2013年1月22日火曜日

【続報】フィーリン監督の手術成功?

先週木曜夜11:30ごろ、モスクワの自宅前で車から降りたところで酸による襲撃を受け、入院中のセルゲイ・フィーリン監督について更なる報道です。
http://www.independent.co.uk/arts-entertainment/theatre-dance/features/the-ugly-side-of-russian-beauty-8459250.html
顔全体に三度の火傷を負った他、視力の回復が最も懸念されていたフィーリンですが、金曜に受けた手術の結果の良し悪しは、数日経たないと成功かどうか判断が出来ないと言われていました。特に片方の目に関し、視力が戻るかどうかわからないとされていましたが、どうやら初回の手術は成功のようです。ホッとしました。今週再手術するそうです。

The first operation on his eyes, on Saturday, was a success, and he will undergo another operation this week. Doctors are confident that he will regain sight, though he also has severe burns to much of his face. Police have arrested one person believed to be behind the email hacking, but are still investigating the acid attack. A police spokesman said early tests suggest the assailant used sulphuric acid.

フィーリン監督が事件前二週間にわたって受けていたとされる個人的嫌がらせのうち、Eメール・ハッキングに関しては、警察が犯人と思われる人物を1人逮捕。酸をかけた犯人はまだ調査中で、硫酸を用いたという検査結果が出ているそう。

…あんま言いたくなかったけど、この事件聞いた時真っ先に思い浮かんだのが、Stellaのお気に入りのボリショイプリンシパル、ニコライ・ツィスカリーゼ。
そう思ったのはStellaだけじゃなくいっぱい居たみたい。↓

Nikolai Tsiskaridze, the Bolshoi's lead male dancer, has fallen out with the management and is effectively barred from dancing at the theatre. He has begun a public campaign against the leadership and has called for Mr Iksanov to be toppled. He wishes to take over himself. Over the weekend, the dancer said he had nothing to do with the acid attack, and added that he expected it was linked to personal or financial problems. "Such things have always happened," he told Moskovskii Komsomolets newspaper.

ボリショイ劇場支配人のアナトリー・イクサノフ氏を追いやり、さらに自分が後釜にと目論んでいたらしい。事件後の週末、ツィスカリーゼ本人は「自分は事件とは何の関係もないし、フィーリン監督の個人的または金銭的な問題からではないか。こういうことはよくあること」とMoskovskii Komsomolets新聞に対して話したという。(フィーリン監督にはまったく金銭的問題がなかったと劇場側はコメントしている)

前にStellaブログでも彼がメディアに対してボリショイ劇場の改装工事について文句を言っているという話を書きましたが、具体的には「トルコ風ホテルみたい」とか、「リハのしづらいデザイン」「窓のないメイクアップルーム」「舞台のでこぼこ」などなどについて頻繁にグチを言っていたよう。実際、役をほされたりしていたので経営陣を恨んでいると考えられて当然。
2003年に太っているという理由で解雇されたことで有名な、アナスタシア・ヴォロチコワは「私が重過ぎてリフト出来ないなどを理由に書類に署名したダンサー全員が、無理強いされて署名したと言って私が解雇された後謝りに来た。だから不当な解雇として劇場を訴えた」と語る。またヴォロチコワはインデペンデント紙に対し「人々は脅しやナイフを持って私のところに来ました。尋常ではない」

ほか、イワン・ワシーリエフとナタリア・オシポワの移籍についても触れています。
ボリショイ・バレエのディレクターだったGennady Yaninがポルノ写真をインターネットで公開されて、小競り合いになったことが彼らのような若いダンサーたちがボリショイを去った原因??とか。本当でしょうか。

また、若いディレクターであるKirill Serebrennikovがボリショイでオペラを上演した後に彼のアシスタントが暴行を受け、「ボリショイを去らなければ次はお前だ」という脅しのSMSを受け取ったということを、フィーリン監督事件の後に公言したということです。

クレイジーですね。嘆かわしいことです。

fin.

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