花の都の次は水の都ヴェニス。
時間の限られたT子を連れ、大忙しのツアコン兼通訳・Stella。
これまた天気は上々、まったくツイているT子である。
しかしながらフィレンツェがかなり気に入ってしまったT子とStellaは、時間を予定よりも延長して午後の列車でヴェニスへ移動。着くともう夕暮れ時であった。
「船に乗りたい」(注:ヴァポレットのこと。)というT子(T子の望みはいつだってシンプルだ。)を連れて、たっか~~~いヴァポレットの60分券(7ユーロ)を買い、リアルト橋のあたりへ。
夕暮れのリアルト橋。 |
といいつつも、「ヴェネチアンガラスのピアスが買いたい」というT子のため、リアルト橋のたもとで見つけたなかなか素敵なお店でショッピング。ね?T子の望みはいつだってシンプル。。。
ヴェニス特有の、バカーロというバーのような飲み屋で、スプリッツというこれまた典型的な飲み物でアペロ。リアルト橋の近くにあるこのAntica Osteria Ruga Rialto (そう、奥の方はこじんまりしたオステリアになっていて食事もできるし、美味しいらしい)は、店は常連客ばかり、しかもおじいちゃん率高し。仲間と集って飲みながら語る小洒落たおじいちゃんたち、かわいいな~。
T子なんかちゃっかり、一緒に写真とか撮っちゃって。おじいちゃんたちも大喜び。
エマちゃんのオススメで連れていってもらった人気のリストランテ「Paradiso perduto(パラディーゾ・ペルドゥート)」。失楽園という名のこの店は観光客の往来も少ないFondamenta della Misercordiaにある。ディナーには、「焼いた魚が食べたい」とT子。…実は、今日の昼にフィレンツェでランチを食べたレストランで、隣に座っていたイタリア人女性が焼いた魚をオリーブオイルと絞ったレモンでシンプルに食べていたのを見て以来、T子の頭は焼いた魚で侵食されていたのだ。
ね、単純でイイでしょう?この子は。
Stellaは、ヴェネツィアに来たら絶対食べたいのが、Fritto misto。魚介のフリットの盛り合わせ。その前に、みんなで前菜盛り合わせ・・・・を頼んだら、もーーんんのすごい盛り合わせが来ちゃって、ビックリ!!
Stellaが頼んだ、フリットミスト。黄色いのはとうもろこし粉を練ったポレンタ。これも典型的な付け合わせ。 |
T子の頼んだ魚。この夜、焼いた魚をもっとたくさん食べる夢を見たらしい。笑 |
ディナーはおいしかった。いつの間にか、入口の外にたくさんの人が待っていた。(というか外にはみ出して飲んでいた)
2月19日(火) ヴェネツィア散策、そしてミラノへ。
今日も晴れのヴェネツィア。
昨日着いたのが夕方だったため、なんと私らはまだサンマルコ広場に行っていなかった。ヴァポレットに乗らずに、歩いて行く。
通勤・通学途中のヴェネツィアっ子と狭い道ですれ違う。家と家とが寄り添うように建ち並び、間の通りには日が差さない。そんな通りと、井戸が必ず真ん中にある大小の広場(カンポ)と、運河にかかる小さな無数の橋を繰り返す。
ちょっとした迷路のようなこの街を歩くのがStellaは好きだ。…などと浸っていると、日本から仕事の電話がかかって来て長々と捕まってしまった。あちらさん、火曜の夕方。お疲れさんです。しかし人が公休取ってるのに堂々と邪魔するのは、遠慮して欲しい…T子すまん。
サンマルコ大聖堂も、フィレンツェのウフィツィ美術館と同様、あまりの長蛇の列にいつも諦めて素通りしがちな観光スポットである。
しかしながら、一体何が起きたのか、ほとんど列は無いも同然、あっさりと入ることができた。先週カルネヴァーレが終わったばかりで、観光客がいったん引いたのか?いずれにせよ行列で時間を無駄にしたくない我らにとってはラッキー。
いつになく待つ人の行列が短い、サンマルコ聖堂前。 |
Stellaは三度目のサンマルコ大聖堂にして初めて、宝物庫と上階の美術館(大聖堂内部を見下ろせるだけでなく、サンマルコ広場を見渡すテラスにも出られる)も見学出来た。
大聖堂のテラスから見下ろしたマルチャーナ図書館とサンマルコ小広場 |
サンマルコ宮殿を出て、目の前にある鐘楼(カンパニーレ)に登って、ヴェネツィアの街を見渡そう。天気もピーカンだしね。
カンパニーレから見下ろした、ドゥカティ宮殿とサンマルコ大聖堂。 |
本来ならドゥカティ宮殿も見せたいところだが、Stellaほど美術館が好きではないT子のために、ちょっと買い物がてらヴェネツィアの街をぷらっとしよう。俄然元気になるT子。ヴェネツィアにも高級ブランドショップが軒を連ねるエリアはある。ほとんど全部をクイックにチェックし、フィレンツェで見た品も含めて幾つかめぼしい候補は絞れたものの、ミラノのブティックを見て決めることになった。そう、我々はあと数時間もすればミラノへ戻る。しかも明日早朝発つT子にとって今日はショッピングも食事も最後の日!
アカデミア橋からの眺め。 |
13:30の列車時刻が近づく。
余裕を持ってホテルへ荷物を取りに向かったつもりが、まんまと迷路のようなヴェネツィアにやられた…。最後のランチを、という儚い夢はヴェネツィアの運河の泡と消え、駅前のバールでサンドイッチとビール(うひ)を買って列車に飛び乗る。
さようならヴェネツィア、また近いうちに…
fin.
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