2012年4月30日月曜日

ウィーン国立バレエ「こうもり」

何ヶ月も前から心待ちにしていた、ウィーン国立バレエの「こうもり」に、今日とうとう行ってきました!

我が同僚のMさんを師匠と仰ぐ"バレエ部"の初心者メンバー、法務のマドンナとマブダチT子(目下ホールバーグに夢中)、そしてStellaの3人は、M先生に従い東京文化会館の23列目に陣取った。

「こうもり」は、スカラ座のDVD(アレッサンドラ・フェリとマッシモ・ムッル主演)を観て以来大好きな作品とあって、Stellaの思い入れはちょっと特別。しかも世界的ダンサーだった「あの」マニュエル・ルグリ監督のコミカルな役(ウルリックに初挑戦)という珍しいものが見られる上に、楽しい仲間達と一緒とくれば、当然テンションは高まる。

先日同ウィーン国立バレエのガラでだいたいダンサーのチェックは済んでいる。
主役はベラ:オルガ・エシナ(ガラで完璧な「ライモンダ」を披露)、ヨハン:キリル・クルラーエフ(「マリー・アントワネット」の"運命"役で光っていた。男性陣の中ではエノ・ペシと並んで1,2を争う -by Stellaランキング)、そしてウルリックがルグリ。
個人的にベストキャストである。

因みに、観客席にエノ・ペシと、ウィーン国立劇場総監督など関係者が居て目立っていた。

エシナもクルラーエフも金髪なのですが、ベラとヨハンは黒髪でなくてはならないらしく、二人とも髪を一時的に染めて出演。そういやローラン・プティ(「こうもり」は彼の振付)のミューズたちは揃って黒髪だったなぁ~。
Stellaとしては大好きなフェリとマッシモと比べてしまうのでううーーんって思うこともありますが、やはり「こうもり」は楽しい演目。
そして、意外とハマるルグリのひょうきんなウルリックが和ませ、笑わせてくれます。

とっても楽しかった。

・・・そして意外なアクシデントが。
まだ実際の舞台を見たこともないのに、ホールバーグ(ボリショイ/ABTのプリンシパル)にゾッコンのはずのT子が、急に
「すごいイケメンがいる」
とか言ってコーフンし始めた。
どれ?え?そんなイケメンなんていないでしょー
「いや、ダントツカッコいい!」
後ろの群舞の左から二番目の…

「どれどれ」皆でオペラグラスを覗き込む。もはや主役そっちのけである。(特にT子)

若いダンサーで、後に分かった事だがスペインの出身、名前はロドリゴ・サンス。ファンにはちゃんと「来てくれてありがとう」と伝え、一緒に写真を撮りたいなら、どうぞ、と愛想も良く丁寧な好青年であった。

余談だが、M先生とStellaが上野から銀座線に乗って帰ろうとしたら、計らずも数人の男性ダンサーの後をついて行く形になった。
反対方向からデニス・チェリェヴィチコ君がタタタっと急ぎ足でやって来てすれ違いざま彼らに挨拶。「デニスー!」と声を掛けると、Hi!みたいな感じでちょっと足を止めてくれた。まるでどっかのフツーのお兄ちゃんみたいでいい感じ(笑)。「何してるの?」と尋ねたら、劇場に戻るとのこと。この人もまた、とてもいい人そうである。

デニス君が去ったあとで、我らの前を行くダンサー陣はそのすぐ先の「パンダ焼き」の店の前で立ち止まった。お腹が空いているのでしょうが、スタイルの良い外国人の若者3人がパンダ焼きの前にいるのが何だかシュールである。パパラッチしたい気にもなるが、堪えて銀座線へと向かう。

いやー、楽しかったね〜とか言いながら渋谷方面ホームに降りて行くと、なんとそこには今日の主役キリル・クルラーエフがいるではないか。
さっき、さよーなら~また来てね~ってしたばかり(この方もいい人そうだった)。
しかも、誰とは言えませんが同バレエ団のバレリーナとツーショット。

計らずもそんな場面に遭遇してしまった、ナチュラリー・パパラッチStella(と、M先生)。仲睦まじい2人の向かいに座り、「なんか、いいねぇ」「羨ましくなっちゃうね」と切なくなりつつ、目とか合わないように知らんぷりを装いながら(←多分成功してない)の帰り道だった。

fin.

2012年4月27日金曜日

マッシモ・ムッル「ノートルダム・ド・パリ」出演決定!

マッシモ・ファンに遂に、遂に朗報がもたらされました!!!
日本時間昨夜、Teatro alla ScalaのFBオフィシャルページのウオールに、マッシモ・ムッルは「ノートル・ダム・ド・パリ」に出演が決定した、との回答が。

早速今朝、スカラのオフィシャルサイトを見たところ、マッシモの名前がちゃんと追加♥されています。
http://www.teatroallascala.org/en/season/opera-ballet/2012-2013/notre-dame-de-paris.html

出番は来年の2月!かぁ。
1年に1回の登板とは、2011-2012シーズンと同じ(今年は結局来月の「マルグリットとアルマン」のみ)。引き続き心配な彼ですが、ひとまず安心しました。

下記、その「ノートルダム」最新のキャストです。マッシモの相手は不明です(いつものように直前に分かるパターンでしょう)が。

Direction 
Choreography and libretto Roland Petit
Music Maurice Jarre
Conductor Paul Connelly
Sets René Allio
Costumes Yves Saint-Laurent
Lights Jean-Michel Désiré
Étoile 
Roberto Bolle (10, 14, 16 febbraio)
Massimo Murru (19, 21 February)
Guest artists 
Natalia Osipova (10, 14, 16 febbraio)
Ivan Vasiliev (1s, 5 marzo)

fin.

ウィーン国立バレエ団 2012年日本公演 < ウィンナー・ガラ >

昨夜、ついに生ルグリを見た!!

やっぱり凄かった。正確なテクニックは、コンテンポラリーでも完璧って感じ。
「イン・ザ・ナイト」と日本初演の「白鳥の王」の2演目のみの出演ですが(今や芸術監督だから、そんなに出しゃばってもしょうがないんだろうが、個人的には一番上手いんだからもっと出て欲しい。)、何度もTVやビデオや雑誌で見た"あの"ルグリ本人がそこにいる!すご~い!と感動。
しかし東京文化会館の1階20列目は、肉眼で楽しむにはやや遠く、ちょっと切ない思いをしました。

一足先にガラ初日を見に行った我らが師匠、同僚のMさんからの情報通り、18:30~22:10までの盛り沢山なプログラムで、ルグリとウィーン国立の皆さんの気合い‼の感じられるガラでした。

下記、4/25のキャストです。

ウィーン国立バレエ団 2012年日本公演 <ウィンナー・ガラ>
 
「バッハ組曲第3番」
振付:ジョン・ノイマイヤー 音楽:ヨハン・セバスティアン・バッハ
マリア・ヤコヴレワ ‐ ロマン・ラツィク
橋本清香 ‐ ミハイル・ソスノフスキー

マルタ・ドラスティコワ ‐ アレクサンドル・トカチェンコ
アリーチェ・フィレンツェ ‐ ドゥミトル・タラン
澤井怜奈 ‐ ダヴィデ・ダト

「アンナ・カレーニナ」より パ・ド・ドゥ
振付:ボリス・エイフマン 音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
アンナ:イリーナ・ツィンバル  カレーニン:エノ・ペシ

