今日のStellaは名古屋出張に来ています。
せっかくの週末なのにお仕事よっ
そんなことよりも昨夜
ついに生の「眠りの森の美女」ローズ・アダージョを観ました!
超カンドー
2月の2回目のバレエ公演は、アリーナ・コジョカルの「ドリーム・プロジェクト」。
★敏腕営業、Mさん★
当初は、噂に聞くコジョカルの来日公演がちょっと気になりつつも
まあいっか観に行かなくても。
と思っていた。
しかし先月別の公演を観に行った時、
「今日、会場売りのチケットでコジョカル公演の結構いい席がまだ残ってるから絶対買いです」
とMさんから悪魔の囁き。
彼女をバレエの師匠と仰ぐStellaは即お買い上げとなったのだった。
彼女にセールスマンをやらせたら成績トップになれるとStellaは睨んでいる。
事実ウィーン国立バレエのチケットは
「M先生のオススメなら行く」
と即答で3人が購入、昨日だってStellaとT子はシュツットガルトバレエ団のチケットをMさんに頼んだ。
冗談抜きでNBS(日本舞台芸術振興会)からマージンもらう資格あると思う。
★アリーナ・コジョカル「ドリーム・プロジェクト」★
皮肉屋なStellaなんかは、何がドリームじゃいっ!
と若干言いたくなるけど
コジョカルに責任はない(多分)。
日本語のタイトルがイケてないだけ。
【Aプロ】は以下の内容。
◆第1部◆
「ラリナ・ワルツ」
振付:リアム・スカーレット 音楽:ピョートル・I. チャイコフスキー
アリーナ・コジョカル、ローレン・カスバートソン、ロベルタ・マルケス
ヨハン・コボー、スティーヴン・マックレー、ワディム・ムンタギロフ、セルゲイ・ポルーニン
「ゼンツァーノの花祭り」
振付:オーギュスト・ブルノンヴィル 音楽:エドヴァルド・ヘルステッド、ホルガー・シモン・パウリ
ロベルタ・マルケス、ヨハン・コボー
「眠れる森の美女」より ローズ・アダージオ
振付:マリウス・プティパ 音楽:ピョートル・I. チャイコフスキー
アリーナ・コジョカル
ヨハン・コボー、スティーヴン・マックレー、ワディム・ムンタギロフ、セルゲイ・ポルーニン
「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」
振付:ジョージ・バランシン 音楽:ピョートル・I. チャイコフスキー
ローレン・カスバートソン、ワディム・ムンタギロフ
「レ・リュタン」
振付:ヨハン・コボー 音楽:ヘンリク・ヴィェニャフスキー、アントニオ・バッジーニ
アリーナ・コジョカル、スティーヴン・マックレー、セルゲイ・ポルーニン
チャーリー・シエム(ヴァイオリン)、髙橋望(ピアノ)
◆第2部◆
「エチュード」
振付:ハラルド・ランダー 音楽:カール・チェルニー、クヌドーゲ・リーサゲル
エトワール:アリーナ・コジョカル、ヨハン・コボー、スティーヴン・マックレー、セルゲイ・ポルーニン
白の舞踊手(ソリスト):高村順子、佐伯知香
東京バレエ団
★コジョカル嬢★
Stellaの席は「ゆうぽうと」の9列目。ここはオーケストラスペースがない分、かなり近い。
Mさんの言う「いい席」は本当にいい席。信じて良かった~てなもんである
さて、生コジョカルの第一印象は、
おわっ、ゴツい!
