2012年11月22日木曜日

北京バレエ鑑賞旅行記(1)〜序章〜

Stellaはシルヴィ・ギエム、マッシモ・ムッル、アンソニー・ダウエル出演の「マルグリットとアルマン」を見るために、5泊6日の北京旅行に行ってきました。



「マルグリットとアルマン」は16,17日だけだから、そんなに長く行く必要なかったけど、旅行予約した当時は13,14日の「6000 miles away」(「リアレイ」「アジュー」他)にも、大好きなマッシモが出ると踏んでいたのに、結局シルヴィのパートナーはニコラ・ル・リッシュだったからそっちは見なかった。っていうか、仕事の関係上直前まで行けるかどうかも不確かだったし。
後で知ったけど、彼女の北京ツアーの最初のほうにシルヴィとファンとの集いとか、ジャーナリスト向けのインタビューとかあったみたい。

仕事の関係っていうのは、Stellaの会社の海外本社からVIPが訪問っていう行事が、なんと北京旅行の直後の週に入ってしまっていたのよーー!
これ、それ知った時の法務のマドンナとStellaのやりとり。↓






ということで断固決行された北京旅行というわけである。(*「あられ」とは法務のマドンナがつけたStellaのあだ名)


苦手な料理は中華料理、旅先は殆どヨーロッパ専門の「Stellaがまさか中国に行くなんて」と周囲に驚かれながら、そう、はっきり言って「マッシモに会いたい」以外の動機はなかった為、ほとんど何も考えずノープランで臨んだ北京。

「もう一生行かないと思うから、万里の長城くらいは行っとく?」と一応「地球の歩き方 北京」を購入。ただでさえバレエ鑑賞以外やる気のない北京旅行、情報持ってかないとホテルでずっと仕事しちゃいそう。



とにもかくにも。しばらく筆を休めていた「Stellaの日記」、マッシモネタとなれば俄然活気づいてしまうのは当たり前。
熊川哲也様(「ドン・キホーテ」観ました)、ツァオ・チー様(「シルヴィア」観ました)、かわいいシムキン君(「くるみ割り人形」観ました)、あなたたちのこと好きだけど、舞台もすごく良かったけど、レポート書く気になれなくてごめんなさい。やっぱり私は大好きな
マッシモのことになると別人のように筆が進んじゃうみたい。。。



そんなわけで何回かにわたり、北京旅行について書こうと思う。


11月13日(火) 成田から北京へ。

東京生活の長い道産子・Stellaだが、北京の地下鉄のハンパない人混みにビビる。
スーツケース持って乗るのは無謀です。お利口な皆様は安いタクシーを使いましょう。(道が混んでいなければ中心部から空港間は約40~45分、80~100元=1300円以下)

異常な混み具合の北京の地下鉄連絡通路。のろのろとしか進めない。

投宿先は北京の中心部、故宮のすぐ東にある"北京の銀座"王府井(ワンフージン)にある、南京大飯店(Nanjing Great Hotel)。とても便利な立地にある四つ星ホテルなのに、北京の平均価格と比べとても安い(シングル1泊約5000円)のは、窓のない部屋だから。窓のある部屋は平均的な価格帯で、二倍近く跳ね上がる。窓なんて日中外にいるから関係ないし、部屋も綺麗、安全でサービスも良く、朝食ブッフェもメニュー豊富で美味しい!オススメします。

南京大飯店の朝食ブッフェより。粥、点心などがおいしい


★北京名物、ダックと夜景★

北京で旦那さんと2人、中国語を勉強中の友人マキちゃんとホテルで落ち合い、早速北京ダックを食べに出掛ける。


あなたたち、そんなに鴨が好きなの??
と問いかけたくなるほど、北京市内には“北京烤鸭”(běi jīnɡ kǎo yā)の文字が散乱している。もちろん美味しいけど、他の肉の消費量と比べてどの位なんだろなんて気になるレベル。

満腹になったところで観光タイム。
国貿駅の周りには、高層ビルがいっぱいあり、我々が行ったハイアットホテルの「バー亮」と、国貿三期ビル(330m)の80階にあるバー「アトモスフィア」が有名。

ご存知、中国の都会は空気がとみに悪い。
光化学スモッグかガスがかかって、見晴らしはよくないことが殆どだとか。
Stellaはラッキーだよ、とマキちゃんは言う。この日は非常に空が澄んで夜景が綺麗だった。


ワイン三杯の値段は日本のホテル並み。さっき食べきれなかった北京ダックコースより全然高いっていう…



11月14日(水) ゆる~く観光、そしてカンフーミュージカル

★天安門広場と故宮でのっけからくじけるの巻★

王府井から故宮は歩ける距離にある。
まさか北京行って天安門と故宮見ませんでした、とかないでしょー?
と、初日はまず王道。先延ばしにして後で結局行けなかったなんてコトにならないよう、優先順位の高いとこから回ろう。

しかし!Stellaの滞在期間は運悪く全人代(全国人民代表大会)の真っ只中だった。
反政府に対する抗議行動を未然に防ぐため、昼も夜も公安 Policeと書かれたパトカーに乗った警察が街をパトロールし、天安門周辺のセキュリティチェックは異常に厳しい。
天安門まで向かう途中、100mごとに足止めを食らい、列に並び、カバンの中身をチェックされ、身分証の呈示を求められる。
1回、2回…好い加減におしよーーと思ったら、最後の天安門手前に、4列くらいに並んだ数百人の群れ。ここでStellaはやる気を失くす。

