やってきました、花の都フィレンツェ。天気も最高。
何を隠そう、T子とStellaはこの日のために「冷静と情熱のあいだ」を10年ぶりくらいに再読していた。というかT子から借りたStellaは「blu」をまだ読んでいる途中だった。
何はともあれ、ホテルに荷物を置いたら、街へと繰り出そう。
しかし肝心のドゥオモに来てみたら、ミサ中で開くのは13:30からと言う。そうか、今日は日曜日。なーんだ。
じゃあ、ってことでStellaのガイド付きフィレンツェ観光の始まり。
まずはレップブリカ広場。フィレンツェ名物のイノシシ像。そしてジェラートを頬張りつつ(ウマ~い♡)、何の祭りかわからないが中世の騎士っぽい扮装でパレードする人々を眺めつつ、ポンテヴェッキオへ。
その後、Stellaのお気に入りの革手袋屋へ行こうと思ったら、その手前になかなか良さげな手袋を売るブティック発見。なんとそこでT子とStellaは、人への土産も含めて合計革手袋10ペアというかなりの大人買い。愛すべき法務のマドンナへの誕生日プレゼントも、ここでゲットした。
さっきのジェラートでだいぶお腹がいっぱいの2人、ランチ時を逃しそうだがとりあえずカフェでひと休みすることに。トスカーナ料理のリッボリートというパンと野菜の煮込みを2人でシェアした。お腹に優しい素朴な一皿である。
メインイベントとも言うべきドゥオモが明日にお預けと分かった2人は、大聖堂の隣にほぼ同じ高さでそびえ立つジォットの鐘楼に登ることにした。か、かい…だん…うぉぉ、とゼェハァ言いながらやっとてっぺんに。今日ドゥオモには登れないけど、ここからの眺めもまた絶景。それに隣からこんな風にドゥオモを見下ろすことが出来るのはここだけ。
まだ時間はあるし日も高いから、時間のかかるアンド明日月曜はお休みのウフィツィ美術館へ。これまた長蛇の列が恒で、美術館好きのStellaも過去、初めてフィレンツェを訪れた時に見学して以来、再訪したいと願いつつ諦めていた。が、この日はなぜか列は比較的短い上に割とサクサク進んだので大喜びのStella。
ウフィツィ美術館はルネサンス芸術が好きなStellaには世界に二つとない特別なミュージアムである。誰でも知っているボッティチェッリ「春」「ウルビーノのヴィーナス」の他にもダヴィンチ、ポッライオーロ、リッピ、ミケランジェロ、ラファエッロなどなど、収蔵品の数々は垂涎もの。それなのに、入場料は6.5ユーロとびっくりするほど安い。パリのルーヴルやロンドンの大英博物館は広過ぎて疲れるけど、ウフィツィ美術館は程よい大きさなのも嬉しい。
ウフィツィ美術館の屋上テラスから見たヴェッキオ宮殿。 |
連日歩き回って蓄積した疲労が足腰に来た2人は、「もう何でもいいから早く何処かに座りたい」願望がピークに。そこでStellaのお気に入りのワイン・惣菜屋さんVinotecaへ行くことに。早くも夕暮れ、再び通りがかった花の聖母大聖堂(Santa Maria del Fioreとはフィレンツェのドゥオモの愛称)の神々しいまでの美しさに心打たれました。
今日は日曜でこれまた閉まっている、フィレンツェの胃袋・メルカート・チェントラーレ(中央市場)のすぐ向かいにあるこの店は、Stellaのお気に入りである。前回去年の5月にフィレンツェに来た際も、20時からバレエ鑑賞だから腹ごしらえ・・・・といいつつハムやチーズの盛り合わせがものすごぉぉぉくおいしいので、ついついワインを3~4杯飲んでしまった。/(-_-)\
美しいパッケージのソースたち。見ているだけでワクワクする。
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T子は目にも鮮やかな色とりどりの調味料やソース、そしてとっても美味しいワインを購入。
一度ホテルへ戻り、仮眠。泥のように眠る2人。遅めに予約してあった近くのリストランテへと、重い頭と脚を向けるも、T子はさすがに疲れが出た模様でワイン抜きのディナー。
