騎士っぽい扮装でパレードする人々を眺めつつ、ポンテヴェッキオへ。


その後、Stellaのお気に入りの革手袋屋へ行こうと思ったら、その手前になかなか良さげな手袋を売るブティック発見。なんとそこでT子とStellaは、人への土産も含めて合計革手袋10ペアというかなりの大人買い。愛すべき法務のマドンナへの誕生日プレゼントも、ここでゲットした。

さっきのジェラートでだいぶお腹がいっぱいの2人、ランチ時を逃しそうだがとりあえずカフェでひと休みすることに。トスカーナ料理のリッボリートというパンと野菜の煮込みを2人でシェアした。お腹に優しい素朴な一皿である。

さて、いざドゥオモに!と引き返してはみたものの、クーポラには今日は登れないという。地階のみ見学し、あおいと順正のドゥオモに登るのは明日の10時に持ち越しである。朝も早よからヴェニスに移動予定だったT子とStellaは、あとでサンタマリア・ノヴェッラ駅に寄ってより遅い時間の出発に切符を変えようと決めた。

メインイベントとも言うべきドゥオモが明日にお預けと分かった2人は、大聖堂の隣にほぼ同じ高さでそびえ立つジォットの鐘楼に登ることにした。か、かい…だん…うぉぉ、とゼェハァ言いながらやっとてっぺんに。今日ドゥオモには登れないけど、ここからの眺めもまた絶景。それに隣からこんな風にドゥオモを見下ろすことが出来るのはここだけ。


まだ時間はあるし日も高いから、時間のかかるアンド明日月曜はお休みのウフィツィ美術館へ。これまた長蛇の列が恒で、美術館好きのStellaも過去、初めてフィレンツェを訪れた時に見学して以来、再訪したいと願いつつ諦めていた。が、この日はなぜか列は比較的短い上に割とサクサク進んだので大喜びのStella。
ウフィツィ美術館はルネサンス芸術が好きなStellaには世界に二つとない特別なミュージアムである。誰でも知っているボッティチェッリ「春」「ウルビーノのヴィーナス」の他にもダヴィンチ、ポッライオーロ、リッピ、ミケランジェロ、ラファエッロなどなど、収蔵品の数々は垂涎もの。それなのに、入場料は6.5ユーロとびっくりするほど安い。パリのルーヴルやロンドンの大英博物館は広過ぎて疲れるけど、ウフィツィ美術館は程よい大きさなのも嬉しい。

ウフィツィ美術館の屋上テラスから見たヴェッキオ宮殿。

連日歩き回って蓄積した疲労が足腰に来た2人は、「もう何でもいいから早く何処かに座りたい」願望がピークに。そこでStellaのお気に入りのワイン・惣菜屋さんVinotecaへ行くことに。早くも夕暮れ、再び通りがかった花の聖母大聖堂(Santa Maria del Fioreとはフィレンツェのドゥオモの愛称)の神々しいまでの美しさに心打たれました。


今日は日曜でこれまた閉まっている、フィレンツェの胃袋・メルカート・チェントラーレ(中央市場)のすぐ向かいにあるこの店は、Stellaのお気に入りである。前回去年の5月にフィレンツェに来た際も、20時からバレエ鑑賞だから腹ごしらえ・・・・といいつつハムやチーズの盛り合わせがものすごぉぉぉくおいしいので、ついついワインを3~4杯飲んでしまった。/(-_-)\


美しいパッケージのソースたち。見ているだけでワクワクする。
T子は目にも鮮やかな色とりどりの調味料やソース、そしてとっても美味しいワインを購入。

一度ホテルへ戻り、仮眠。泥のように眠る2人。遅めに予約してあった近くのリストランテへと、重い頭と脚を向けるも、T子はさすがに疲れが出た模様でワイン抜きのディナー。
ここもStellaのお気に入りのひとつで、特にフィレンツェ名物のトリッパ(ハチの巣)と、ジェノベーゼソースのパスタがオススメ

  


2月18日(月) フィレンツェ2日目

昨夜は疲れて無口だった2人も、寝て起きたら元気になった。ここHotel Mario'sはこじんまりとして趣味のいい可愛らしいホテル。
朝ごはんはこんな感じ。

さて。今日のメインイベントはドゥオモ。ただし10時まで登れないので、荷物をまとめてチェックアウトしたのち我らが向かったのは、Farmacia Santa Maria Novella(サンタマリア・ノヴェッラ薬局)。ここはStellaのお気に入りで本当なら隣接のミュージアムと呼ばれる展示スペースが開く11時まで待ってT子を連れて行きたかったが、時間と効率性の関係で止むを得ず。しかも最近日本にも何店舗か進出して知名度が上がってしまったこのパフュームリー、開店とほぼ同時に行くと、日本人観光客ばかり。
ま、いいや。あたしのお気に入りは、ここの石鹸。Tabacco Toscanoっていうのが、ものすごぉぉぉくいい香りで、手を洗うたびシアワセな気分になれるので、皆さん試してみてね