「マリー・アントワネット」より
振付:パトリック・ド・バナ 音楽:ジャン=フィリップ・ラモー、ルイ・ミゲル・コボ、アントニオ・ヴィヴァルディ
マリー・アントワネット:オルガ・エシナ
ルイ16世:ロマン・ラツィク
運命:キリル・クルラーエフ

「スキュー ‐ ウィフ」
振付・衣裳:ポール・ライトフット、ソル・レオン 音楽:ジョアッキーノ・ロッシーニ
イオアナ・アヴラム、ミハイル・ソスノフスキー、デニス・チェリェヴィチコ、マーチン・デンプス

‐休憩‐

「グロウ ‐ ストップ」
振付:ヨルマ・エロ 音楽:ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト、フィリップ・グラス
オルガ・エシナ、イリーナ・ツィンバル、リュドミラ・コノヴァロワ、アリーチェ・フィレンツェ、仙頭由貴、アンドレア・ネメトワ、
キリル・クルラーエフ、リヒャルト・ザボ、ウラジーミル・シショフ、アッティラ・バコ、エノ・ペシ、イゴール・ミロシュ

「イン・ザ・ナイト」
振付:ジェローム・ロビンズ 音楽:フレデリック・ショパン
ナタリー・クッシュ ‐ 木本全優
アレーナ・クロシュコワ ‐ ロマン・ラツィク
ニーナ・ポラコワ ‐ マニュエル・ルグリ
イーゴリ・ザプラヴディン(ピアノ)

‐休憩‐

「精密の不安定なスリル」
振付・衣裳・照明:ウィリアム・フォーサイス 音楽:フランツ・シューベルト
リュドミラ・コノヴァロワ、玉井るい、橋本清香、木本全優、デニス・チェリェヴィチコ

「ルートヴィヒ2世‐白鳥の王」 〈世界初演〉
振付:パトリック・ド・バナ 音楽:リヒャルト・ワーグナー
ルートヴィヒ2世:マニュエル・ルグリ
エリザベート皇后:マリア・ヤコヴレワ
湖の貴婦人:ニーナ・ポラコワ

「ライモンダ」よりグラン・パ
振付:ルドルフ・ヌレエフ(マリウス・プティパに基づく) 音楽:アレクサンドル・グラズノフ
ライモンダ:オルガ・エシナ
ジャン・ド・ブリエン:ウラジーミル・シショフ
アンリエッテ:アレーナ・クロシュコワ
パ・ド・カトル:アッティラ・バコ、グレイグ・マチューズ、ドゥミトル・タラン、アレクサンドル・トカチェンコ
クレメンスとふたりの女性:マルタ・ドラスティコワ、マリア・アラーティ‐澤井怜奈    

他、ウィーン国立バレエ団

Stellaが気に行った作品は、「イン・ザ・ナイト」と「ルートヴィヒ2世‐白鳥の王」。
「スキュー ‐ ウィフ」「グロウ ‐ ストップ」もけっこう楽しめました。

コンテンポラリー中心ですので、クラシック好きなStellaの感想は短くシンプルです。

つい数ヶ月前にパリオペの「イン・ザ・ナイト」がNHKで放映されており、その時は確かルグリとオレリー・デュポン、ジョゼ・マルティネスとアニエス・ルテステュ、他一組も超有名どこっていうメンツだった。
どうしてもそれと比べてしまうので何となく華が足りないけど、ウィーンのイン・ザ・ナイトもなかなか良かった。
この演目は本当に夢見るようなロマンチックな雰囲気で、カクテルみたいなロングドレスの女性3人が代わる代わる高くリフトされて、きれい。
一組ずつ出てきて、それぞれのストーリーをピアノ(当日はこれのみ生演奏で他は録音)の異なるメロディーに合わせて踊ったのち、皆がショパンのノクターンにのって踊る。
この振付は3組目のカップルが最もドラマチックで、リフトとかもダイナミックで難度の高いのが組み込まれているので、当然ルグリとポラコワが3組目で魅せてくれました。

ウィーン国立はルグリの監督着任以来成長著しいバレエ団なのでしょう。完成度や華やかさ、スターの存在という点で他の有名バレエ団には劣りますが、それでもキラリと光るダンサーが何人か居ました。
①キリル・クルラーエフ
②ニーナ・ポラコワ
③オルガ・エシナ
④木本全優(きもとまさゆう)
①キリル・クルラーエフ
今回、パトリック・ド・バナ振付作品2つ「マリー・アントワネット」と「白鳥の王」を持ってきたルグリ。
マリー…の「運命」役などを演じたキリル・クルラーエフは、踊りのキレで目立ってました。
M師匠曰く、以前はこの「運命」もいなくて、アントワネットとルイ16世だけで進行するという振りだったらしい。
ハッキリ言って、それはキビシイ~って感じに内面を描いた(分かりづらい)作品。

②ニーナ・ポラコワ
ルグリと組んで踊るのは彼女ってことになってるみたいで、「イン・ザ・ナイト」でも「白鳥の王」でも一緒に踊っていた。

お上手なんだけども、歯を剥き出しにするくせがあり、せっかくの美貌が台無し。。。そのせいで何だか力んでいるようにも見えるし、悲しみの表情とかも、歯が見えてるせいでなんかちょっと怖め。
でも「白鳥の王」を見てStellaは彼女の美しさ(体は線がとても細くて、ザハロワよりも華奢かも)と動きの柔らかさにホレボレしていました。この人の白鳥の湖とか見てみたいなーって思った。

③オルガ・エシナ
最後「ライモンダ」のタイトルロールで出た彼女。金髪小顔のうら若き美女。
とにかく完成度が高くて、完璧なライモンダでした。ガラではなく全幕で見てみたい。が、お相手のジャン・ド・プリエン役のシショフ氏が全くイケてなく、なんて勿体無い・・・惜しいことをした、って感じです。

④木本全優(きもとまさゆう)
Mさんの前触れで「日本人でいいダンサーがいた」と。
ウィーンに所属の女性が3人と男性1人が来日していましたが、どの日本人かすぐわかったほど、キラリと光っていました。
若くて踊りも成熟していて、スタイルも外人に負けないくらい良い。
あとは顔の表情にもっと深みが出て、演技ができるようになればとってもいい感じに育つでしょうねーと思いました。


そんな感じで、ルグリ以外はどうなんだろう・・・と思っていたのですが、けっこう楽しめました。
Stellaは30日の「こうもり」にも行く予定。
「こうもり」と言えば、マッシモ・ムッルとアレッサンドラ・フェリの(DVD化もされている)が大大大好きなので、こちらも期待しています。

fin.

2012年4月23日月曜日

マッシモ・ムッル、2012-2013シーズンを検討中

マッシモ・ムッル ファンの皆様に取りあえずの朗報です

今朝方FBのスカラ座オフィシャルページより、下記のコメントがありました。
Massimo Murru sta valutando proprio in questi giorni insieme alla Direzione del Ballo il programma della prossima Stagione 2012/2013.

今まさに、舞踊の経営陣と来シーズンのプログラムを検討しているとのこと。

ほみさんのおっしゃるように、来シーズンのプログラムに踊りたいものがないのでしょうか?
プティの「ノートルダム」やマクミラン版「マノン」は手を挙げてもおかしくなさそうですが。

詳しい事情は不明ですが、希望の光が見えてきました。

同じくムッルファンのGさんも、Stellaの絶望ブログを読んで希望を持ちましょう!と励ましのメッセージを。
相変わらず優しい~
 Stellaなんか、デコメ入れる心の余裕さえ失ってたもんね。

とにかく、朝イチで良い気分!
行ってまいります!

fin.