もういいっ!付き合ってられん。
こっから取った天安門の写真だけで満足することにする。ここまでウザいチェックに耐えながら歩いたのは時間と労力の無駄だったか…
ま、いいや。そもそもやる気ゼロだしね。


あとで会った現地で働く友達に、「別に故宮なんて大したことないと思うけど・・・一番すごいのは台湾の故宮に行っちゃってるしね。」と言われて、すっきりさっぱり諦めがついた。

三里屯(さんりーとん)に行こうと降りた駅で、なんと!!「マルグリットとアルマン」のポスターを発見!!
現実なんだぁ、マッシモ本当に踊るのねっ!
とやや感動。


三里屯は外国人も多い、おしゃれなショッピングエリア。
中華料理が実は嫌い(ほんとになんで中国行ったのかしらって思うでしょ)なStellaは、そこでコブサラダとかウェスタンなものを食べて昼食とする。
おしゃれって言っても、入っている店も価格帯も東京と変わらない。じゃあショッピングする意味もない、というわけで旅行前の仕事疲れが蓄積していたStellaはここにあったサロンでオイルマッサージを受けたが、価格帯はやはり生意気に東京レベル。(1時間580元)
三里屯
そのあと天安門エリアに戻ってマキちゃんと合流し、前門というエリアを散策した。

前門の商店街は美しい
ここ前門では、通りを一本入ってめっちゃローカルな食堂に果敢にチャレンジした。



この刀削麺、なんと8元(約100円)。脂っこいけどけっこうおいしい。
・・・さっき三里屯で受けたオイルマッサージ、1時間で580元だったなあ・・・ここの店のもの全部2個づつ頼んでお釣りがきそう。ここ北京ではいろんなものがピンキリなんだなぁと感じた。

★カンフーミュージカル★

紅劇場 Red Theaterというところで、舞台装置に1億円、大ヒット上演中のカンフーミュージカルを見ることにした。「功夫傳奇・カンフー伝説」。

Stellaは結局、この国にあまり興味がないために、あえて興味があるものと言えば雑技団とかどうしても踊り系になってしまう。難点はそれぞれが毎日夕方5時半とか6時半からの上演であるため、1日ひとつしか見られないことと、昼間は結局ほかのことをして時間をつぶさなくてはならないことである。
便利なのは、「歩き方」などに日本語で予約出来る電話番号が載っていて、中国語や英語が出来なくてもチケット予約が出来ること。我々の場合前日夜遅くに電話したが、前から10列目真ん中が取れ、当日上演15分前に劇場前で代金と引き換えだった。
当日行ってみると日本語の出来る中国人女性2人が立って待っていて、チケットを渡してくれた。

マキちゃん、カンフーを生で見たことあるっ?きっともうないよッ!と、結構コーフンのStella。

「カンフー伝説」は幼い少年が母の元を離れ辛い修行に耐えてカンフーの達人になる過程を描いたわかりやすいドラマ仕立てのミュージカルで、随所にカンフーの技の見せ場だけでなくバレエなど現代のダンスの要素が取り入れられていてなかなか楽しめる。

めっちゃ逆三体型の主役の方の華麗なカンフーの舞に若干目が

左から2番目が主役のおかた。
そしてちっちゃい子供も目を見張る身体能力の高さ。手を付かずに後ろにブリッジみたく沿ったかと思うと、床についた頭頂にほぼ体重をかけずにくるんと回転。その連続技を子供三人でパタパタやられると度肝を抜かれる。

登場するのは殆ど男性、大勢で見せる大迫力のカンフーを見ててなんとなくボリショイの「スパルタクス」を連想した。

やっぱ男は強く美しくなきゃね。

当然、頭で薄い瓦みたいなのを割ったり、槍三本とか針のむしろの上に寝たり、板を蹴り割ったりもする。子供から大人までキレイに丸めた坊主頭のてっぺんが、皆揃って尖っているのは、瓦割りとバック転のやり過ぎですか?


★北京在住の日本女子たち★

あー、満喫したねー!とご満悦のマキちゃんとStella。ご飯を食べに向かった先は、「ワインと焼き鳥」の店、VIN VI(バンビ)。日本みたい!(カンドー)な料理、内装、店員さんも若い日本人、ワインの種類も豊富。

日本人女子会 in 北京!!

マキちゃんのお友達5人の女子会に飛び入り参加したStella。「明日、万里の長城に行こうと思う」と言ったら、予約、した?えっ、してないの⁇ 皆、一斉にiPhoneを取り出してググり始めた。
あらら。そんなに無謀かしらん。ノープラン北京。

旦那さんが旅行関係のレイコさん、早速旦那に電話してくれて「明日の8時半にならないと、ツアーに行けるかどうか確認できないの」と、申し訳なさそう。
フミさん「tour-beijing.comに行ってみて。30USドルで参加できるし、一人で行くよりきっとさびしくないいよ。」と優しく気遣い。
関西人のイクエさん「ほんなのタクシー1日貸し切ったらええんちゃうん。800元(約1万円)くらいのもんやろ」。うう、言いづらいけどStella、観光自体にそんなに興味ないんです・・・そんなに払いたくありまへん。と心の中でつぶやく。

しかし初対面のStellaのために、皆なんて心優しいのかしら。親切心を目の当たりに「行けるとしたら明日しかないんで。やっぱり電車かバスで行くと思います」とは言えませんでした。ツアーは朝8:00とかに出発だから、今から明日の予約は無理だしね。

北京で日本人の優しさに触れて心あったまったStellaは、ホテルに帰ってぐっすり眠ったのであった。

to be continued.

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