★冷静と情熱の・・・★

ドゥオモに初めて登ったのは、2009年だった。

ちょうどその時のフィレンツェ滞在で、順正とあおい、とはいかないまでも、ある人と出会って恋に落ちた。一緒にドゥオモには登らなかったけど、フィレンツェの街のそこかしこには、その人との思い出がまだ息づいていて、時たま切なくなる。一時期はイタリアの中でも最もお気に入りだったこの街も、そんなことがあってからは足が遠のいていた…ま、ノーテンキなT子を見てるとそれも忘れそうになるんだけどね…(⌒-⌒; )

466段の階段を昇らなくてはならないこのドゥオモも、Stellaは今回短く早く感じた。なぜかというと今日はとってもすいていたから。混んでいる時は特に後半、通路がものすごく狭くなるので反対から来た人とすれ違うのにしょっちゅう立ち止まって待たなくてはならず、なかなか進まない。
しかし今日はスムーズ!肥満の人は登れないねえ、これ。とか言いながら、ドゥオモのてっぺんへ! 

さすがに絶景である。高さ90メートルから見渡す、赤茶の屋根たち…「瓦に似てるね」とT子。汗ばみながら登ってきたあとの心地よい風を全身で受けながら、ぐるりとクーポラを一周し、順正とあおいが出会ったのはこの辺りかな…と想像を巡らせる。



さて、本目的も達成したし!
意気揚々ドゥオモを下る(下りの方が脚にくるぅ〜)。本当はヴェッキオ宮殿もきれいだから是非見て欲しいけど、何せStellaほど美術館好きでないT子が主役のこの旅。あとはのんびりショッピングと散策としよう。
サンタ・クローチェ教会は、広場が気持ちいいのでそっちまで歩いてみる。


広場の一角にあるカフェで、イタリアン・スイーツ♡をお供に、コーヒーをいただく。シチリアのお菓子スフォリテッラのバリエーションが3種もあるこのカフェ・リストランテFinisterrae。最近すっかり内装をリニューアルしたらしく、このパティスリーの充実ぶりはおNEWである。美味しかった!またフィレンツェで疲れた時のお茶に使おう。


★フィレンツェで買い物とランチ★

トルナブオーニ通りは、グッチ、プラダ、ディオール、プッチなど高級ブランド店が軒を連ねる。フェラガモ本店にはフェラガモ・ミュージアム併設。ここでT子はとても可愛いボストンを見つけ、ハウマッチして頭を悩ます。(Stella達が旅行していたこのわずかな期間に、ユーロはどんどん値上がりし、街中の両替屋のレートなんか131円くらいになってて、あり得ん!!と叫んでいた。)

結局買わずにランチ突入。さっきのスイーツのおかげで、2人ともお腹はあまり空いていない。一人前を2人でシェアしたら嫌がられるかしらん?と思ったけど、ふらりと入ったこの店では、前菜一皿、パスタ一皿しかオーダーしなくても、何も気にする風でもなかった。

レモンクリームソースのトルテッリ。爽やかでとても美味❥
 フィレンツェを去る時間がやってきた。
イタリアに来ると、それぞれの街が個性豊かで魅力満載だから、次の街へと移るたび、名残り惜しい。T子も、初めてのフィレンツェが至極お気に召したよう。

さようなら、フィレンツェ。また来年(出来れば)。

fin.

イタリア旅行③ T子とミラノ編

216() T子到着!!

金曜をフルで働いた後、深夜便に乗って土曜の朝到着するT子と合流するため、Stellaも朝早くにトリノの街を出た。トリノからミラノ中央駅までは列車で1時間。移動時間を利用して、仕事。


ミラノに到着し、市内のホテルで
T子を待つ。朝10時より前に着いたのに、なんと部屋にもう入れると言う。やったぜ。

しかし、
T子が着くまで身動きが取れないため、もちろんこの空き時間は、仕事。 ブー。

先にヨーロッパ入りし、フルフラットの快適ベッドで寝ていたStellaよりもよっぽどくたびれているはずのT子の顔を見たら、意外と元気で安心した。T子は初めてのヨーロッパ・初めてのイタリアにコーフン気味。

荷物を置いたら、早速ミラノの街へと繰り出そう。
水の干上がったナヴィリオ運河。過日の雪でが見られる
まずはTabacchi(タバッキ)でバス・地下鉄・トラム共通の10回分の回数券を買おう。13.8ユーロ也。トラムやバスの場合乗るときに車内のマシンでビビっと刻印してから75分は乗り放題。地下鉄は一回改札を通って出るまで。

もう昼も近いので、「まずはドゥオモに行きたい」と言うT子にお預けを食らわせつつ、ブレラ地区に。いきなり洒落乙なエリアに降り立ち、フォトジェニックな街並みにシャッターを切るT子。