2012年4月21日土曜日

スカラ座 シーズン2012-2013 発表

昨日、公式ウェブサイトにて来シーズンのスケジュールとキャストが発表されました。
マッシモ・ムッル ファンのStellaにとっては大ショック!マッシモの名がキャストに全く入っていません。

以下、スカラのスケジュール。
詳細は、こちらです。
http://www.teatroallascala.org/en/season/opera-ballet/2012-2013/opera-ballet.html

2012/12~2013/1に初演のスカラ座のニュープロダクション、サシャ・ワルツ振付の「ロミオとジュリエット」はロベルト・ボッレとオレリー・デュポン。
Coreografia: Sasha Waltz
Musica: Hector Berlioz
Direttore: James Conlon
Scene: Pia-Maier Schriever, Thomas Schenk e Sasha Waltz
Costumi: Bernd Skodzig
Luci: David Finn
Coro del Teatro alla Scala
Maestro del Coro: Bruno Casoni

2~3月はプティの「ノートルダム・ド・パリ」。
ボッレはオシポワとペアリング。それ以外の日は2日間だけイワン・ワシーリエフがキャストに入っています。
プティ作品と言えばムッルが来ても全然おかしくないのに…

4~5月は「ジゼル」で、またボッレ、ザハロワ。今年2月のが好評だったのでしょうね…

7月,10月と中休みを挟んで「白鳥の湖」。こちらはオシポワの名のみ見えます。

間の9月に、今年のスカラ座のニュープロダクションである「Altra meta del cielo」の再演。

最後の11月をマクミランの「マノン」で締めくくりです。
このファーストキャストはボッレとザハロワ。オシポワも誰かと踊るようです。
マッシモがシルヴィ・ギエムと踊った2011年初頭の「マノン」は大成功だった筈なのに、ムッルはキャストに入らないの??

ということで、マッシモ・ムッルのマの字もない…
昨シーズンからぐぐっと出番の減ったマッシモですが、多分今の芸術監督と合わないんだろうな…かつてのプティのようなご贔屓の振付家もいないし…
たびたびインタビューでもこぼしていたけど、スカラ座経営陣の方針に嫌気がさしたのか。

来月イタリアで、本人に尋ねてみますが、その前に何か情報が入ることを願いつつ。
これが彼にとってよい転機であればいいのですが、今は何とも言えません。
ただ祈るのみです。

fin.

2012年4月20日金曜日

大ショック!マッシモの名が無い!?

本日4/20、恐れていたことが現実になったかもしれない。誰か否定して!

先刻スカラ座のシーズン2012-2013が公式ウェブサイトに発表に。

ボッレとザハロワは相変わらずエトワールとして名があるけれど、マッシモの、マッシモの名前がない…!!((((;゚Д゚)))))))

下記のようなシンプルな事柄しか明かされてません。あとは、オペラ15、バレエ6演目だとか。

For the Ballet Season, the leading lights of La Scala Roberto Bolle and Svetlana Zakharova will be joined by stars such as Aurélie Dupont, Natalia Osipova, and Ivan Vasiliev.
(バレエでは、スカラ座エトワールのロベルト・ボッレとスヴェトラーナ・ザハロワが、オレリー・デュポン、ナタリア・オシポワ、イワン・ワシーリエフなどのスター達と共に出演する。)

Stellaはどうしていいか分からない気持ち。後で涙出てくるかも。
来月の「マルグリットとアルマン」がまさか見納めにならないよね、と冗談半分に言っていたStellaですが、まだ40歳のマッシモ、こないだまでシルヴィ・ギエムとフォーサイスの「リアレイ」を華麗に踊っていたマッシモ。
まさか引退は無いでしょうね?!
今さら移籍もないだろうし、振付家を目指してるなんて話も聞いたこと無い。単なるエトワール降板か。

悶々としています…

fin.

2012年4月17日火曜日

コジョカル、AERAの表紙に。

アリーナ・コジョカルがアエラの表紙に・・・!!


英国ロイヤルのプリンシパル、アリーナ・コジョカルが昨日4/16発売の「アエラ」の表紙になっています。
得意の小首をかしげた上目遣いでもうキューンな感じですね、男だったらこういうの好きなんだろうなあ。

「表紙の人」として巻頭にショートインタビューが載るのがお決まりなのですが、内容を簡単にまとめますと:
先日の「アリーナ・コジョカル・ドリーム・プロジェクト」では企画運営まで行なって大変だったがいい経験になった。
両親はおてんばな彼女に器械体操をやらせたが学校が1年で閉校になりバレエを始めた。
ロシアに留学するときはロシア語がわからず、英国に留学するときは英語が話せず、苦労したが「稽古場と舞台があれば大丈夫。バレエは全世界共通の言語ですから」と健気な一言。
首の故障から回復して以来、踊れる喜びを噛み締めていること。
くつろぐときは愛犬との散歩や音楽(ジャズ、クラシック他)を聞くこと。レディー・ガガやリアーナが大好き(なーんだStellaと一緒じゃん)で、以前ピカソとバレエのコラボがあったように、何かできたら良いと思っている・・・

というようなことです。
「アエラ」読者でこれだけを読んで彼女のすごさがわかる人なんて居ないだろうなあ。
やっぱり舞台を観たことある人じゃないとこの記事読んでも猫に小判ですね。

ポルーニンが1月24日にロイヤルを退団したため、英国の就労ビザが即切れて、直後の「ドリームプロジェクト」公演のために日本に来日できるのか、また来日したあと英国に再入国できるのかなど、確認作業に追われて大変だったらしい。
ポルーニン、迷惑かけてんじゃん・・・は置いといて、あの素晴らしい舞台を見られたのはひとえにコジョカルやコボー(ちょっと株上昇)のお陰なのですね。多くのファンがポルーニンが来日出来るのか、ハラハラしたと思いますが、予定通り出演出来たのは本人より多分周りの尽力のお陰…
改めてあの感動を与えてくれたコジョカルと出演者の皆様に感謝です。

ところで4月15日まで演劇や舞台の「ゴールデン・マスク・フェスティバル」が開催されていました。
http://eng.goldenmask.ru/gm.php?id=99

昨日受賞者が決まったみたいで、部分的に把握していますが、個人的にはマウロ・ビゴンゼッティのベスト・コリオグラファーとしての受賞が嬉しい。受賞作「CINQUE」ってどんなだろう、見てみたいですねー。

Stellaが初めて見たビゴンゼッティ作品は、マッシモ・ムッル主演の「メディテラネア」2008年版。
2月末にNYでおこなわれたKings of the Danceについて、ちょっと前のブログで書かせてもらいました。
ホールバーグ、ワシーリエフ、サラファーノフ、マトヴィエンコ、コテ、ゴメスというヨダレが出そうなメンツでおこなわれたこの公演の振り付けを担当したのがビゴンゼッティ。

Stellaはこれから行くイタリア(・∀・)ウフフ( ´∀`)ウフフ(’-’*)で、コンテンポラリーの「ロミオとジュリエット」を見ます。
楽しみじゃ。

Golden Mask Awardsでノミネートされた人々(バレエ関連のみ抜粋)