であった。
すまん、アリーナ。
バランスを得意とする。 |
愛くるしい顔と不釣合なくらい。
イメージではもっと華奢だったもので…でもこんぐらい筋肉あってこそのあの踊りって方がむしろ納得。
身長はとても低く、東京バレエ団のバレリーナ達と比べても小さいくらいだから、相当小さいかも。
バランスを得意とするとは聞いてましたが、近くで見るとやはり感動しますね。
彼女にしたら「眠り」のローズ・アダージョなんかまさにオハコ、もってこいの演目でしょう。4人の王子の手で代わりばんこに支えられながら、間あいだでしっかりと両手をアン・オー(en haut=上に)してました。
折しも同じ日のランチで観たのもザハロワのオーロラ姫。
こっちの姫は長身なだけにバランスや回転は得意とせず、無謀なトライ(アン・オー)はせずに王子達の手から手へ渡る瞬間少し手を離しただけでした。
表情豊かなコジョカル。 |
ところで今回のローズアダージョの衣装は少し現代版?でした。普通は4人それぞれ違うコスチュームに身を包んだ王子様(オーロラ姫への求婚者)が出てくるんだけど、ゆうぽうとの王子達は揃いの白シャツに黒ズボン。
だから各国の王子から同時に求愛されて恥じらいながらもそれぞれにニッコリ♥、男性陣はデレデレうっとり、という構図も非常につぶさに伝わってきて理解がしやすかった。
★天才、コジョカル★
コジョカルについてStellaなりに調べてみたら、なんだかすごい経歴の持ち主だった。
一言で言うと、バレエ学校時代は特待生と飛び級だらけ、バレエ団入団後はソ連のキエフバレエと英国ロイヤルから引っ張りだこ、超スピード昇進。
下記の経歴、特待生や飛び級、抜擢の部分に下線引いてみたけど↓すごいっすね。
あの筋肉とバランスの素晴らしさは体操をやっていたことと関連ありそうですね・・・シルヴィ・ギエムしかり、体操からの転向は良いかも。
Alina Cojocaru in Don Quixote |
【経歴】ルーマニアのブカレストで生まれ、7歳で器械体操を始めるが、怪我のために断念しバレエへ転向。習い始めて数ヶ月後、9歳のときに旧ソ連・ウクライナ共和国のキエフ・バレエ学校の特待生に選ばれる。キエフでロシア語を学びながらバレエ教育を受け、1997年のローザンヌ国際バレエコンクールでスカラシップ賞を受賞。
奨学金を得て英国ロイヤル・バレエ学校へ入学するが、在校6ヶ月で2年生へと編入される。すでに周囲からは特殊な才能の持ち主として一目置かれる存在であった。この時点でキエフ・バレエ団からプリンシパルとしての誘いを受け、それを知ったロイヤル・バレエ団は最下級の「アーティスト」としての契約を提示。悩んだ末に結局キエフへ戻り、17歳でプリンシパルに就任する。『ドン・キホーテ』、『眠れる森の美女』の主役や『くるみ割り人形』のクララなどを踊ったが、古典作品のみでは飽き足らなくなり、たったの1年でロイヤル・バレエ団への移籍を決意する。
しかし依然としてロイヤル側はコール・ド・バレエとしての入団しか認めようとしなかった。オーディションを経て、1999年11月「アーティスト」の階級で正式に入団。初役は『くるみ割り人形』第1幕の「粉雪」で、これが初めての群舞の体験となる。それから3ヶ月後、主役の機会は早くも巡ってきた。『シンフォニック・ヴァリエーションズ』で当初予定の吉田都らが怪我で欠場し、公演5日前に突然代役を命ぜられる。当日は無名のコール・ド・バレエが抜擢されたことで劇場にどよめきが起こったが、批評家からは「マルゴ・フォンテインを彷彿とさせる」と絶賛され、一躍名を知られるようになった。
初年度を終えると3階級特進してファースト・ソリストに。その後も代役で出演した『ロミオとジュリエット』で早熟ダンサーとしての評価が高まった。2001年4月17日、『ジゼル』を踊り、直後にプリンシパルへ昇格。このとき入団から1年5ヶ月、まだ19歳であった。
(wikipediaより)
★東京バレエ団の皆様に感動★
他にStellaが気に入ったのは、「チャイコフスキー・パドゥドゥ」と、最後の「エチュード」。
特にエチュードは最初静かに始まって、次第に音楽がドラマチックに展開していき、豊かなバリエーションで1時間弱たっぷりと魅せてくれた。
Stellaは初心者だからストーリーバレエの方が好きなんだけど、これは飽きずに楽しめたよ。
初めのほうは、バレリーナ達がバーレッスンをする様子をシルエットで見せたりして絵のような美しさ。面白い表現の仕方だなと思いました。東京バレエ団の皆さんの一糸乱れぬコール・ドが素晴らしくて感動的だったし、途中ものすごいスピードで舞台を斜めにジャンプしながら皆が走り抜ける所なんか圧巻でした。
途中からコジョカル、マックレー、ポルーニンが入ってきて華やかさと迫力を増して行き、フィニッシュした時なんかスカッと気持ちが良くて、思いっきり拍手よっ
★ムンタギロフ君★
さて今回Stellaの目に留まったのはワディム・ムンタギロフ(Vadim Muntagirov)君、弱冠21歳。若っ!
ロシア生まれの期待の星は身長186センチ、すらっと伸びた手脚がきれいに伸びて、踊りも優雅。
のっけから「ラリナ・ワルツ」でなんかジャンプの綺麗な子がいるわって目に留まり、チャイコのパドゥドゥでじっくり観て確信しました。踊りが柔らかで丁寧、ジャンプの高さもあるし、身長があるので長身のバレリーナと並ぶと絵になる。
正直カスパートソン嬢(彼女も素晴らしいテクニック)を上手く支えられてなかったように見えましたが、若さなのか相性なのかパートナー期間の短さなのか。そのうち成長してくれるでしょう。
顔は好みじゃありません(歯列矯正したらもちっとイケるだろうに残念)が、今後英国ロイヤルが来た時は彼に注目することになるでしょう。
Klimentova, Muntagirov in Swan Lake Act III, June 2010 |
fin.
0 件のコメント:
コメントを投稿