2013年3月10日日曜日

Stellaのイタリア旅行⑥F子とパルマ編

2月20日(水) T子が去り、F子登場 in Milano

長く思えたStellaのイタリア滞在もあと残り3日となった水曜日。この日は、やったら早く日本へ発ったT子かなりパリから遅く着いたF子のために、思いがけず長~い1日となった。


1分でもいいから多く寝ることに無尽の幸せを感じるStellaと違い、「どうせ4時起きだから、いっそのこと寝ない」作戦に出たT子。しかも、フランクフルト乗り継ぎ便の長ーーーいフライトの後、木曜日の朝日本についてそのまま出勤ていう。ありえん・・・

T子も去り、F子がパリから飛んでくるのは今日の夜10時ごろ。初めて一人ぼっちになって急に手持ち無沙汰になったStella。寂しいなー・・・T子ぉぉ・・・

どぉしよっかなぁ・・・やる気しないなぁ・・・。大好きなイタリアにありながら、唐突に中だるみのStellaである。遠出する気もしなければ、物欲も感じず買い物する気も起きない。かといって美術館に行って集中して絵画を鑑賞できるような気もしない。でもイタリアくんだりまできて仕事もいやだ(今まで散々してるし)・・・

というわけで、ミラノの街をプラプラとあてもなくさまようStella。あまり寝ていないせいか、アムスからの疲れがたまったのか、なんだか体調もイマイチである。しかし食いしん坊のF子がきたら、おいしいレストランに行かなくては・・・!ということで、ホテルで休憩。

そして現れたF子。
彼女も、仕事で色々あってストレス溜まってるみたい。

ヨシッ、美味しいもので解毒しよう!とばかり、もはや「遅くなった時の定番」と化しつつあるホテル近くのリストランテAqua Salaへ。
あったかくて柔らか〜なタコとルッコラのサラダをシェアし、Stellaは前回食べて感動したモチモチのショートパスタ、海老ととろとろモッツァレラ入りを再オーダー。


F子は前回「何これウドンみたいー」と文句?を言っていたボンゴレのパスタが実は気に入っていたのか、リピート。しかし今回、なぜか前回よりも麺が細く普通のパスタだったので、ウドンを期待していたF子は若干がっかり。


2月21日(木) 雪の中、パルマへ。

朝起きてシャワーを浴びていたら、F子が「雪だー」と声をあげる。
なぬ?!聞いてないぞ。

窓の外を見ると雪がしんしんと降っている。うーん、これはどこへ行くにもちょっと・・・美術館日和か?とも思ったが、予定通りグルメの街・パルマへ行くことに。

パルマと言えば、ご存知パルマハム。そしてパルメザンチーズ。エミリア街道は知る人ぞ知るグルメ街道なのである。
当然、食いしん坊のF子とStellaがそろえば、「目的=美味しいものを食べる、そして買う」となる。雪のせいで観光モチベーションはやや低い。地図も持たずに出かける。パルマ駅へ着くと、さっそくツーリストインフォメーションはどこですか?と尋ねる。駅前にはなく、街の中央にあるという。歩いてすぐだよ、という地元の人を信じ、雪の中をてくてく歩きだす。

確かに街は小さく、中心部は歩いて10分もかからないくらいだった。途中、おいしそうなハムがたくさんぶら下がった店の前を通る。2軒目に入ってみた。
パッケージもおしゃれな、パルメザンチーズたち。
おいしそう。俄然、ここで帰りに買い物する!!とF子。
それにしても、しんしんと雪は振り続ける。ブーツのStellaはいいが、スニーカーのF子はそのうち限界を迎えるであろう。


さらにてくてく歩いていくと、今度は店のショーウィンドーに、素敵な靴たち。ついつい入って物色。そしてお買い上げ。今日のような寒い雪の日にぴったりの、中がボアになったかわいいブーツをゲット。またもや良い買い物をした。
ついでに店のおばちゃんに、「この辺でお薦めのレストランはないか」と尋ねる。いかにも美味しいものをたくさん食べていそうなおばちゃん、「パルマ料理が食べたいの?お薦めならあるわよ。La GreppiaとTrattoria Corriere」。

よしっ。あとは場所を突き止めるためにツーリストインフォメーションで地図をゲットして尋ねよう。美味しいもののことになると俄然熱心な二人である。
ツーリストインフォメーションの女性によれば、この街の見どころのひとつであるGalleria Nazionale di Parmaは13時半で閉まってしまうらしい。お!それじゃあランチを食べていては間に合わぬ。というわけですぐに美術館へ向かう。

ここにはダ・ヴィンチの著名なLa Scapigliataという絵がある。


そして、これも有名。パルミジャニーノによる「トルコの奴隷」


トリップアドバイザーによれば:
フラ・アンジェリコ、ホルバイン、エル・グレコ、ヴァン・ダイク、ミュリロ、ティエポロ、カナレット等錚々たる顔ぶれに加え、レオナルド・ダ・ヴィンチの素描「女性頭部」が2枚のガラス板に挟まれて壁に飾られている。これがいかにもレオナルドという秀逸な作品。
更に、チーマ・ダ・コネリアーノ、フランチャ、コッレッジョ、パルミジャニーノ等のパルマが生んだ天才画家達が勢揃いするのだからたまらない。

確かに、中世のお城のような建物の外観からは想像もつかないような快適(この日は寒かったので中の暖かさが印象的だった)で整然とした内部。石の壁を活かしつつモダンな展示の仕方とほのぐらいライティング。美術館が嫌いでなければ是非おすすめの場所である。


さて、いよいよ本日のクライマックス・ランチタイム!!!

雪の中歩きたくない・時間がないという理由で、ふたつお薦めしてくれたレストランのうち、今居る所に非常に近い「La Greppia (ラ・グレッピア)」に行くことに。


まずは、前菜を1人一皿。その後のパスタとメインコースは、半皿ずつにして、デザートのお腹を開けておく作戦。ただし、ワインはたっぷりと。

F子が食べたのはパルマ産のハム、最高級ハム「クラテッロ」と柔らかいサラミの盛り合わせ。Stellaはパルメザンチーズのスフレ。
パスタはアーティチョークなどを使った野菜のパスタ。添えられてきたクッキーの人形がお茶目で可愛い。


メインはなんと、ヤギのお肉
ものすごくジューシーで柔らかい上に、くせがなく優しいお味。キャラメリゼした薄切りの生姜(一見、寿司のガリに似ている)のソースが絶妙!!F子も絶賛の美味しい一皿であった。このコンビネーションは後にも先にもなさそうで、非常に印象に残った。
もちろん、最後にパルメザンチーズ食べたよ。


あー、あー、あーおいしかった。
パルマに何しに来たって、半分食べに来ただけって感じだけど、それもいいのだ。
マジでマッシモに生ハム土産に買っていこうかと思ったくらいだぜっ(この日の夜はスカラ座「ノートルダム」2日目)
また来たい、パルマ。グルメ街道ばんざい。

fin.

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