BALLET/BEST PRODUCTION
  • CHROMA, Bolshoi Theatre, Moscow
  • CINQUE, Bolshoi Theatre, Moscow
  • DUENDE, Mikhailovsky Theatre, St. Petersburg
  • HERMAN SCHMERMAN, Bolshoi Theatre, Moscow
  • SEEING THE MUSIC, Opera and Ballet Theatre, Perm
  • POR VOS MUERO, Stanislavsky and Nemirovich-Danchenko Musical Theatre, Moscow
  • CARMEN, Opera and Ballet Theatre, Novosibirsk
  • LE PARC, Mariinsky Theatre, St. Petersburg
  • PRELUDE, Mikhailovsky Theatre, St. Petersburg
  • THE LITTLE MERMAID, Stanislavsky and Nemirovich-Danchenko Musical Theatre, Moscow
  • ILLUSIONS PERDUES, Bolshoi Theatre, Moscow

    CONTEMPORARY DANCE/BEST PRODUCTION
  • KREIS, Smirnov Eccentric Ballet, Yekaterinburg
  • PUNTO DI FUGA, Dialogue Dance, Kostroma and CIE Zerogrammi, Italy

    BALLET/BEST CONDUCTOR
  • Alexander VEDERNIKOV, ILLUSIONS PERDUES, Bolshoi Theatre, Moscow
  • Igor DRONOV, CHROMA, Bolshoi Theatre, Moscow
  • Felix KOROBOV, THE LITTLE MERMAID, Stanislavsky and Nemirovich-Danchenko Musical Theatre, Moscow

    BALLET/CONTEMPORARY DANCE – BEST BALLETMASTER/BEST CHOREOGRAPHER
  • (受賞)Mauro BIGONZETTI, CINQUE, Bolshoi Theatre, Moscow
  • Ivan YEVSTEGNEEV, Yevgeny KULAGIN,
  • Stefano MACCOTTA, Emanuel SHANNAMEA PUNTO DI FUGA, Dialogue Dance, Kostroma and CIE Zerogrammi, Italy
  • Nacho DUATO, PRELUDE - Mikhailovsky Theatre, St. Petersburg
  • Douglas LEE, SEEING THE MUSIC (SOUVENIR) - Opera and Ballet Theatre, Perm
  • Alexei RATMANSKY, ILLUSIONS PERDUES, Bolshoi Theatre, Moscow

    BALLET/CONTEMPORARY DANCE/BEST ACTRESS
  • Diana VISHNYOVA, Leading dancer – LE PARC, Mariinsky Theatre, St. Petersburg
  • Anna ZHAROVA, Carmen – CARMEN, Opera and Ballet Theatre, Novosibirsk
  • Yekaterina KRYSANOVA, Florine - ILLUSIONS PERDUES, Bolshoi Theatre, Moscow
  • Svetlana LUNKINA, Leading dancer - CHROMA, Bolshoi Theatre, Moscow
  • Natalia MOISEEVA, Leading dancer SOUVENIR - SEEING THE MUSIC, Opera and Ballet Theatre, Perm
  • Anna OKUNEVA, Leading dancer - HERMAN SCHMERMAN, Bolshoi Theatre, Moscow
  • Natalia OSIPOVA, Coralie - ILLUSIONS PERDUES, Bolshoi Theatre, Moscow
  • Maria SEMENYACHENKO, Henrietta - THE LITTLE MERMAID, Stanislavsky and Nemirovich-Danchenko Musical Theatre, Moscow
  • (受賞)Anna KHAMZINA, Little Mermaid – THE LITTLE MERMAID, Stanislavsky and Nemirovich-Danchenko Musical Theatre, Moscow

    BALLET/CONTEMPORARY DANCE/BEST ACTOR
  • Igor ZELENSKY, Don Jose - CARMEN, Opera and Ballet Theatre, Novosibirsk
  • Dmitry ROMANENKO, Poet - THE LITTLE MERMAID, Stanislavsky and Nemirovich-Danchenko Musical Theatre, Moscow
  • (受賞)Denis SAVIN, Leading dancer - HERMAN SCHMERMAN, Bolshoi Theatre, Moscow
  • ヴィシニョーワ、オシポワやルンキナがノミネートされてるのに、ザハロワとかの名前が見えないのは意外でした。とっくの昔(1999年)に取ってるから?
    バレエ素人のStellaは残念ながら受賞者の男女お二人、アンナ・カムジナとデニス・サヴィン(読み方さえ定かでない)を知りませんー。

    fin.

    2012年4月13日金曜日

    Sylvie Guillem & Massimo Murru 6000 miles away in NY

    4/4,6,7の3日間は、ギエムとムッル(とその他の方々)の「6000 miles away」NY公演だった。
    どんな様子だったのかな⁈と知りたくてウズウズ。

    大陸は変われど"ギエム様はすごい!"て論調は全員右ならえ。
    だけどフォーサイスやエックのコンテンポラリー作品評だからか、作品の褒めポイントとしては照明使い含め演出の巧みさや動きの滑らかさと複雑さみたいなところにどうしてもなってしまって、個人的にはクラシック作品を絶賛する時みたいな昂揚感や興奮は感じられないような印象。

    「6000 miles away」は3作品から構成される。
    ウィリアム・フォーサイス振付「リアレイ(Rearray)」-ギエム、ムッル
    マッツ・エック振付「アジュー(Ajö/Bye)」-ギエム
    ジリ・キリアン振付「27'52」-Aurélie Cayla, Lukas Timulak (Netherlands Dans Theater)

    今のところその公演記事、レポートと呼べるものは下記に羅列した4つくらいしか見つからない。
    Stellaの大好きな(「リアレイ」でギエムのパートナーを務めた)マッシモ・ムッルについてはミニマムな言及にとどまる。(やっぱり?涙)
    メディア露出に飢えてるはずもないギエムファンの皆様ごめんなさい、マッシモのみに焦点を当てた抜粋です…

    (1) THE FINACIAL TIMESより
    http://www.ft.com/cms/s/2/baf1d2cc-7f10-11e1-a26e-00144feab49a.html#axzz1rcIG2qNr
    William Forsythe’s recent Rearray, for La Scala’s Massimo Murru and Guillem, has the character of a master artist’s pencil drawing. It is exquisite and with every stroke suggestively incomplete. The dance, like David Morrow’s electronic score, is full of ellipses. When Guillem or Murru stopped after circling an arm or leg, the movement spiralled on invisibly like smoke rings disappearing into the air.
    Murru responded avidly to Forsythe’s sudden starts and stops. Guillem flickered the tips of her arms and legs like flame. The two flurried around each other, sometimes in place, sometimes while scudding across the stage like a storm cloud. What began as a humdrum exercise soon entranced.
    ムッルはフォーサイスの振付の急な起動や停止にも貪欲に反応し、ギエムは腕先や脚先を炎のようにちらちらと揺るがした。2人は互いの周りをせわしなく動き回り、時には嵐の雲のようにステージを横切った。…


    (2) NY TIMES "Body as instrument to retool classical idiom"
    http://www.nytimes.com/2012/04/06/arts/dance/sylvie-guillem-in-6000-miles-away-at-david-h-koch-theater.html
    NYタイムズは、マッシモについては一言だけ。
    Ms. Guillem performs opposite the La Scala principal Massimo Murru, a dancer with rebellious long hair who relishes the scruffier possibilities of using his weight. (反抗的に髪を伸ばしたスカラ座プリンシパルのマッシモ・ムッルは、体の重さを自在に操ることを楽しんでいる、的な。)

    他のも大したことは書いてない。
    (3) NY POST "Sylvie as good as gold"
    http://www.nypost.com/p/entertainment/theater/sylvie_as_good_as_gold_oHy1nAzYwXsPb6KlYyDZzI
    マッシモのこと「シルヴィの背の高く手足の長いパートナー」だって。

    (4) New Jersey Online "A triumph for Sylvie Guillem: the ballerina shines in contemporary works by European masters"
    これも全体的なことをさらりと。
    http://www.nj.com/entertainment/arts/index.ssf/2012/04/a_triumph_for_sylvie_guillem_t.html

    というわけで。
    誰かマッシモの写真あげてくれーぇぇ。・゜・(ノД`)・゜・。


    fin.