一度ホテルへ戻り、仮眠。泥のように眠る2人。遅めに予約してあった近くのリストランテへと、重い頭と脚を向けるも、T子はさすがに疲れが出た模様でワイン抜きのディナー。
ここもStellaのお気に入りのひとつで、特にフィレンツェ名物のトリッパ(ハチの巣)と、ジェノベーゼソースのパスタがオススメ❥
2月18日(月) フィレンツェ2日目
昨夜は疲れて無口だった2人も、寝て起きたら元気になった。ここHotel Mario'sはこじんまりとして趣味のいい可愛らしいホテル。
朝ごはんはこんな感じ。
ま、いいや。あたしのお気に入りは、ここの石鹸。Tabacco Toscanoっていうのが、ものすごぉぉぉくいい香りで、手を洗うたびシアワセな気分になれるので、皆さん試してみてね♥
★冷静と情熱の・・・★
ドゥオモに初めて登ったのは、2009年だった。
ちょうどその時のフィレンツェ滞在で、順正とあおい、とはいかないまでも、ある人と出会って恋に落ちた。一緒にドゥオモには登らなかったけど、フィレンツェの街のそこかしこには、その人との思い出がまだ息づいていて、時たま切なくなる。一時期はイタリアの中でも最もお気に入りだったこの街も、そんなことがあってからは足が遠のいていた…ま、ノーテンキなT子を見てるとそれも忘れそうになるんだけどね…(⌒-⌒; )
466段の階段を昇らなくてはならないこのドゥオモも、Stellaは今回短く早く感じた。なぜかというと今日はとってもすいていたから。混んでいる時は特に後半、通路がものすごく狭くなるので反対から来た人とすれ違うのにしょっちゅう立ち止まって待たなくてはならず、なかなか進まない。
しかし今日はスムーズ!肥満の人は登れないねえ、これ。とか言いながら、ドゥオモのてっぺんへ!
さすがに絶景である。高さ90メートルから見渡す、赤茶の屋根たち…「瓦に似てるね」とT子。汗ばみながら登ってきたあとの心地よい風を全身で受けながら、ぐるりとクーポラを一周し、順正とあおいが出会ったのはこの辺りかな…と想像を巡らせる。
さて、本目的も達成したし!
意気揚々ドゥオモを下る(下りの方が脚にくるぅ〜)。本当はヴェッキオ宮殿もきれいだから是非見て欲しいけど、何せStellaほど美術館好きでないT子が主役のこの旅。あとはのんびりショッピングと散策としよう。
サンタ・クローチェ教会は、広場が気持ちいいのでそっちまで歩いてみる。
広場の一角にあるカフェで、イタリアン・スイーツ♡をお供に、コーヒーをいただく。シチリアのお菓子スフォリテッラのバリエーションが3種もあるこのカフェ・リストランテFinisterrae。最近すっかり内装をリニューアルしたらしく、このパティスリーの充実ぶりはおNEWである。美味しかった!またフィレンツェで疲れた時のお茶に使おう。
★フィレンツェで買い物とランチ★
トルナブオーニ通りは、グッチ、プラダ、ディオール、プッチなど高級ブランド店が軒を連ねる。フェラガモ本店にはフェラガモ・ミュージアム併設。ここでT子はとても可愛いボストンを見つけ、ハウマッチして頭を悩ます。(Stella達が旅行していたこのわずかな期間に、ユーロはどんどん値上がりし、街中の両替屋のレートなんか131円くらいになってて、あり得ん!!と叫んでいた。)
結局買わずにランチ突入。さっきのスイーツのおかげで、2人ともお腹はあまり空いていない。一人前を2人でシェアしたら嫌がられるかしらん?と思ったけど、ふらりと入ったこの店では、前菜一皿、パスタ一皿しかオーダーしなくても、何も気にする風でもなかった。
レモンクリームソースのトルテッリ。爽やかでとても美味❥ |
イタリアに来ると、それぞれの街が個性豊かで魅力満載だから、次の街へと移るたび、名残り惜しい。T子も、初めてのフィレンツェが至極お気に召したよう。
さようなら、フィレンツェ。また来年(出来れば)。
fin.
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