ランチ場所に選んだのは、ミラノに住む友人M子に勧められて気に入っている、Torre di Pisa (ピサの斜塔)。レストランで賑わうこの界隈の外れのほうで、いつ来ても「あれっ⁈閉まってる⁈」と見紛うほどのひっそりした佇まい。が店内は奥行きもあり、ウェイターさんも愛想が良く、いつも美味しいランチを求めてやって来る常連で賑わっている。


前菜盛り合わせを2人でシェアし、昨日も食べたクセにStellaは好物の生肉タルタル(日本で食べれないから飢えている)、T子はセージバターソースの大きなラビオリ。中にはリコッタチーズとほうれん草が入って、美味。こういう美味しいパスタを食べると、本当に「ああ!イタリアに来た!」って思う。
ワインをデキャンタで控えめに飲んだものの、やっぱり足りない二人。赤ワインをグラスで追加して、昼からすっかりいい気分に。



待ちに待ったドゥオモの前に来てみたら、ものすごーい人だかり。何度も来ているけれど、こんなに混み合っているのは初めてだぞぉ・・・

カーニバルを楽しむひとたち。地面にはたくさんの紙吹雪。
ミラノに着いたときから気になっていた小さな紙吹雪は、実はカルネヴァーレ(カーニバル)のせいだった。かの有名なヴェネツィアのカーニバルは1週間前。その他の都市は、1週間遅れらしい。道は仮装した人や子供たちであふれ、音楽が鳴り響き、パレードやダンスが繰り広げられる。
なんとも騒がしい中、T子とStellaは酔っ払った気だるさと闘いながらドゥオモに登った(といっても、エレベーターを使ったけどね)。


ドゥオモ前はすごい人ごみだった。
そしてそのあとは、ドゥオモ付近で泡のスプレーを掛け合ってはしゃぐ大人子供を用意周到に避けつつ、ヴィットリオ・エマヌエーレIIのガレリアを通り、スカラ座前へ。高級ブランド店だらけのモンテナポレオーネ通りをウィンドーショッピング。バレンタインデー直後なので、ハートのデコがかわいい。


あとは、スフォルツァ城の方へ向かっててくてく。途中でセクシーイタリア下着ブランド、La Perlaのセカンドライン、Studio La Perlaでお買い物。可愛いのに親ブランドよりかなり安い!が、この辺で歩き疲れていったんホテルへ。


★ミラノでフレッシュな魚が食べられるリストランテ★

ディナーは、ランチ場所をレコメンしてくれたイタリア在住の友人M子と。「海から遠いミラノなのに、新鮮な魚介類が生で食べられる」とM子オススメのSabbia d'oro。実は、Stellaが初めてイタリアに遊びに行った2002年頃、M子はこのナヴィリオ運河近辺に住んでいた。その当時も近所のトラットリアに連れて行ってくれて、皿から溢れそうな生ハムの盛り合わせに感激したことを今でも覚えている。その頃はMBAを取得するため学生だったM子と、フランス留学中だったStella。実に10年振りの再会だが全く変わらないM子は、テキパキと我々の希望を聞きオーダーしていく。

近くのテーブルに、この店によく来るというM子の男友達が2人。帰りがけにチャオ!とやって来てひとしきり挨拶した後、いったん店を去ったのに何故かまた戻ってきた。シチリア人だというこの2人、一緒に座ってワインを飲みつつ、我々がオーダーした生の海の幸の盛り合わせについて、美味しい食べ方をレクチャー。しらすのような小魚には辛いオイルを掛けると美味しいよ、と言うのでやってみたら、本当に美味しい!M子の言う通り、「シチリア人は魚の美味しい食べ方を知っている」。



そんな彼らも次の店へと移る(そう、世間じゃ今日は金曜の夜。)と言う。そのあとで食べたメイン!
ピザ生地で覆われた深皿の中に隠れているのはなんと、海の幸のスパゲティー!しかも、ちゃんとアルデンテ‼これはすごい!火加減と調理時間難しそうー!そして魚介のダシでめっちゃ美味しいよ~、Stella感激したよ~。ありがとうイタリア、ありがとうM子。

開けてビックリ、ピザ生地の下に隠れているのは海の幸たっぷり!!のパスタ。

これから友達に合流するから、とM子は誘ってくれたが、何せヘロヘロの我々は一も二もなくホテルへ帰ることを選んだ。特に長旅・時差ぼけのT子はお疲れのはず。さあ、明日からの旅に供えて簡単に荷物の詰め替えもしなくちゃ…
2日後にまたミラノに戻ってこのホテルに泊まるので、Stellaの大きなスーツケースは置いておいてもらい、T子の小型スーツケースひとつに2人の荷物をまとめる。準備万端!おやすみなさい。

fin.