    2012年4月10日火曜日

    ABT見たさにアジア旅行?!

    最近ブログにホールバーグのことばっか書いてたら、また浮気者呼ばわりされた(涙)。

    誤解をますます煽ること覚悟で、今日もブログを綴ります。

    Stellaブログをある程度読んでる方にはお馴染み、マブダチT子。ホントは仕事関係なのに特にお互いバレエにハマって以来仕事以外で会うことの方が断然増えちゃったという。

    仲良し2人組は、ホールバーグの公式サイトを見て、ホールバーグ韓国来るらしいよ!」「えーっ?!行っちゃえー!」と盛り上がった。

    何せマッシモに会いたいばかりに、「マルグリットとアルマン」という短い(涙)演目にも関わらずはるばるイタリアくんたりまで飛ぶ、献身(勝手に)愛のお手本(厚かましい)・Stella。

    そんな私に刺激されてかされないでか、当初は
    「『ジゼル』観にソウル行く!」
    と盛り上がっていたマブダチT子だったが、StellaがABT公式サイトを確認したら、ソウルでのキャストが変更になっていた。
    どうやらホールバーグは韓国では出演しないことになったらしい…!


    むしろ、台湾のキャストに注目。
    ホールバーグは7/12のガラで「アポロ」、14日の夜の「ラ・バヤデール」はジリアン・マーフィーと組んで。
    Hallberg in Apollo

    Stellaとしては、ガラにシムキン君が「パリの炎」を踊るのもあって、「バヤデール」全幕もガラも、どっちも観たい。
    シムキン君、かわいいよね~。この写真はStellaのお気に入り。

    T子と台湾、楽しいだろうなぁ~。せっかく台湾まで行くんだから(旅好きのStellaも台湾は行ったことない)3泊くらいしたいねぇ…と夢を見る。

    もっと言うと、個人的には7/6NYのシムキン君とワシーリエフの「海賊」での競演が観たい。

    http://www.abt.org/calendar.aspx?startdate=7/1/2012

    残念ながら8月以降のスケジュールは出ていない。2012-2013シーズン発表を待つしかない。

    ホールバーグ、意表を突いて早くも年内に来日してくれないかなー。
    っていうか韓国台湾まで来たら、どうせだから日本まで来たらいいのに。←かなり自分勝手。

    そんな感じでStellaの妄想はたくましくなるばかりの春の宵なのでした。

    fin.

    2012年4月9日月曜日

    ホールバーグ移籍 最初の数日間

    さてこの度ご紹介の記事はまたまたデイヴィッド・ホールバーグのボリショイ移籍に関してです。
    前回ご紹介の記事は、ホールバーグの母親や恩師からの語りも混じって、ホールバーグの軌跡をたどったものでした。

    今回は彼がいかにして最初のボリショイでの日々を過ごし、周りに受け入れられたかのおはなし。讚辞と批判まじりに。


    ★ロサンゼルス・タイムズ紙より★

    Los Angeles Times 2011/11/19
    http://articles.latimes.com/2011/nov/19/entertainment/et-russia-hallberg-20111119

    ABTプリンシパルであり、今はボリショイのプレミアダンサーであるデイヴィッド・ホールバーグは、ボリショイのロシア人プリマバレリーナ、スヴェトラーナ・ザハロワと、観客席を埋め尽くす1750人以上からスタンディング・オベーションを受けていた。その中にはメドベージェフ大統領もいたが、少なくとも1人以上の同僚ダンサーは、快く思っていなかったはずだ。


    「眠りの森の美女」舞台裏。中央はメドベージェフ大統領。

    ホールバーグとザハロワはデジレ王子とオーロラ姫としてチャイコフスキーの音楽に乗ってエレガントに踊る。イタリアンデザイナー、フランカ・スカルチァピーノの豪奢な衣装、舞台芸術監督エズィア・フリゲリオによる絢爛な舞台など全てがユーリ・グリゴローヴィチ監督の元に一体となる。

    デイヴィッド・ホールバーグ(29才)は、11月4日に「ジゼル」でナターリア・オシポワとボリショイのセカンドステージを飾ったが、約1ヶ月で新カンパニーと新しい国に適応しなければならなかった。

    今週、彼はモスクワの生活への順応について語ってくれた。

    Metropolホテルから、ダウンタウンにあるTverskaya通りのアパートへと移り、モスクワの街を体感するのは毎朝、エンドレスなレッスン、リハーサル、舞台の続くボリショイ劇場へと行き来するその道すがらだ。

    「最初はモスクワに少し圧倒されていたんだ」。
    ボリショイ劇場脇の建物内にある小さなカフェでホールバーグは語った。
    「でもこのボリショイ劇場があるから、僕の職業はバレエダンサーだから、そして僕はこの仕事に全てを捧げているからこそ、それが僕に基盤を与えてくれる。その成長の基盤があるからこそ、自分のペースやエネルギーや日常のリズムを定義することができるのです」。

    「眠りの森の美女」が終わったら、ロシア語のレッスンを始めるつもりだ。
    したし彼のスケジュールはハードである。二回目の「眠り」は世界中の映画館で生中継される。11月の終わりには、「ドン・キホーテ」のバジル役で登場する予定だし、他にもボリショイで「The Bright Stream」に出演が決定している。
    12月初旬にはNYに戻り、ABTのラトマンスキー版「くるみ割り人形」に出なくてはならない。

    「今の僕には『眠り』が最も重要だけど、これが終わったらセルゲイ・フィーリン監督と、僕がモスクワに居られる時間を最大限に有効に使えるように相談することになっている」。
    大スターみたいに、やって来て皆にあれこれ指示する人間にはなりたくない、とホールバーグ。
    「そういうことをしたり、振り付けを始めたりする前にまずは真にボリショイの一員にならなくてはね」
    とクスクス笑いながら付け加える。


    ボリショイ劇場前で。かわいい笑顔ですね。
    この物静かなアメリカ人は、パートナーのザハロワがドレスリハーサルの間、舞台での写真撮影を全て終え、またオーケストラを止めて速く演奏させたり遅くさせたり、照明に文句を言ったりしながら、英語で何が起きているかホールバーグに説明するのを辛抱強く待った。

    ・・・お気の毒に。

    最終的に、ザハロワ自身がオープニングの夜のパートナーをホールバーグに決めたという。
    セルゲイ・フィーリンとグリゴローヴィチはザハロワに6人の中からパートナーを選ぶ権利を与えた。
    「彼女が自分で自分の王子を選ぶというわけです」とフィーリン。「ザハロワはリストを見て、"どのパートナーでも私はハッピーだけれど、出来ればデイヴィッド・ホールバーグと踊りたい"と言いました。これでパートナー選びの問題は解決しました」。

