2012年4月30日月曜日

ウィーン国立バレエ「こうもり」

何ヶ月も前から心待ちにしていた、ウィーン国立バレエの「こうもり」に、今日とうとう行ってきました!

我が同僚のMさんを師匠と仰ぐ"バレエ部"の初心者メンバー、法務のマドンナとマブダチT子(目下ホールバーグに夢中)、そしてStellaの3人は、M先生に従い東京文化会館の23列目に陣取った。

「こうもり」は、スカラ座のDVD(アレッサンドラ・フェリとマッシモ・ムッル主演)を観て以来大好きな作品とあって、Stellaの思い入れはちょっと特別。しかも世界的ダンサーだった「あの」マニュエル・ルグリ監督のコミカルな役(ウルリックに初挑戦)という珍しいものが見られる上に、楽しい仲間達と一緒とくれば、当然テンションは高まる。

先日同ウィーン国立バレエのガラでだいたいダンサーのチェックは済んでいる。
主役はベラ:オルガ・エシナ(ガラで完璧な「ライモンダ」を披露)、ヨハン:キリル・クルラーエフ(「マリー・アントワネット」の"運命"役で光っていた。男性陣の中ではエノ・ペシと並んで1,2を争う -by Stellaランキング)、そしてウルリックがルグリ。
個人的にベストキャストである。

因みに、観客席にエノ・ペシと、ウィーン国立劇場総監督など関係者が居て目立っていた。

エシナもクルラーエフも金髪なのですが、ベラとヨハンは黒髪でなくてはならないらしく、二人とも髪を一時的に染めて出演。そういやローラン・プティ(「こうもり」は彼の振付)のミューズたちは揃って黒髪だったなぁ~。
Stellaとしては大好きなフェリとマッシモと比べてしまうのでううーーんって思うこともありますが、やはり「こうもり」は楽しい演目。
そして、意外とハマるルグリのひょうきんなウルリックが和ませ、笑わせてくれます。

とっても楽しかった。

・・・そして意外なアクシデントが。
まだ実際の舞台を見たこともないのに、ホールバーグ(ボリショイ/ABTのプリンシパル)にゾッコンのはずのT子が、急に
「すごいイケメンがいる」
とか言ってコーフンし始めた。
どれ?え?そんなイケメンなんていないでしょー
「いや、ダントツカッコいい!」
後ろの群舞の左から二番目の…

「どれどれ」皆でオペラグラスを覗き込む。もはや主役そっちのけである。(特にT子)

若いダンサーで、後に分かった事だがスペインの出身、名前はロドリゴ・サンス。ファンにはちゃんと「来てくれてありがとう」と伝え、一緒に写真を撮りたいなら、どうぞ、と愛想も良く丁寧な好青年であった。

余談だが、M先生とStellaが上野から銀座線に乗って帰ろうとしたら、計らずも数人の男性ダンサーの後をついて行く形になった。
反対方向からデニス・チェリェヴィチコ君がタタタっと急ぎ足でやって来てすれ違いざま彼らに挨拶。「デニスー!」と声を掛けると、Hi!みたいな感じでちょっと足を止めてくれた。まるでどっかのフツーのお兄ちゃんみたいでいい感じ(笑)。「何してるの?」と尋ねたら、劇場に戻るとのこと。この人もまた、とてもいい人そうである。

デニス君が去ったあとで、我らの前を行くダンサー陣はそのすぐ先の「パンダ焼き」の店の前で立ち止まった。お腹が空いているのでしょうが、スタイルの良い外国人の若者3人がパンダ焼きの前にいるのが何だかシュールである。パパラッチしたい気にもなるが、堪えて銀座線へと向かう。

いやー、楽しかったね〜とか言いながら渋谷方面ホームに降りて行くと、なんとそこには今日の主役キリル・クルラーエフがいるではないか。
さっき、さよーなら~また来てね~ってしたばかり(この方もいい人そうだった)。
しかも、誰とは言えませんが同バレエ団のバレリーナとツーショット。

計らずもそんな場面に遭遇してしまった、ナチュラリー・パパラッチStella(と、M先生)。仲睦まじい2人の向かいに座り、「なんか、いいねぇ」「羨ましくなっちゃうね」と切なくなりつつ、目とか合わないように知らんぷりを装いながら(←多分成功してない)の帰り道だった。

fin.

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