2012/6/10
Stellaは神戸出張からの帰路についております。
シュツットガルトバレエの皆さんは東京公演を終え、今日は大津のびわ湖ホールで「白鳥」を踊ったそうです。出張を途中で放棄して見に行きたいくらいだったワ。
先日の東京公演でも大人気だったシュツットガルトバレエのフリーデマン・フォーゲル。
どこの大スターかとびっくりするような囲まれぶりだったようですね!
今回の来日公演でシュツットガルトバレエに初めて出会ったStellaです。
昨日のブログに書いた通り、むしろお気に入りは脇役(て言うと失礼だけど)、フォーゲルは
「ナルホド人気も頷ける」、ああいう息子が欲しいわ的好感を抱いた。
そのフォーゲルがイタリアから賞を授かった、とシュツットガルトバレエ公式ホームページで紹介されています。
http://www.stuttgart-ballet.de/
イタリアで優れたパフォーマンスをしたダンサーに贈られる、最も栄えある賞「Danza&Danza」。
「Danza&Danza」は1986年創刊のイタリアの月刊ダンス情報マガジンです。Stellaも気になって、実際イタリアの書店で探してみたら、マガジンと行っても新聞形式でした。
同マガジン主宰のこの賞は、毎年クラシック作品、コンテンポラリー作品、そして振付家、ダンサー、イタリアでのプロダクション、台頭する(エマージング・)ダンサー、海外で活躍するイタリア人ダンサーなどへの賞を贈っています。
フォーゲルはこのベストダンサー賞を授与。他にノビコワ、イタリア人ではスカラ座のペトラ・コンティとエリック・ネザが同賞を贈られています。
コンティとネザは、先日Stellaがスカラ座で「マルグリットとアルマン」と二本立てで鑑賞した、「Concerto DSCH」で主なロールを踊ったカップル。ネザの方はプリンシパルですが、こんな賞をもらえるほどだとは知らず。
詳しいことは、こちら。↓
http://www.danzaedanzaweb.com/premio
フォーゲルはミラノのスカラ座でちょくちょくゲストとして呼ばれており、ノヴィコワと組んでスカラで客演した「ライモンダ」がDVD化されてるのはファンの皆様ご存知のこと。
また、フォーゲルファンとしては嬉しい話で、マクミラン版「ロミオとジュリエット」で2013年9月に久々に来日するスカラ座バレエ団ですが、スカラのイタリア人エトワール(ボッレ、ムッル)は来ず、主演はフォーゲル&コジョカル、ワシーリエフ&オシポワ(最近世界行脚激しいですねこのカップル・・・)だそう。
彼らも素晴らしいけどさ、マッシモ・ムッルファンのStellaとしては、このキャスト情報教えてくれたGさんの言葉に激しく同意。
「せめて主演のどちらかはスカラ座にしょうよ…」( ´Д`)y━・~~
さて話をフォーゲルに戻します。
以下、そのDanza&Danza賞受賞に関する記事です。(シュツットガルトバレエHPより)
"フリーデマン・フォーゲルは2011年に我が国(イタリア)においてその技術とバラエティの豊富さをいかんなく発揮した"と審査員は受賞理由を述べた。Gala des Étoilesで見せたMarco 振付「Mopey」ソロではコンテンポラリーの才能を示す一方で、プティパ版「ライモンダ」ではその見事なクラシックのテクニックを披露。
ドイツの雑誌Tanzで2010年にダンサー・オブ・ザ・イヤーに選ばれた彼は、我々にとり2011年にイタリアで最も優れたパフォーマンスをした男性ダンサーである。
フリーデマン・フォーゲルのBest male dancer受賞は「ライモンダ」の年間ベスト・プロダクション賞クラシック部門受賞に間違いなく寄与している。2010年にセルゲイ・ヴィハレフによる原典の復元版でジャン・ド・ブリエンヌを踊った。
イタリアの観衆は、間もなくフリーデマン・フォーゲルを再び見ることが出来る。2012年6月30日・7月1日にローマでスヴェトラナ・ザハロワと共にパトリス・バール版「ジゼル」を演じる。ローマのオペラハウスは夏の間カラカッラ遺跡の野外劇場に場所を移し、イタリア国内外のスターたちが共演する。
と、いうことらしいです。
どんどん成長している1980年生まれのフォーゲルですが、日本で次お目にかかれるのは世界バレエフェスですね。
シュツットガルトはジョン・クランコのお膝元ですから、彼の名作「オネーギン」で魅了してもらいましょう!
【原文】
„Friedemann Vogel has impressively displayed his skill and variety in our country in the year 2011", the Jury explained its choice. "With the solo Mopey by Marco Goecke at the Gala des Étoiles he showed his talent for contemporary dance, while demonstrating his brilliant classical technique in Petipas Raymonda. [...] The dancer who has been appointed dancer of the year 2010 by the German Magazine tanz is in our eyes the best male dancer who performed in Italy in 2011."
Next to the Award as best male dancer Friedemann Vogel surely contributed to the choice of Raymonda as best classical production of the year. In October 2010 Vogel danced the leading role of Jean de Brienne in Sergej Vikharevs reconstruction of this classic.
The Italian audiences will get a chance to see Friedemann Vogel dance in their country again, soon, as he will dance Patrice Barts Giselle with Svetlana Zakharova in Rome on
June 30 and July 1, 2012. The Teatro dell'Opera moves to the beautiful open air theatre in the ruins of Caracalla for the summer, and traditionally presents international stars together with their own ensembles of opera and ballet.
(photos: Friedemann Vogel in Raymonda at the Scala in Milano, Copyright: Scala di Milano, Friedemann Vogel in Mopey, Copyright: Stanislav Belyaevsky)
fin.