    さすが女王様。4人どころか6人の王子から選べだなんて。

    一方ホールバーグはザハロワを非常に高く買っている。彼女は舞台の上でも外でもとても協力的だそう。
    「スヴェトラーナは素晴らしくてこれ以上何も求めることが出来ないくらい。彼女はボリショイのle grande dameであり、世界のプリマバレリーナ。僕は彼女のパートナーを務められることを彼女に証明して見せなければならないのです」


    このちょっと「どや顔」気味な笑顔がStellaはけっこう好き。

    全体的にホールバーグはボリショイに来てから常に快適に感じており、一度としてしっかりケアーされていないと感じたことは無いという。

    「これは明らかに、僕にとってだけでなく新生ボリショイにとっても非常に重要なターニングポイント。『眠りの森の美女』は劇場再オープンのこの歴史的な大舞台での最初のプロダクションであり、ボリショイはアメリカ人に主役を任せることでバレエ団のグローバル化を図っていることを示している」。

    しかしこのコメントが彼の同僚の間で物議を醸し始めている。
    「僕はデイヴィッドが好きだしダンサーとして尊敬もしているけれど、あの発言はロシアン・バレエ全体に対する侮辱であり、豊かなロシアの伝統と文化への無関心の表れだ」
    とインタビューに答えたのはプルミエ・ダンサーのニコライ・ツィスカリーゼ(18日)。
    「国家はバレエ学校のサポートに莫大な投資をしながら、一方で外国人を、アメリカ人を雇い、全ての優れたロシア人ダンサーを差し置いて歴史的な舞台のシーズンを幕開けたのです」。

    同バレエ団のプルミエ・ダンサーとして長いツィスカリーゼが舞台に登場するのは、4日目の11月23日だ。
    「バレエ団の経営陣はホールバーグを雇うことである態度を示しており、他のことも鑑みて、ロシア人ダンサーにボリショイでの未来は無い」
    ツィスカリーゼの苦言は、今週始めに同団を揺るがしたニュース、イワン・ワシーリエフとオシポワのスターカップルのミハイロフスキーへの移籍と、エコーを醸す。

    ミハイロフスキーに移籍した、オシポワとワシーリエフ
    先日イワン・ワシーリエフはロシアのTV、First Channelで「前に進み、自分を伸ばし、とにかく全く新しいことにトライしたい時が訪れたのです」と話した。
    ジェネラル・ディレクターのAnatoly Iksanovは「考えられない高い条件で最高のダンサー達を誘惑する、ボリショイへの攻撃」と呼ぶ。

    ホールバーグはと言うと、何か違うものを探す友人や同僚の気持ちも分かる、と言う。
    「彼らはボリショイにとって輝くエネルギーであり、紛れもない大スターです。
    だけどアーティストなら誰しも、自分なりのチャレンジ、自分のための環境、新たな発見を求めるものです。だから彼らがミハイロフスキーでたくさんの新たな機会に恵まれるのだとしたら、僕は彼らを祝福します。
    それは僕自身がボリショイへの移籍で求めたことです。人々に何故アメリカを去るのかとか、アメリカでは見つけられないなにかのためなのかとか、逃亡したいのかと尋ねられながら。
    僕は逃げるのではありません。翼を広げ、新たなチャンスを探しているのです」。




    最後にStellaから感想を一言言わせてもらうと、ホールバーグのこの先がちょっと心配…。
    もっと謙虚にしてないといぢめられちゃうよー?
    自己アピールしてなんぼのアメリカにいる時と同じ態度では正直厳しいのでは。やっぱりロシア人の立場から見ると、ツィスカリーゼと同じ感じ方の人が多いんではないかなーと思う。いくらグリゴローヴィチとフィーリンとザハロワのお気に入りでも、同僚とうまく行かなきゃ辛いだろう。
    Stellaはホールバーグ好きだから、彼の幸運を祈る。頑張れ~!

    fin.

    2012年4月7日土曜日

    フランスのバレエ雑誌ゲット!!

    やりました。

    遂にゲットしました、Gさんご所望のフランス発バレエ雑誌「DANSE」。

    じゃじゃーーーーーん

    DANSE 3月号

    今度こそホントに

    グッジョブ!!Stella。


    ★紆余曲折うんぬん(たいしたことない)★

    実は、最初に依頼したパリの友人F子からはキヨスクで探してみたがなかった、と残念な報告を受けていた。そうこうしているうちに、そろそろ次の号が店頭に並ぶはず。
    Gさんが欲しいのは3月号なのだ。

    もう、絶望的…?!


    そんな折、パリに住むもう別の友人Aliceがメールをくれた。「私の友達がもうすぐ日本に遊びに行くから、美味しいご飯でも食べに連れてってやってよ」と言うのだ。

    そういう事情でその子とメールで色々打ち合わせていたら、「何かパリから持ってきて欲しいものはある?」と親切に尋ねてくれた。
    渡りに舟とはまさにこのコト。

    今Stellaの頭にあるのは雑誌「DANSE」の5文字オンリーである。


    4月号の表紙は、パリオペのデュポンとエトワールに昇進したオファルトの「バヤデール」。

    彼女は快く引き受けてくれた。
    「きっと見つけられると思うわ」

    そして東京で会った夜、彼女は雑誌を持って現れたのだ…!!
    普通のキヨスクで見つからず、店員のアドバイスに従ってGare de Lyon(リヨン駅)近くの大きな書店に行って見つけたらしい。
    Stellaの喜びようといったらなかった。


    Gさん喜んでくれるかな。

    自分のことのように嬉しいStellaであった。



    ★記事内容★

    先にブログで書いたが、Stellaはこの雑誌をバーチャルに閲覧できるサイト(DANSEへのリンク)を見つけていた。
    その時Mさんと「これ、王子(注:マラーホフのこと)ぽくない?!」とチェックしていた。

    やはりそれはマラーホフ王子だった。しかもけっこうセクシーショット。(゚o゚;;


    ・・・御免なさい、Stellaの携帯で文章打ってたらッシモラ~ホフと変な候補が真っ先に出て来る~ぅ (@_@;)
    ←この意味が解る貴方はStellaブログ通ですね!!!

    マラーホフの美しいショット2枚目。

    Naidja Saidakova, Malakhov in Symphony of sorrowful songs, ch. R. Savkovic


    ★マイ王子に強力なライバル現わる?!★

    特集記事の中でも気になったのは、パリオペの若手ダンサー8人がChavilleという街で行った公演。
    …ここにはマイ王子ことヤニック・ビトンクール君の麗しい姿は見えない。
    代わりに、Stellaの周囲でヤニックのライバルと噂されている、ピエール=アルチュール・ラヴォー君についてベタ褒めと言っても過言ではない批評が綴られている…!!!

    因みに冒頭の3月号の表紙も彼の「ロミオとジュリエット」だ。

    メジャーなダンス雑誌の表紙を飾るなんて…ヤニックに差を付けてる~~!!(悔)

    以下、そのベタ褒め記事。書いた人のセンスがあまりよろしくないのと仰々しいので訳してて恥ずかしくなりました。もっと普通の描写で素直に褒めればいいのに…。:

    なんというロミオだろう!
    20才のピエール=アルチュール・ラヴォーは、既にレジェンダリーなロミオに名を連ねるのはほぼ確実だ。
    彼が誰なのかを理解する為に、彼とは似ても似つかないものを挙げてみよう。
    誇示、誤魔化し、乱暴、観客へのリスペクトに欠ける横柄な視線、着地の悪いジャンプ、腕への気配りの無さ、エキサイトメントの欠如。
    ではこれらを除くと何が残る?
    そう、何も残らない。または残ったのがダンスだ。

    そう、ダンス、それは多くのことを削ぎ落としたばかりに掴み難く、観客も踊り手さえも捉える事が出来ないのだが、ピエール=アルチュールは我々に両手いっぱいにそれを与えてくれる。

    そうして全て見て理解して、ダンスをものにしたと思って家に持って帰ると、やはり両手は空なのだ。
    そう、ダンスはやはり無なのだ!

