2012年7月17日火曜日

英国ロイヤル「不思議の国のアリス」

こんにちは。
東京、暑過ぎ!!(♯`∧´)
しかし、どんなに暑くてもバレエ熱は冷めません。

最近Stellaは英国ロイヤルの新作、クリストファー・ウィールドン振付「不思議の国のアリス」を見た。(6月にDVD発売)

ご存知ルイス・キャロルの原作を元にクリストファー・ウィールドンが振付。
白ウサギを追いかけて、不思議の国に迷い込むアリス。アリス以外の全ての登場人物は、トランプのハートの世界のキャラクターに。
現実世界でアリスの家の使用人ジャックはハートのジャックに。外の世界ではバラを盗んだ疑いをかけられクビになってしまったジャック、今度は不思議の国でタルトをかすめ盗った濡れ衣で裁判に!
アリスとの淡い恋の行方は…??楽しいストーリーに仕上がっています♫
http://columbia.jp/prod-info/COBO-6299/


Stellaはあらためてセルゲイ・ポルーニン(ハートのジャック)に惚れ直した。
裁判の場面でアリスと踊るパドゥドゥなんか、とってもステキ。きちっとヘアーメイクを整えると、こんなにも美男子に見えるのねぇ~、と感心してしまった。

真っ赤な衣装がよく似合う、美少年ぷりが冴えるポルーニン。

ローレン・カスバートソン(アリス)も可愛い。おかっぱ似合い過ぎ。


スティーブン・マックレーは、その華麗なタップダンスを披露しつつも、メイク濃すぎて誰?て感じ。
マッド・ハッター役のマックレー
このDVD撮影後にロイヤルを退団したポルーニンに代わり、マックレーがハートのジャック役の日もあるようで、それも見たい!!
英国ロイヤルが同作品を持って2013年に来日する時には、その願いは叶うでしょう多分。
素朴な疑問ですが、マックレーがジャックを演じる時は誰がマッドハッター出来るんだ?
ウィールドンは意図してかしないでか、このマッドハッター、小さな頃からタップダンスの達人であのローザンヌ優勝時にさえタップを披露してたぐらいのマックレーにしか踊れないような振付になっている。他の人の時は技術レベルに合わせて簡素化するのかね。

あとねー、実は1番カッコ良かったのは、ハートの女王/アリスの母役のゼナイダ・ヤノウスキー。


中でも「眠れる森の美女」のローズ・アダージョをパロったバリエーションは秀逸。爆笑です。
玉座から降りると、恐ろしいほど身軽にシュタッ!!!と側転をかまし、得意げに(おっかない)姫のアダージョ開始。

踊れ過ぎて、男前。

惚れてまうやろー

ゼナイダは1975年フランス生まれ、ダンス一家に生まれ、パリオペを経て2001年以来ロイヤルのプリンシパル。
ゼナイダ・ヤノフスキー 「ラ・バヤデール」でロベルト・ボッレと。

おっかない女王様に怯える哀れな王様や家来たちの演技も抜群で、すべてが見ていて安心な完成度の高さ。


先日のブログで、ドキュメンタリー「Strictly Bolshoi」を少し紹介しましたが、クリストファー・ウィールドン氏は今をときめく若きイケメン・コリオグラファー。
今回のこの英国ロイヤルにとってはひっさびさの新作も、彼が手がけたもの。


先述のドキュメンタリーは、「史上初めて英国人がボリショイバレエのために振付!」という(どんだけ閉鎖的なんだ、ボリショイ)歴史的モーメントを記録したものでもあったわけですが、あの時の大変な苦労も、今の彼の糧になったのかならなかったのか・・・
(ニコライ・ツィスカリーゼが彼にかけた苦労は不必要な試練だったように思う)

Stellaからするとちょっと影の薄いエドワード・ワトソン様。
白ウサギ/ルイス・キャロル役はハマっていましたね。

白塗り・色メガネ・ウサギの耳が似合う中年。おそるべし。

きれーによく伸びたつま先ですね❥

そんなワケで、「不思議の国のアリス」はオススメです。
早く来ないかなー、英国ロイヤル。


fin.

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