2012年6月26日火曜日

ニーナ・アナニアシヴィリ「白鳥の湖」


感動した。むっちゃ感動したぞー!

Stellaはまさか49歳の白鳥でここまで感動するなんて思わなかった。涙が出ちゃったじゃないか。見事に予想を裏切ってくれたニーナ。


47歳(Stellaが去年見た時はまだ46だけど)の超人・ギエムが特別なんだと思い込んでいたけれど、ここにも居た。神に愛されたダンサーが。年齢による衰えを感じさせないテクニックと揺るぎないバランス。柔軟性も失われておらず、特に腕のアンデュレーションなんかは天下一品。
一言だけ形容詞を選べと言われれば、「優雅」でしょうか。そして何とも言えない情緒が溢れて観客を圧倒する感じ?若くて綺麗なバレリーナはたくさんいるけれど、これはニーナだけにしか踊れない白鳥。見に行って本当に良かったです。

Stellaが密かに注目していたデニス・マトヴィエンコ(キエフバレエ団芸術監督)のジークフリート王子も感情表現がしっかりしていてとっても素敵♥でした。

Matvienko in Edward Clug's "Guilty", Kings Of the Dance
Kings of the danceの数あるビデオクリップの中ではあまりフィーチャーされてなかった(ホールバーグやワシーリエフ他に焦点)けど、Stellaの中で実は彼が一番すごいかもと睨んでいた。

白鳥ではテクニックより感情表現がものを言う。デニス、どうなの??
と期待を込めて見つめてましたが期待以上に繊細で愛情深いジークフリートを見せてくれました。
ニーナを愛してますっていう様子がその表情と全身とから溢れ出てた。見つめ方ひとつ、手の取り方ひとつ、間の挨拶に至るまでトータルに包み込んであげていて、ニーナが羨ましくなるくらい素敵だったのですよ!

出待ちしてたらレディー・ガガの「Telephone」の黄色いTシャツにグラサンで出てきて、気さくでカジュアルな雰囲気。
さすがは33歳、お肌ツルツル、日に当たらないからかバレエダンサーの皆さんはシミやシワはほとんどないですね。薄青の目が印象的でした。
12~1月にキエフバレエ公演で「ジゼル」「眠れる森の美女」を踊るとのこと。楽しみです。

さてニーナは黒鳥も優美でしたがやはりオデットの方が見事でした。
ニーナの黒鳥は邪悪さがあまり感じられない、優美で明るい黒鳥。王子とのパドドゥも何だか楽しそう。

ニーナを待ち望んでいた日本の観衆に、登場から拍手で暖かく迎えられ、途中の見せ場でも「ブラボー」のかけ声出まくり。最後のカーテンコールでも、長年のファン達から惜しみない拍手を貰って嬉しそうなニーナ、そしてデニスとグルジア国立の皆さん。
お茶目なニーナはカーテンコールでも華麗なターンでくるっと回ってカーテン裏に消えたり、舞台右袖側に挨拶しに行くのにパドブレでつつつつつと移動してみたり、皆の暖かい笑いを誘ってました。

そんなワケで思わず、7月21日一日限り!の特別プロのチケット、会場で購入に走ったStella。

またレポートするねん♪♪♪

fin.

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