    ピエール=アルチュール・ラヴォー、それは静かなダンスであり、ロミオの若いがゆえのシャイさの残る、シリアスで熟考された、確固たるダンス。豊かで明確、自然なダンスの向こうには、扇情的でいたずらなジュリエットが透けて見える。
    その非の打ち所がないテクニックがこのセンチメンタリズムの表現を可能にし、観客をあっと言わせた。

    何というダンスの瞬間だろう!
    新しく、美しく、感動的。彼は間違いなく観客の拍手と驚嘆の叫びを倍増させた。

    ピエール=アルチュール・ラヴォーは私に少しJean Pierre Bonnefouxを思い起こさせる。バランシンなら絶対に彼を離さないだろう、まさに好みのタイプだ。
    彼のバレエ学校のGilbert Mayer先生はこの美しいプリエを教えることに成功したが、それを生きたまま保つために更に練習が必要だ。
    そしてアントルシャ!もう誰も足を美しく交差することが出来る人がいない。なぜなら誰も鍛錬しないから。
    ピエール=アルチュールはきっと、Gilbert Mayerのアドバイスをメモを取りながらよく聞き、何度も練習を重ねたに違いない。

    ロミオに関しては、Christophe Duquenneの指導を受けた。クリストフ!その名を聞いただけで夢見心地になるような素晴らしいダンサー。
    彼も親切丁寧に教えたのだろう、ピエール=アルチュールの中にクリストフの最良の部分を見い出すことが出来るのだから。

    Chavilleの観客たちは幸運にも例外的なペア(*パートナーは表紙のSae Eun Park)を発見し、後々まで記憶に残る歴史的瞬間に居合わせたのだ。…



    そんなワケで、ヤニックのライバルはかなりの強敵と見た。!(◎_◎;)
    ピエール=アルチュール君

    余談ですが新たなイケメンを見つけました。
    先日ブログに書いたロンドンでの「ロシアン・バレエ・アイコンズ・ガラ」(3/4)にも出ていた、ヤーナ・サレンコとマリアン・ウォルターの「ロミオとジュリエット」。パリでも公演が行われたらしく、先ごろ見ることの出来なかった写真が何枚も掲載されたレポートが。
    この2人は夫婦なんですね(舌打ち)、ウォルターは甘やかな美形


    ★何よりの報酬★

    雑誌を受け取ったGさんはいたく感激してくれた。
    喜びのあまりStellaのことを天使呼ばわりなんかしてくれちゃって。でへ

    これからはエンジェル・Stellaと呼んでちょうだいっ。

    そしてお礼にまたマッシモの写真❤❤をもらったぁぁぁぁぁぁ
    これが何よりうれしいのよねっっ
    Gさんに感謝感激雨あられ!!

    アラレ。

    fin.

    2012年4月5日木曜日

    ホールバーグ 移籍決断の裏側 (2)

    ディヴィッド・ホールバーグのボリショイへの移籍に関して多くの記事が出ていますが、こちらHuffington Postの英文記事を訳したものです。

    (続き)

    http://www.huffingtonpost.com/mobileweb/2011/11/03/david-hallberg-bolshoi_n_1073380.html

    ホールバーグの家族は、彼が他でバレエを学ぶ機会を提供されても、息子を家につなぎ留めていた。
    「デイヴィッド自身はもう準備は出来ていると感じていたけれど、私達はまだだと思ったの」と母は振り返る。
    人間的に成熟し、ダンスのレベルも上達する時を待っていたのだ。
    「でも正直、息子がどれほどその道に長けていたか、私達は正確に解っていなかった」


    それでも17歳の時、両親の許しを得てパリ・オペラ座バレエ学校のオーディションに応募。ビデオを送った2週間後、フランス語のレターと招待状が届いた。


    ホールバーグは孤独な1年をパリで過ごした。
    言葉も分からず、友達は打ち解けにくかった。家には惨めなハガキが何通も届いた。
    だからデイヴィッドがクリスマス休暇で家に戻って来た時、家族の皆から"無理して戻る必要はない"と言ったが、彼は「もちろん戻るに決まってるさ!」と憤慨した。そうしたら「じゃあ、もう湿っぽいハガキは送らないで!」と言い返されたそうな。笑

    パリオペ学校の後は、物事は早いスピードで進んだ。
    ABTは彼に、ジュニアチーム、メインチーム見習い、コール・ドと、次々とポストを与えた。

    ホールバーグ本人が自覚するように、それでも彼は急いでいた。
    「僕は最初からプリンシパルになりたかったし、それを言外にすることを厭わなかった」。屈辱感を味わうこともあった。


    ABTのマッキンゼー監督は言う。
    「デイヴィッドは非常に才能に恵まれ、またとても頭が良かった。しかし、準備が整う前に進めば、ただの"ポテンシャルがあった(のに伸びきれなかった)人"になってしまう」


    コール・ドで3年、ソリストとして1年ののち、2005年にプリンシパルに昇格。彼のエレガントでクリーンなライン、王子的な物腰、浮力を伴ったかのような軽快なジャンプに磨きがかかり、評価も高まっていった。

    デイヴィッドは「ジゼル」のアルブレヒトや、「白鳥の湖」のジークフリート王子などのクラシックの役にぴったりだ。多くのバレリーナと組んだが、オシポワがボリショイ(注:オシポワはその後デイヴィッドとほぼすれ違いでマリインスキーに移籍)からやって来た時には特別な何かが起こったと皆信じている。
    Osipova and Halleberg in Giselle

    「あれが彼に火をつけてしまった」とマッキンゼーも同意する。

    このダークヘアーの、小柄で驚くほど身体能力の高い、激しく感情的なバレリーナはホールバーグにぴったりのパートナーのように見える。
    2人は記憶に残る「ジゼル」を演じた。しかし、昨年7月の胸の潰れるような「ロミオとジュリエット」には、誰も心の準備が出来ていなかった。
    しかもそれは、オシポワのジュリエット初役だった。

    舞台は2人の恋人の死で幕を閉じる。ジュリエットは胸を刺して墓石の上に倒れ、ロミオは毒に命を奪われ床に横たわっている。
    カーテンコールに起き上がった時、彼らは涙に打ち震えているように見えた。ステージメイクが顔をつたい流れ落ちていた。


    「僕たちはむせび泣いていました」とホールバーグは今告白する。
    「僕たちはある意味正反対です。彼女の持つ炎と、僕の抒情的な柔らかさと」。



    その9カ月ほど後、ホールバーグはボリショイでゲスト出演していた。
    ある日芸術監督のセルゲイ・フィーリンからランチに誘われ、そこで仕事のオファーを受けた。

    「僕は非常に驚いて、とにかくありとあらゆる質問をしました」

    デイヴィッドはマッキンゼーに相談した。
    厄介なスケジューリング問題を除けば、彼は大賛成だった。

    「彼より他に、あちらへ送り込む代表としていい候補などいるだろうか?と考えました。
    潮の流れを逆向きに変える、歴史的な出来事なのです」。

    「デイヴィッドが他からオファーを受けることは想定内だったけれど、驚いたのは、それをしてきたのがボリショイだったということです。。。。あのバレエ団はアメリカより3~4年古い歴史を持っているのですからね!」
    マッキンゼーは言う。
    「そして移籍は非常にうまく行った。フィーリンの行動は勇敢でしたね」
     
