2013年3月6日水曜日

Stellaのイタリア旅行②トリノ編

Stellaにはフェリックス君という猫のような名前の友達がいる。現在トリノに在住の彼を訪ねて、5回目のイタリア旅行にして初のトリノ探訪といってみよう。

214() トリノへ到着

夕刻、ミラノ郊外のマルペンサ空港に到着。トリノまで行くには、いったんミラノ中央駅に出て(40分かかる)トリノ行き列車に乗るよりも、空港から出ている直通バスのほうが早く着くと言われた。しかも20ユーロと安い。(所要時間約1時間40)
トリノには大きな駅がふたつある。街の中心に近いPorta Nuova駅はミラノから来た人がたいてい着くほう。Stellaが乗ったバスは街の西にあるPorta Susa駅だ。トリノにはPoという(イタリアで一番大きいらしい)川が流れている。Po川に面したPiazza Vittorio Veneto (ヴィットリオ・ヴェネト広場)から歩いてすぐのところに、フェリックスは住んでいる。
Po川の向こう岸から眺めた、Piazza Vittorio Veneto。
夜も遅めの時間だったので、フェリックスの家の近くにある、Da Micheleという家族経営の小さなお店でディナーにした。フェリックスの友達のアンナちゃんも参加。

まずは、Farinataというトリノでよく軽食として売っている、ひよこ豆を原料にした塩味のパンケーキのようなものをつまむ。フランスのニースに行くと同じようなひよこ豆のスナックでソッカ(socca)というのがあり、それもおいしかったがファリナータも外がカリカリしていておいしい♡
Burataというチーズを使ったカプレーゼに、大迫力のスパゲッティボンゴレ。そしてもちろん、地元ピエモンテ産のおいしいワイン❤

ジェントルマンのフェリックスは、ハッピーバレンタイン、と言ってStellaに薔薇を一本くれた。
そっか!今日ってバレンタインデーだった。。。。


ご存知、海外のバレンタインには男性が女性に花などを贈ったりするが、女性が男性にチョコレートを贈る習慣はない。・・・去年、そういうのを無視して、スカラ座のマッシモ宛にわざわざロサンゼルスから、チョコを送ったなあ・・・(^。^;) おそらく、意味わかんなかっただろうなあ・・・

 
215() トリノ散策

トリノで生まれ育ったアンナのおすすめで、Piazza della Reppublicaのメルカート(青空市場)へ行ってみる。イタリアの市場はフランスのマルシェよりも色が鮮やかな気がするのは気のせい?アーティチョークなど、冬の野菜が並んでとても賑やか。



次に街の中心に向かって歩いてみた。ドゥオモ、Palazzo Reale (王宮、今は武器博物館)、Piazza Castello (カステッロ広場)、Palazzo Madama (マダーマ宮殿、今は美術館)などを眺めながら散策。。おおっと、ここでもうお昼の時間。ランチの場所を探すとしよう。

ドゥオモ。質素なたたずまい。
広場側から見た、Palazzo Reale 王宮
トリノの街にはアーケードが非常に多く、美しい。フェリックスによれば、昔トリノの貴族が、雨が降っても出かけられるようにとあちこちにアーケードを作らせたらしい。ランチに選んだこのレストランも、そんな古く美しいアーケードに見とれながら行きついたお店。




午後は美術館博物館めぐりにあてよう・・・おっと、その前に偶然通りかかったMandarina Duckのウィンドーに50% Offの魅力的な文字。PCバッグが欲しかったのよね・・・ついつい入ってあれこれ物色。結局黒の革製バッグをお買い上げ。

マンダリナ・ダックの端正な革製バッグ

Mandarina Duckのバッグは、たいていスーツケースにアタッチできるようになっていて非常に機能的で、PCの重さにも耐えられる丈夫な縫製。良い買い物をした。ホクホク


まずは、Museo Egizio (エジプト博物館)。ここにはミイラや古代エジプトの遺跡がたくさん展示されていてすごく綺麗だった。春休みなのか、子供の団体がたくさんいて賑やかだった。



そしてMuseo del Risorgimento (イタリア統一博物館)。他の街にもリソルジメント博物館はある。前から不思議だったのだけど、イタリアでは革命のことをRevoluzioneと言わずにRisorgimentoという。フランスは絶対王政から共和国制になったからフランス革命。イタリアはイタリアというひとつの国に統一されたからリソルジメント。ま、日本人のStellaにはちょっと難しい、イタリアの近代化の歴史ってとこかしら。なのでこの博物館は流して見学。いいのいいの、「トリノってこんな感じだったなぁ」くらいの印象が残れば。

博物館見学に疲れたら、トリノ名物の飲み物Bicerin(ビチェリン)でひと休み
コーヒーとチョコレートの飲み物に、クレーム・シャンティーがたっぷり。小さなグラスで供される。
3つめはMuseo Nazionale del Cinema。これが実はいちばんつまらなかったなーStella的には。映画大好きなんだけどね。でもここの頂上から眺めるトリノの街とアルプスはすごーく綺麗だった。

信じられないほど高くそびえるアルプスが、高層ビルのはるか上に見える。
ラ・モーレ・アントネリアーナの壮麗な外観。中は展望台と映画博物館。
La Mole Antonellianaというのはトリノのシンボルとなっているタワー。高さ167Mもあるので長いことヨーロッパ1高い建造物だったそう。エッフェル塔が300M、東京タワーが333Mくらいだから、その約半分ですね。中はMuseo nazionale del cinemaとなっており、映像技術についていろいろ学べるスペースになっているが、タワーのみ上ることもできる。

リストランテを9時に予約してあるので、8時にフェリックスと、アンナと待ち合わせて彼らオススメの穴場!!とも言うべきCircolo dei lettoriで一杯アペロしてから。これは本当に穴場です。誰でも無料で入れる、素敵な読書の場所。コンサートや読書会などの催しものもいろいろと行われてる。もとは貴族の館だったものを、市民の集う憩いと文化活動の場所として現代に生かしています。Great idea!!



今夜は、Porta di Poという高級おしゃれリストランテでお食事。
美味です
http://www.portadipo.it/online/index.php/it

日本でユッケがほぼ禁止になって以来、生肉に飢えているStellaがトリノで絶対食べる!とフェリックスに宣言していた、carne cruda battuta al coltello (生肉タルタル)。こんな小洒落たのでなくても良かったんだけど、ま、この高級リストランテなら肉の鮮度も安心だろう。


デザートももちろんトリノらしいものを、ということでgianduia(ジャンドゥーヤ)を使ったチョコレートケーキ。ジャンドゥーヤはヘーゼルナッツのペースト入りの高級チョコで、トリノの名産だがイタリア各地で手にはいる。日本でも明治屋とかで売っているらしい。もちろんデパ地下に行けば見つかるだろう。

楽しい・美味しい食事をありがとう、フェリックス。お友達のスイートなアンナちゃんも。そしてトリノの夜は更けてゆく。明日も早いけど、旅に出るといろいろな想いが頭の中をぐるぐるする。でも明日からは一人じゃない。日本からT子が来て、一緒にイタリアを楽しむのだ!


fin.

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