2012年1月19日木曜日

マラーホフ王子 ~Japan Nijinsky Gala (Jan 2012)~


「王子」を見た。


同僚Mさんは職場を代表するバレエファンで、一部で「Mバレエ団」と呼ばれるバレエ好きな小集団を形成している。
Stellaももちろんその一部。こないだ”入団”した。(笑)


「王子」ことウラジーミル・マラーホフは、そのMさんの最愛の人♡なのである。
これは見る価値あり!!と、急遽チケットを取って行くことに・・・


【略歴】ウラジーミル・マラーホフ (1968~)

ソ連時代のウクライナはドニプロペトロウシク州クルィヴィーイ・リーフに生まれる。4歳でバレエを始め、10歳のときモスクワのボリショイ・バレエ学校に入学。卒業後の1986年にモスクワ・クラシック・バレエ団に入団し、最も若いプリンシパルとなる。同年にはヴァルナ国際バレエコンクール金賞、1989年モスクワ国際バレエコンクール金メダル受賞。

ソ連が崩壊した1991年にロシアを離れ、1992年にウィーン国立歌劇場バレエ団のプリンシパルとなる。1994年にはカナダ国立バレエともプリンシパルとして契約。1995年、メトロポリタン歌劇場でのアメリカン・バレエ・シアター公演を機に、ABTのプリンシパルとなった。その他、プリンシパル・ゲストとして、ウィーン、シュトゥットガルト、ベルリンでも踊っている。

2002年、ベルリン国立歌劇場バレエ団の芸術監督に就任。2004年ベルリンの3つの歌劇場の統合により新設されたベルリン国立バレエ団の芸術監督に就任。20078月に膝の手術を受けてしばらく舞台を離れるが、20081月に舞台に復帰した。


というわけで、マラーホフ王子は現在46歳。

ソ連とか激動の時代を生き抜いた”ザ・才能”なわけですね。苦労も多かったことでしょう。
ウィーン、カナダ、ABTのプリンシパル契約も華々しいですが、34歳!!の若さでベルリンの芸術監督だなんて、すごいの一言です。


私が1月13日に拝見した舞台は東京バレエ団のニジンスキー・ガラ。
Nijinsky Galaに冠されているヴァーツラフ・ニジンスキー(1890~1950)はロシア人バレエダンサー・振付家です。
下記4演目のうち、2つに王子は出演していました。

「レ・シルフィード」  
 詩人:ウラジーミル・マラーホフ、プレリュード:吉岡美佳、ワルツ:佐伯知香、マズルカ:奈良春夏

「薔薇の精」
 薔薇の精:ディヌ・タマズラカル、少女:高村順子

「牧神の午後」
  牧神:後藤晴雄、ニンフ:井脇幸江

「ペトルーシュカ」
  ペトルーシュカ:ウラジーミル・マラーホフ、バレリーナ:小出嶺子、ムーア人:森川茉央、シャルラタン:柄本弾



個人的には一番良かったのは「ペトルーシュカ」。色んな人物が出てきてにぎやかで面白かった。
マラーホフの悲しげな演技が堂に入っていて良かったです。
それと小出嶺子さんの人形っぷりがすごく可愛くて、ラブリー


「薔薇の精」も、タマズラカルの踊りが美しく、もっと観たいのにあっという間に終わってしまった感じがしました。
薔薇の「精」というにはちょっと肉感的すぎるナイスバディ(ムキムキ)なタマズラカル君でしたが、端正な顔立ちで、Stellaなんかは横顔の鼻のラインにうっとりでした。


「レ・シルフィード」はショパンの有名曲ばかりで、バレエ初心者にも親しみやすいですが、特にストーリーのないアブストラクト・バレエですので、何かがハッと印象に残るわけではありませんでした。
ひたすら妖精と戯れる詩人・・・・つーかハーレム状態??


「牧神の午後」はステファヌ・マラルメの長編詩「牧神の午後」に作曲家ドビュッシーが曲をつけたものです。
ニジンスキーの振付は、古代エジプトの陶器*からヒントを得たらしい、カクカクした二次元的な動きで構成されてておもしろい。体は正面を向いてるのに、顔は横向きが基本。

↓ *こういうやつ


だからカーテンコールなんかも


こんな感じに横向いたままお辞儀とかして、お茶目でした (^-^)


そして肝心の王子を見た感想は・・・
私は初めて実物を拝見したのでよくわかりませんでしたが、実は、ちょっと、ふくよかになられたらしい。
いつもどこか悲しげな人形「ペトリューシュカ」は堂に入っていて、メイクで表情が見えないのにそれが伝わってくるのはやはり王子の表現力。
正直他の演目も見てみないとあまりジャッジできないです~~~
というわけでまた見たい。

それよりも一番感動したのは、王子の熱愛者であるMさんもそのバレエ仲間のGさんも、
「太っても何しても、やっぱり王子が好き」と、変わらぬ愛を確かめていたことだ。
エライわー。

私はもしマッシモが太っても、変わらず愛し続けることができるかしら

ていうかそもそもマッシモが太るって想像を絶するんだけど…
うーん厳しいかもしれない。
まだまだ私の愛も未熟だわー。
反省っ



ちなみに我が"Mバレエ団"は毎週金曜日、小会議室のプロジェクターを使ってバレエ鑑賞ランチなるものを開催している。発案したのは何気にStellaである。

弊社の社員食堂は、東日本大震災以来、節電のため(?)毎週金曜日クローズすることになってしまったため、外食するかお弁当持参で会議室などで食べるかになっていた。
そこで白昼堂々と(笑)マッシモ・ムッルのバレエをしかも歩くバレエ事典・Mさんの詳し~い解説付きで観たい!!というStellaの勝手な野望により、このランチはほぼ毎週定期開催される運びとなったのである。(ちなみにマッシモばかりを観ているわけではありません)
今では法務部のMさんとか、業者さんのTさんとかも参加してなかなか賑やかな日もある。
明日も鑑賞ランチだ♪



おしまい♪

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