    Vail Dance Festival 2009 August
    それからホールバーグは家族と先生に相談し、数か月の間、複数のシナリオを想定して悩んだという。

    そして9月、遂にニュースが公開されると、バレエが一斉に注目を浴びた。
    ホールバーグにはインタビューの要求が殺到し、The Colbert Reportにまで出演することになった。

    *デイヴィッドは「コルバートに一緒に踊ってくれと頼むと思う」と言ったそうですが、実際にとても面白い番組に仕上がっています。
    http://www.colbertnation.com/the-colbert-report-videos/403810/december-07-2011/david-hallberg

    「ロシア人はバレエの見識が深く、それぞれがクラシックバレエとは何かについて意見を持っている。だから僕はダンサーとして誇らしく感じます。そしてこれは、あなたがどこから来ようと、バレエはバレエだという証。
    僕はサウスダコタ生まれで、有名なバレエ学校に行った訳ではないけれど、家族のサポートとこの上ない先生たちに恵まれた。必要なものが全てあったのです」。

    ホールバーグの家族は、ボリショイでの「眠りの森の美女」を観に駆け付ける予定だ。

    「私達が最も嬉しく思っているのは、デイヴィッドが人としてしっかり地に足のついた人間になってくれたことです。この人となりは、今回の移籍によって変わったりしないと思うのです」と母親は語る。

    そして、ハン先生はきっとこう言うだろう。
    デイヴィッドは特別な人間の1人。長く活躍するダンサーとなるだろう、と。

    fin.


    ホールバーグ 移籍決断の裏側 (1)

    ホールバーグのボリショイへの移籍はよく、"冷戦終結"の象徴みたいに言われたり、ロシアから西側へのバレエダンサーの亡命(ヌレエフ、バリシニコフ、フォンティーン)の反対の動きとされたりしています。

    ソ連に対するアメリカ人の感じ方って興味深い…なんて思いつつ、それよりも誰がどう動いて今回の話が成立したのかな?と気になっていた。


    どうやらボリショイ側からオファーがあって、ホールバーグも悩んだ末、
    プリンシパルとして所属しているABTの監督や両親と相談した結果の決断みたい。

    下記の記事には、サウスダコタ時代の恩師による当時のホールバーグについての描写が面白い。
    かなりの長さなので、二回に分けてご紹介します。


    ★ホールバーグの軌跡★
    http://www.huffingtonpost.com/mobileweb/2011/11/03/david-hallberg-bolshoi_n_1073380.html

    ホールバーグを20年以上前に教えた恩師、Kee-Juan Hanはその電話が鳴った時、ラスベガスのカフェに座っていた。


    電話の向こうの声には、興奮と同じだけの不安が混じっていた。「先生、報告したいことがあるんです」。


    ボリショイからのオファーを受け、決断しかねて電話をしてきたのだ。


    「あの頃のホールバーグは、痩せこけて、ブロンドの前髪を長く、後ろ髪を短くしていた」。

    …どんなやねん!その髪型!

    ハン先生は電話で彼にこう言った。
    「デイヴィッド、君はまだとても若い。そんな時に間違った決断などないのだよ。やってみなさい。考えてごらん、クラシックをその発祥の地で学ぶことができるんだよ!」


    そしてホールバーグはボリショイとABT双方でプリンシパルとなる決断をした。

    ここからは彼の母、Colleen Hallbergの語り。

    両親からすれば、ダンスへの興味も知識もない息子がなぜこのような道に進んだのか未だ信じられない。


    おそらく最初は古い映画のダンスシーンから始まったのかもしれない。
    どのようにしてそこに興味を持ったのかは分からないが、ニッケルを靴底にテープで留めて、道を歩きながらタップするようになった。
    まるでアメリカ版ビリー・エリオットである。



    デイヴィッドが9才で本物のタップシューズを手に入れた頃、家族はサウスダコタのラピッドシティからミネソタに引っ越していた。4年生の頃再びフェニックスに移ったが、ハリウッドにより近くなったと言ってデイヴィッドは喜んだという。


    ある日、通っていたジャズ教室に、アリゾナ・バレエのオーディションの案内が舞い込んだ。バレエ未経験のデイヴィッドは、いきなり「くるみ割り人形」の王子役に選ばれた。
    この時息子は完全にバレエに恋してしまったのだ。
    出番が終わっても、最後まで観たいから残ってもいい?と毎晩家に電話してきたという。


    ダンスに熱を上げる彼は学校で耐えずからかわれた。
    母曰く「7年生の頃が最悪でした。想像できるありとあらゆる名前で呼ばれていました」。


    しかし、Arizona School for the Artsに入学して事態は好転する。デイヴィッドが「自分が適応できる環境を見つけた」と言うように、ダンスに集中することができ、生活が変わった。そしてハン先生に出会ったのもこの時。


    「ジャズやタップ、学校の授業をフルでこなした後、10:00や10:30までバレエに取り組んでいた」。
    とハン氏は振り返る。
    「彼のような細く長く強い肉体はなかなかお目にかかれるものではない。それにデイヴィッドの素晴らしさは体だけでなかった。私がジャンプしなさいと言うと、『どの位高く?』と聞き返してきた」。


    デイヴィッド自身は焦っていたかもしれないが、家族はそうではなかった。
    彼らは、才能ある子供を持つ両親が普通ならすることの逆を行ったのだ。

    (to be continued)

    2012年4月3日火曜日

    ホールバーグ、モスクワの住まい

    ファッション誌 ヴォーグ・イタリアのサイトで、デイヴィッド・ホールバーグの撮影風景とインタビューが動画で掲載されています。
    美しく撮れていますね。


    モデルになれそうなスタイルなのでなんでも似合いそう。変なモードすぎる格好とかさせられていなくて、ちょっと安心しました(^^;)

    http://www.vogue.it/en/uomo-vogue/people/2012/03/david-hallberg




    そして、こんな記事を見つけた。

    http://www.wmagazine.com/artdesign/2012/01/david-hallberg-bolshoi-ballet

    ボリショイ劇場裏手にあるアパートに引っ越したらしい。
    どんなロケーションじゃそりゃ!と軽くツッコミ。

    このビデオの最後の最後で、ちょこっとだけデイヴィッドのモスクワのアパートが出てくる。
    「スパシーパ」(ありがとう)とかカタコトっぽいロシア語が可愛いですわねっ もうっ!
    http://www.123people.co.uk/s/david+hallberg


    ちなみに王子(ホールバーグ)は
    「その部屋をソヴィエト時代の家具であつらえたい」そうだが、今のところ「見つけるのは不可能」で、目下蚤の市をあさり歩いているが「見つからなかったらIKEAに行くだろう」とのこと。



    さらに「王子のようなラインと比類なきエレガンスで知られる」…とかって紹介されててさー
    そこまでほめるとププって笑いたくなるからやめてよね。
    Stellaはアマノジャクだからメディアが大げさに書き立てるのが好きじゃないのさっ。

    ホールバーグ様。その美貌を頑張ってずっと保ち続けてください。




    fin